2012年8月21日火曜日

トップの判断が会社を殺す

日本のデジタル産業の凋落に関して稲森さんが日経で文句を言ってます
要はトップのダメさ加減が日本のこの世界での凋落の原因というものです。私的にはもうただ一言「危険なほど優秀な理系をトップに据えて、それを優秀な文系が官僚のごとく補佐する」というのが理想だと思ってます。ここでいう危険とは、触るとヤケドするような、指で触れると切れて出血するほどの人材です。とにかく他の人とは異なる異形の能力を持っている人、必ず居るし、居るはずです。しかしそういう人が組織の中でどれほど生かされているかもしくは採用されているかなんていうことを考えると、今の日本、多分、絶望的なほどに無いんではないかなと思います。
私の思いつく理由は比較的簡単で、それは「日本という国が成熟したから」なんだと思います。実際、こういうことは多分どの国でも起こっているんだと思うんですけど、実際にはそれを変える人材の登場をシステマティックに、意識的に送り込むような仕組みを作っておかないと、必ずその低成長時代のこういった局面に登場してくるのは「官僚的な発想と能力」をもった「文系」のテクノクラート的人物達ばかりになってくるのは必然だと思います。
東電の元社長、清水さん(慶大経済)、ソニーをブッ壊した出井さん(早大政経)みたいなトンデモな面々を見て考えちゃうんですが、危機管理能力はなくても、決められた物事を右から左へ流すことなら「どんと来い」というかそれしか出来ない、、、。
出井さんに至っては想像力が無いのを隠したくて無茶ぶりを発揮。w 「デジタル・ドリーム・キッズ」とかいうなんだか訳の分からない気持ち良い言葉でアドバルーンを上げてはみたものの、、、あっという間に馬脚を現し「世界最悪の経営者の殿堂入り」ですから、こんなのをお鉢に担いだソニーもまあ、馬鹿ですわな。ドリームもドリーム、ナイト・メアでしたという笑えないオチ。
でも、あの時点ではもうソニー自体に強い再生能力をもたらせる様な傑出した人って居なかったんかな~?
久夛良木さん(出井さんなのか?)なんかはあのサムスンとのパネル製造合弁会社を作って出井さんと二人で国賊扱いですからね。もう、混乱の極みにいたんでしょうね。その挙句に呼んできたのがあのスプリンガーというんですから自殺も二重三重に念のいった方法を採ったということですよね。
アメリカでも、その他の国でも、デジタル産業の栄枯盛衰はトップの資質と方針一つで劇的に上下しますから、立て続けにガックリするような貧乏神を三代続けて選ぶような企業は、どんなにデカイ屋台骨でもさすがに傾ぎますw.(笑)
現代の企業こそ「奇貨居くべし」という言葉を噛み締めて実践しないと、長期どころか10年の単位で消えて行くところ、もっと出てくるんじゃないでしょうか。こいつちょっと、頭おかしいぜ?けどなにか光るものが、、、と言う人物を抱え込んで育てられない企業はきっと劇的な変化の時代には対応できないんだと思います。こいつは敵わんというようなのが全部が全部、大成するわけではないのは当然ですし、おかしいままで、嫌われ者のままで終わる奴もたくさんいるでしょう、しかし会社が仲良しクラブで成長するかと聞かれれば俺的な答えはNO。それは研究室でも全くオンナジです。科学では別に「良い人」が必ずしも良いサイエンスをする訳ではありませんし、寧ろ逆のこともアメリカでは多い。(無論、性格のクオリティーとサイエンスの質がマッチすればそれは部下にとっても同僚にとっても僥倖ですが!)
あのノキアも、ブラックベリーも、デルも、コダックも、そしてマイクロソフトさえも、もう一時の勢いなど何処にもありません。まさかと思われた企業が次から次へと消えて行く時代。今の子供達の誰もが知っている企業名でも、今、赤ん坊の子供達が高校生くらいの頃には、それらの企業の製品が今は亡きあの企業のアンティークノベルティ・グッズとなっていない保証など何処にもないんですよね、、、。 人気ブログランキングへ

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