今日はラボから20分ほどのところにあるShort pump town centerに行って嫁さんのクリスマスプレゼントを選びに行った。二時間半ほどかけて選択終了。少々疲れたが、今年は満足してもらえるかな?
ラボに帰ってScratch Assayをセットアップして待っていたら、今年最後の細胞メンテということでやって来ていた教えて二年目の女の子が、弟を脇に従えて細胞の調製をしていた。弟と言っても身長は185センチほどでデカイ!
えらいガタイの良いアンちゃんだなと思っていたら、驚いたことに彼は海兵隊の戦闘機パイロットだったのだ。その話を聞いていると自分の知らないことが次から次に出てきて「非常に」楽しかった。彼くらいの筋骨隆々の男でも、戦闘機に生まれて初めて教官と乗って後部座席に乗った時には兎にも角にも気を失わないようにすることが唯一の仕事だったという恐ろしい世界。その次に聞いたのは高G負荷をかけられたときの肉体の状態についての説明。どういう訓練かというと、下にあるような訓練だ。
こんな恐ろしい訓練をして体に何が起こるか、、、。まずは上のビデオの様に呼吸をきちんとすることが大変困難なのだが、この訓練が如何に凄まじいかというと、ビデオの中では何も話していませんが、彼の話ではこの訓練終了後に体の後ろ半分に大量の点状出血と出血斑の塊が出てくるのだそうだ、、、。恐ろしい。特にお尻の後ろとか下腿部の後ろは凄いという彼の体験談。
俺が同じことやったら確実に即死
こういうことは実際にやっている人間からでなければ解らない。
その後聞いたのは戦闘機乗りの頚椎に発生する特殊な障害の話だったのだが、こんな高G条件下のコクピットの中でキャノピーに手を突きながら360度ぐるりと周りを見回しながらとっさの状況判断とマニューバーを繰り返しながら相手と戦闘をするのだから、首がマトモなわけがない。彼の首もプロレスラーのように太かったのだが、そんな彼でさえも、首が動かせない程の強烈な状況というのが有る訳だ、、、。選ばれた人間でなければ生き残れない世界、それが戦闘機乗り。最初は気を失いそうだった彼も戦闘訓練を繰り返すうちにリラックスしながら判断ができるようになったというのだ。うーん、トップガンの資質がある人は違いますな。
色々と興味があって質問を沢山ぶつけたのだが、いや本当に自分の住んでいる世界と違う人間と話すのは何から何まで新鮮で楽しいもんです。こう言うのが他の人のブログを読む愉しみでもあるんです。:)
愛と青春の旅立ちにあるような訓練本当にしたよと言っていましたが、中でありましたよね、低圧低酸素下のチャンバーでどれくらいトランプを続けられるかというような。聞いてみたら、稀にあの映画の中にあるような状況に陥ることがあるそうです。具体的にはコンバットスーツに繋がっている酸素マスクの機能が十全でなくて知らないうちに低酸素下で状況判断力が低下してくるという事故があるのだと。やっぱ本物の体験談はリアルで凄いです。もっと時間があればもっといろいろな話が聞けたのにな~。残念!
あ、ところで彼が乗る戦闘機というのはこれです。(笑)
※ゲゲゲの女房・本日138話