2010年12月25日土曜日

漫画規制?糞でも喰らっとけ!

腑に落ちないというようなものではない。
思想や表現の自由というのものは「最大限に」保証されなければならないというというのが「近代」の思想の基本ではないでしょうかね。下の記事の中で、猪瀬の発言に対するコメントは私にはどうでもいいのだが、発言が事実だとすると、この人、自分の発言の産み出す余波の大きさを推定することに完全に失敗したようで。
危険な思想、キチガイの発言、エロ、グロ、どこまでそれを許すかというのは最大限にその発表の場を許されるべきものだし、実際、いくら臭いものに蓋をしたところでこの手のものは手を変え品を変え、場所を変え時を変え出てきますし。どぎついポルノに類するものは子供に見せない様に手立てを十分に取るということと、それを表現してはいけないということの間には「全く次元の違う深い溝」が横たわっています。(とはいっても、正直、私も小学生の頃からチャンス有るごとにスケベな本を読むチャンスがあれば読んでました!orz)
さて話を元に戻すと、、、ここでの問題はただ一点、後者に関するもので誰がどういう基準をもって規制を決めるのかというこの一点にあると思います。ここが恣意的では他にどんな話し合いをしようとほとんど意味のない討論ですよね。傑作?駄作?そんなの誰が決める?
石原慎太郎の書いた一連の昭和三十年代の作品だってやろうと思えば、容易に「禁書」に出来ますよ。ペニスで障子に穴をあけるのが時代を突き破るという暗喩?じゃあ、それをアニメにしましょうか。表現方法次第で容易にポルノにできるでしょうし、それをポルノかどうか判断する基準は東京都と表現者が最高裁まで毎回戦うんでしょうかね?(笑)公序良俗の基準でさえ時代と共に変わっていくのにそんな明文化できない判断基準をきっと「有識者の大センセイ方が」決められるんでしょう。
歴史的に見ても日本は世界の中でもエログロの表現者としては、平安の昔から何でもありのトップランナーでした。カーマ・スートラなんのその。(笑)
東京都の公序良俗規制団体の方々、せいぜい数年間は頑張って世界の笑い者になってください。

********************************
ジェイキャストニュース 猪瀬副知事発言またまた物議 「近親相姦マンガも傑作ならOK」
猪瀬直樹東京都副知事の「ツイッター(Twitter)」での発言が物議をかもしている。都の青少年健全育成条例の改正案の成立に関して、どんなマンガの表現が規制にかかるのか質問されると、「傑作であれば、条例なんてないも同然だから、文句があるなら傑作を書いてみろ」と言い放ったのだ。ネットでは「副知事が問題を一切理解してない!」などとバッシングが拡大している。猪瀬氏は2010年12月7日も「マンガの関係が好きな人のなかには人生が行き止まりと感じている人が多い」などとツイッターで呟き、批判を受けたばかりだ。
「作品がうまく書けないことを条例のせいにするな」
2010年12月15日に可決された都の条例改正では、近親相姦表現をした漫画・アニメは18歳未満への販売が自主規制対象になることが決まった。そうしたなか「ツイッター」で猪瀬氏に対し、「手塚治虫さんの漫画火の鳥は近親相姦描写がありますが区分分けされるのか」という質問が2010年12月14日にされた。猪瀬氏はすかさず「されません」と回答。そしてこう続けた。
「自分が作品をうまく書けないことを、条例のせいにしてはいけない。そんなものがあってもなくても傑作ができれば条例なんてすっ飛んでしまう」さらに、今回の条例改正を巡り国内の大手出版社10社が「東京国際アニメフェア」へ参加を取りやめたことを念頭に、「出版社は傑作なら喜んで原稿を受け取る。条例なんて、そのつぎの話。まずは傑作を書いてから心配すればよい。傑作であれば、条例なんてないも同然。つるんで騒いでもあとが虚しい。自分の生き残りを考えること。ライバル同士がつるむことに僕は理解できない」と言い放った。
この発言についてネットではバッシングの嵐になり、「火の鳥だって今出版したら傑作だと認められる前に発禁にするくせに。ばかじゃねーの」「傑作も規制も誰が決めるかだって?そんなもんお前らに決まってるだろうが?」「表現の萎縮、表現の規制につながる、そう言ってるのに副知事が問題を一切理解してないな」といった書き込みがネットの掲示板やブログに大量に出た。
「傑作かどうかは市民が決めるもの」
この改正案に反対する人は多く、石原慎太郎都知事や猪瀬氏に対する反感も根強いものになっている。しかし、二人はそうした人達の感情を逆撫でするような発言を繰り返している。例えば、猪瀬氏は10年12月7日、「マンガの関係が好きな人のなかには人生が行き止まりと感じている人が多いという印象を受けます。生きている女を口説きなさない」などとツイッターで呟いた。
こうした問題に詳しい紀藤正樹弁護士は今回の「傑作は条例に関係ない」発言について危惧している、という。
「今回の条例改正で、強姦や児童への淫行表現が不健全な図書指定の対象になったが、近親相姦は一応、自主規制の対象だ。ただし自主規制は出版社側の問題であり、創意工夫によっていくらでも傑作を生み出せる、との意見が出てもおかしくはないが、権力側が自主規制を指示するかは別の次元の問題だろう。過去の傑作や名作を見る限り、権力や権威は傑作を見抜けない。文化というのは結果論に近く、傑作は市民が決めるもの。例えば、聖書やギリシャ神話、シェークスピアの傑作の中には近親相姦が出てくる。自主規制が始まれば、そうした過去の傑作や著名人が書いた作品は許されるが、新しい才能が世に出る機会が失われる可能性が大きい」
********************************


0 件のコメント: