2026年5月11日月曜日

規模の大きな病院はベストなのか?

私の勤務する病院もどうしても謎の解決しない疾病や、病名が判明していてもとても自分のところでは治療出来ない疾病は大学病院や大規模な公的医療機関にお願いして診察や加療を依頼します。

当然、こちらでは病歴や症状などの記録のみならず自分のところで判明した分までのデータや自分自身のその時点までの診断予測なども付けて患者さんを急いで送り出します。

当然、各科の医師やそのエリアでの深い経験を持つ医師が揃うような連携能力の高い病院であれば、より確かな診断とその施設でできる限りの最高に応用可能な治療法を考慮してくれることになります。

通常の医師では一人ではとても診断出来ないようなレアな疾患も見つけ出してくれることもありますし、大規模施設ならではの高度な診断装置を使った検査も行われて最終診断が付いて「えー、そんなまれな病気だったのか!」と、思わずネットでその疾患の事を再度勉強したりするような事も稀ならず有ります。

では、何でもかんでもこういった三次救急レベルの大規模病院に送れば患者さんにとってベストなのかというと、その答えは常に「そうです」と言えないのが正直なところではないかと考えます。

こういった病院は常にごった返しているような事も多く、待ち時間が長いことが大きな特徴。確かに各科に腕自慢の先生方が揃っているのは殆どの場合間違いないのですが、(病院の外の人間からは見えない)連携が悪い病院だと、余り好ましくないことも起きるのです。

要するに患者の囲い込みと加療の質の低下。連携が良い風通しの良いところではこういうことは起きにくいんですけど。

どうしても自分の科で得意な疾病を中心に診察加療してしまうため、発想が自分の得意分野の眼鏡を通してのものに傾いてしまうという人間らしい特徴がその治療にも出てくるのです。悪いというよりも仕方のない事なのですが、知らない事は知っている人に尋ね、素直に任せるべきなんじゃないの?と思うんですけどね。

連携というのはなかなか難しいものですね。

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