歳の上がってきた患者さんを受け持つ中で、一筋縄ではいかないことが本当に多いです。
特に認知機能の低下ということだけが問題ではなく(勿論それも問題に輪をかける大きな要素の一つですが)、年取ってきてキャラの濃さが一段と増している一群の方々というのが確実に存在するのです。
80超えてくると、亀有公園前派出所に登場するような激キャラが登場して、病棟の医療スタッフを困らせたり笑わせたりしてくれます。
やはり、対応する側のこちらとしても4、50代の若い患者さん達が同じことをしたら「コラ~!」と言ってしまうであろう案件でも、「あらら、困っちゃったね・・・」で終わってしまうような事が多いですね。
まあ、90近くらい迄生きてきた人生の先輩方はそれだけでも畏れ多い存在なのですが、そうだからこそけっこう周りの迷惑顧みずどんどんいろいろやって参りましたという感じのツワモノも混じっている感じ。
じいちゃんばあちゃんで、そんな感じの「ワイルドな人」であっても、明らかに看護師さん達にカ・ワ・イ・イといって愛される一部の人達が居るのもこれまた事実。
そういう人達の特徴はなんといっても「感謝の言葉」を決して忘れない人達ですね。ベッドの上から正座された挙句、両手を合わせて感謝されると、何だかこちらのほうが仏様になっちゃったみたいで縁起でも無い、、、と感じちゃうことも無いではないんですが、そういう人達との会話を楽しむ私自身がいることもまた事実です。
そしてその直後に色々とやらかしてくれるんですが・・・。orz
年取ってくると何だか昔のころの記憶だけでなく、昔話していた訛りや記憶まで呼び出されてくるようですね。
さっきのことは忘れても、昔のことはギラギラに記憶しているっていうのは実に高齢者にとっては普通の事ですから、沢山の「私の知らない話」もうかがうことが出来るわけで、当直の日の夕方に時間が有るときの回診などではそういったお年寄りの珍しい昔話を聞きながら「マジすか!」というような話が飛び出すのを聴くのも愉しみであります。
ワイルド大いに結構。そこまで生きたらまあ、迷惑かけるのも一つの特権かなと・・・。(家族の方々は自宅で困り果てた末に病院や施設へという方もいらっしゃいますので、社会がその人達を受け容れると言う形で苦労の経済的・肉体的・精神的負担を社会全体でケアという労働という形で分担して希釈すると言うふうに私は考えています。)
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