今日外に行った時のバイトで出会った症例で、90過ぎのお婆ちゃんの吐血というのがありました、というかあったみたいです。
実はその施設からの帰りに荷物をまとめて車に乗り込む直前に「先生、実は診療情報提供書を書いていただきたいのですが、、、」と言われて、一瞬意味が解らなかったのですが「どなたのでしょう」と逆に尋ねると、先週診たお婆ちゃん。
何時も元気にされていた方です。特に何の身体症状もなく、血液学的検査でも何の問題もない矍鑠たるスーパーお婆ちゃんでした。
しかし、私が施設から帰った数日後に吐血をされたとのこと。この時は近くの大規模病院に予約受付の形式で搬送されたそうなのですが、結局予約をしたのに病院に入っても数時間待たされた挙句、胃カメラを突っ込まれて検査され、胃にポリープがあったとの結果だけを得て輸液もその他の治療もされずに導尿だけされ、バルーンをつけて施設に戻ってきたとのこと。
何で診療情報提供書?と言う感じで意味が解らなかったのですが、実は12月4日に再び胃カメラで検査を受けるという話らしくて・・・。
実は一回目に行った病院の待合で長時間待たされている間にすでに具合が悪くなってしまっており、かなり弱ってしまっていたのですが、その状態で胃カメラ施行したと言うところまでは、家族等の要望があればギリギリ有りかなとも思うのですが、数日もおかずしてその病院に入院させなかったお婆ちゃんを再び施設から搬送して胃カメラを突っ込むというのがどうにも私には納得できませんでした。
止血剤の使用も輸液も無しで吐血の婆ちゃんを施設に返したあと再びカメラか・・・。
御家族は90代半ばの婆ちゃんを苦しませてまでこういった検査を繰り返すのか、それとも医師の言うがままに?
治療方針というのは医者同士が言い出し合うとそれこそコンセンサスというのはなかなか取れないものですが、人の生き死にと医療行為というものに関して考えさせられたイベントでした。患者さんと向き合う、病気と向き合うということをどう考えるか人として試されるケースの一つではないかと考えこんでしまいました。
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