結局、理研の方も遂に最終の報告書を出してきたが如何にも遅すぎた感は否めない。理路整然とOさんの論文とその捏造、反論に対して一々切り返しはしたものの、途中で審査委員会の面々の中の論文自体にも疑義が挟まれることとなり「Oさんの論文のイカガワシサ」とは別の次元で問題が変な方向に行き、こうやって結論を出すのがおくれてしまうという体たらく。
メガトン級の金を使って組織を走らせている割には組織の中の人達のポリティカル、エティカルな対応の貧相さが目立った、「極めて日本的な」幕引きとなってしまったのが残念でならない。
前にもこの件に関して述べた通り、今回の事件は本当に日本にとって科学の質を高め、褌の紐を締め直す千載一遇のチャンスだったのに結局はそういう風には今回の危機を使えなかったということになってしまいました。
あとに残ったのは結局、後味の悪い幕引きの余韻と、今後やってくるであろう科学予算への冷遇、そして更にはその中で更に冷や飯を食わされることになると思われる30歳から40歳前後の若手科学者たちへの厳しい予算配分。
それにもまして最も長期的に影響を受けるであろうことは「サイエンス」に対する日本の少年少女たちの漠然とした拒否感なのではないかと危惧しています。
特にこの最後の部分に関してはかなり「破滅的」な破壊力をもたらしたのではないかと感じるのですが、、、。orz
Oさんのやったことは、我々から見るとサイエンスの質としては実際には目も当てられないくらい酷いものですから、既に1ヶ月前の時点で勝負はついていたことで今更議論することでもないお粗末なものですが、社会的影響とサイエンスへの影響の大きさを鑑みると全く洒落になっていないです。本当に。
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