2012年11月5日月曜日

米国大統領選挙

いよいよ第45代アメリカ合衆国大統領を選ぶ日が明日に迫ってきました。
ひどい中傷合戦にあけくれていることはここ数年来の大統領選挙が毎回同じ傾向なのでそれに関して論議をすることは既に何も無くて、単なる事実としてのネットやTV上での中傷合戦があるだけ。いいとか悪いとかを超えてそういう世界になってしまっている。アメリカに居ると、ユーチューブを見るたびにこの手の糞のような宣伝を最低数秒、長いと一分近く見なければ実際の動画を見られないという悲惨な状況で、それゆえにTubeをみる頻度自体が減ってしまってます。プロキシかませて日本から見てることにすれば別の宣伝が挿入されるんでしょうが!(笑)
ここに住んでいると、アメリカ国内では民主党員と共和党員が、本当に政治に関する意見では「親子間や夫婦間でさえも」割れて融和することなく暮らしているなんていうことが極普通であることが解ります。それ故に政治に関しては語らないという家族内、親族内での暗黙の合意というのが周囲のアメリカ人達に聞く感じでは普通に有るようなのですが、これが日本のように共産党対民主主義の信奉者の比率等というようなほぼゼロ対残りの全てみたいな対決じゃなくて、50対50に近いだけに状況は悲惨です。
特にフェイスブックなんかで政治的な意見を表明するのを厭わない人達の意見露出は本当に露骨を通り越して「そんな事書いて友達無くさんか?」とこちらが心配したくなるほどのものがよくあります。一体どういうつもりで、、、と思うんですが、こういうことは心配したところで何も変わりませんからどうしようもないですね。
取り敢えず私には選挙権はないし、獲得するつもりもサラサラ無いのでひたすら税金だけは納めてアメリカのシステムにお世話になる必用があるわけです。まあ、個人的な意見から言えば私的にはどちらを選ぶかは既に明白で、オバマです。ロムニーのような宗教色の強い(しかもモルモンというトンデモ・カルト)、好戦的な、出来もしない公約を掲げるようなハゲタカファンド出身の人間なんてとても選択枝の中に入って来ません。無理ですから~~!(笑)ロムニーは「必ず98%の人達に減税をして、戦争でイスラムを叩き、尚且つ財政バランスは均衡させる」とかどっかの国の民主党のようなウソだらけのマニフェスト以下の公約を連発。
このオッサンの質の悪いのは、周りの意見に右往左往して直ぐに言ってる中身を変えることです。共和党員といってもレーガンのような優れた現実主義者とは程遠く、特に外交における音痴ぶりは目を覆いたくなるレベルで、ミニ・ブッシュかサラ・ペイリンと同程度のヤバさと思ってます。通常、日本のためには共和党政権のほうがプラスになると考えられますが、それも程度の問題。これは受け容れられるようなタマでは有り得ません。w それにしてもこうやって見返すと、レーガンのバランス感覚の優秀さと現実主義者として増税減税を柔軟に織り込んだ政策はいま見ても優れてますね~。
さて、オバマも経済政策で成功したかといえば、それもノー。しかし、財政政策においてはほぼ尽く共和党とのネジレ議会における拒否投票の連発で政策が遂行できなかったのですから一概に彼だけを責めることも出来ません。また、2008年でのリーマンショック以降の経済運営はハッキリ言って墜落していく飛行機の操縦桿を必死に水平飛行にまで持って行くまでの苦闘だったわけで、まずはアメリカは「墜落しなかった事」に感謝すべきでしょう。その後の水平飛行の時間が長すぎるせいで、批判に晒されていますが、それを阻止するのはヨーロッパと中国の巨大な不況の存在を無視したものですから、失業率が8%を超えていないだけでも良しとするのが私の基本姿勢です。
もう一つ喧伝されている財政赤字ですが、これは明白に馬鹿ブッシュが始めたイラク戦争が原因ですが、議論の余地さえ無い事実です。今あらためて聞きましょう。「どこにあった?大量破壊兵器~」(笑)
Financial TimesやThe Economistなどの世界の一流経済誌はほぼ揃ってロムニーの空手形連発を冷笑していますが、そんな高級紙の冷静な数値分析を一般のアメリカ国民なんて読む訳無いし、読んでもそれはコンマ数%以下でしょうから、、、。
犬の糞と猫の糞とを選ばなければならないとしたら私はより臭くない犬の糞を選びます。(笑)何れにしても、私には選挙権はないので単なる無料のショーとして毎回楽しませてもらってます。
ああ、こうやっている間にもアメリカ人の間では共和党員と民主党員が真っ二つに分かれて罵り合っているのでした、、、。
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