我々は今回のハリケーンSandyが大きな実害をもたらさず、我々の生活エリアにほとんど痕跡を残さずに去っていったことを心から感謝せねばならないと思いました。
ここ数日書いていなかったんですが、実際にはNY近郊の友人たちが被っていた被害の大きさは実に甚大なものでした。教え子の家の家の近くではビルの壁が剥がれ落ちたり、車が流されたりと散々だったとのこと、更にここの隣のラボからNYのほうへファカルティになって出ていった女の子のアパートなどはようやく昨日になって電気が戻ったなどというような悲惨な話でした。
食べ物は全部逝っちゃって、交通機関もなかなか戻らず、NYシティーマラソンもやっぱり最終的には中止になってしまうなど、今度のハリケーンがNYにもたらした被害の甚大さは間違いなく天文学的なものですよね。実際に被害額の算定などがニュースソースなどに書いてありましたが、少なくともコミコミで数兆円にはなるだろうということです。
しかし、今回のハリケーンにおける対応でオバマ大統領には追い風が吹いたようです。ロムニーは実際、災害対応の集中部局たる緊急事態管理庁(FEMA)を廃止に追い込もうと一生懸命だった事もあり、大きく失点を加えてしまいました。個人的には僅差でオバマが勝つと思っていたのですが、これで多分間違いなくオバマに対する票の数%の上乗せが行われたものと思います。
単なるコストカットだけでは国民の命は守れないことを皮肉にも大災害が選挙直前になって再度証明した形になったのでした。
前回はカトリーナで男を下げたブッシュ、そして今回はサンディーで男を下げたロムニー、、、自然はどうやら共和党が嫌いなようです。
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