2012年11月7日水曜日

大統領選翌日の大学

一言で言えば奇妙な沈黙というのが的確な表現というべきでしょうか。
昨日の地滑り的勝利から一夜明けての病院周辺ではまさに「誰も」選挙の結果のことを喋らないし、喜びも怒りも悲しみの表現も聞かれない。四年前のオバマの勝利の時にどちらの陣営にいた人間もそれなりに自分の立場を表現していたのとは大違いな感じでした。時たまエレベーターですれ違う人の中にはまだ胸に「I VOTED」と書かれたスティッカーを張っている人もいるには居ましたが。。。
昨日の夜から朝にかけてのフェイスブックは共和党系の人間の怒りと嘆きが10時過ぎくらいから大量に流れ始め、皮肉一杯に「おめでとうアメリカ」とか「これからの四年も天国だな」とか、さっきまで「胃に穴が開いて眠れない、畜生!」と言っていた人物が嫌味爆弾を投げ続けたりしていました。
特に不満が大きいのは実業に勤しむ人達で、実際には「建築系」「小売系」の人達がメインなような感じを受けました。実際には経済の回復がどうなるかというのはヨーロッパ、中国、アメリカの全部がある程度同時に何らかのきっかけを持って回復基調にのらないと結構時間かかるんではないかと思うんですが、如何せんヨーロッパは未だに時限爆弾の起爆スイッチ解除に必死になっている状態だし、中国は燃料メーターの針がレッドゾーンに入っているジャンボジェットが着陸に向かっているのにギアが効かずに脚部が下りて来ない状態で、ハードランディングは100%保証済み状態。日本はデフレとの闘いで必死だけど、日銀も政府も実効性のあるデフレ対策という意味ではほぼ無策。
そう考えると、せっかく不動産関連の指標も上向きに動いてきて、失業率も8%以下の状態を保っている今の時期はまだまだ「ガラスの城」のような状態ですから横からちょっとした衝撃が加わるだけで「ガチャン」と壊れることは間違いないでしょう。
そう考えると、今回の選挙で引き続き確定した「議会のねじれ」状態の持続はオバマ政権にとってガンとの闘いのように厳しい四年間になるのかもしれません。
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