2023年5月10日水曜日

プロの行う証拠隠滅

息子の胃腸風邪の症状は少なくとも表面上は落ち着いてきましたね、表面上は

先ず嘔吐感が減少したようで、オエ~ッという様子は朝まででほぼ無くなりました。また、体内の脱水の具合を最も正直に現す舌の乾燥具合も全く問題なくなりました。残るは下痢。プピプピと肛門に言わせながらシャーシャーとシャワーから出てくる噴水のように出ていた水様下痢も取り敢えず「回数は」減ってきました。

何よりも良かったのはそういった出来事は「症状」として残りつつも、いわゆる一般状態としての「元気良さ」が活気という形で戻ってきたことでしょうか。朝から少しずつ粥食やゼリーを食べるようになった後は、睡眠とYouTube視聴という形でのリラックス・タイムを間に挟みながらお菓子を食べたりする気力も戻ってきたようです。

これ自体はめでたしめでたし。

しかし、未だ盛大に空屁(からへ)と言う名の大量のガスだけのオナラをしています。しかし、これが曲者。通常はもう下痢として出すべき中身も腸管の内腔に残っていない状況の「筈」なのですが、その中身の管腔内の位置等というものは放屁を繰り返す息子自身が知る由も無し。従って、大腸内を巡り巡って直腸から肛門に近づいてくると何時、突然にオムツへ出てくるかが判らない所。

しかも、このプピプピ下痢が二度ほど「波」として肛門から出てくるとオムツがその容量を捌ききれずに中身が漏れ出してくるリスクがいつもあるのです。息子が外出時に時々使っている成人用の「薄型」オムツ・パンツはそれほど大量の水分を吸収するような感じのものではありませんので、あくまでプロテクタという感じで使っています。

というわけで、時々プロテクタが限界を迎えるのです。その時が我々プロの登場場面です。次女は自分の兄貴である長男が便を漏らした時には自分の部屋へピューッと逃亡しますので、父母である我々がササッと片付けてしまうのですが、我々二人が揃っている時は自分で言うのもナンですが、まさに電光石火の如き仕事ぶり。娘が外出していてそもそも居ない時などは彼女が帰宅してきても何事も無かった状態として家を保っています。^^

手順は以下のごとし。

息子をその場に立たせてSTAYさせる。先ず換気扇を最大限にぶん回します。次にブルーシートをササッと広げて道を作り風呂場まで順繰り移動。ここで私が裸になって息子の尻洗いと体洗い。全てがきれいになったら息子の体を拭き取ってオムツをあてて服を着せる。その間に嫁さんは小部屋の証拠隠滅。次に私が嫁さんから受け取った息子の汚れた下のパンツ等をジャブジャブ洗ってきれいになった所で洗濯開始。ここまで来たら今度はウンチがちょこっと着いてしまった息子の木製椅子を風呂場できれいに洗って拭き上げます。

コレで完全犯罪の成立です。汚れたシートやオムツは既にこの時点でゴミ箱の可燃物の中。何度も実物で実「戦」ドリルを繰り返す我々の前に息子のウンコなど敵ではありません。戦争で勝利する要諦は如何に現場を知ってシュミレーションを繰り返したか?によるものだと良く自分達でも理解しています。ロシア軍にはコレが足りないのでしょう。w

日常での診療行為も然り。数と経験の力はまさに実力の柱そのものなのでした!等と息子のウンコ処理から教訓を垂れるオッサンでした。


2023年5月9日火曜日

息子が大変でした

勤務先で働いている時にテキストが入ってきました。

何事と思って何気なく開いてみると嫁さんからで、息子が「作業所で何時になく元気が無いので熱を測ったら38.9℃だった。今からタクシーに乗せてヘルパーさんと家に帰ってくる」との連絡。

私自身がその後に仕事を定時で終えて家に帰ってみると元気のない息子が既に家のベッドでコンコンと寝ていました。話を聞くと、家に帰ってきて吐いたり水のような下痢を出し続けた後ガックリとして寝てしまっているとのことでした。先ずは家に持ち帰ったCOVID-19、flu-A/Bの検査キットで調べましたが反応はなし。ロタやノロの可能性もありましたが、それは判った所で対処法に大きな差が有るわけでも無かったので調べませんでした。

そのあと、やはり息子は元気無さそうに夕食時に起きてきて暫くPCの前に座っていたのですが何故か下を向いたまま静かにしていました。私は何かがおかしいと思い側に近づいてみると、小刻みに体を震わせて目がうつろでした。そもそも、自閉症の息子は疲れやストレスでてんかんを発症しやすいのですが、薬を飲もうにも服用した薬を吐いてしまうので、全くその服薬効果を期待できません。

更にチアノーゼが出てきていて、唇も顔つきも爪の先も紫になる始末。震えの止まらない状態と思ったら熱が39℃。これだけ吐いて下痢をすれば電解質異常も必発。当然の様に経口解熱薬は吐いてしまい何の意味もありません。もし状態がこれ以上悪化するようであれば第二日赤の救急外来に運ぼうかなとも思ったのですが、厚着をさせて頸部を冷えピタなどで冷やしながらソファで嫁さんが抱っこしていたら少し状態が良くなってきました。

取り敢えずエマージェンシーからは少し外れたと思った瞬間に車を飛ばして自分の病院へ行き、夜も12時少し過ぎではありましたが、自分の病棟の看護師さん達に頼んでソリタT1を1本と3号液を二本準備してもらい輸液セットを袋に詰めて出てきた家へ戻る前にMaxValuへ直行し、沢山のゼリー類やポカリスエットなどを買い込みました。(OS-1は売っておらず!)

家へ戻ると息子の手を取って駆血帯を巻いて血管を探しすぐに1号液の点滴を開始。疲れてしまったのか寝始めましたがそれでも時々起き上がってオエオエと吐きまくります。嫁さんにはリビングルームに私用の布団を持ってきてもらい息子にはそのままソファから動かさず厚着をさせてそのまま寝せることにしました。嫁さんには別部屋で寝てもらうことに。

夜中も結局3時半までは私が洗面桶を持って嘔吐に対応しつつ、おむつを履かせてそのまま寝せるということを繰り返したのですが、何度か「ぷぴ~ぷぴ~」と水様下痢の出ている感じの音が聞こえてきました。それを少しばかりオムツに溜めさせて風呂場へ直行して嫁さんに協力してもらいながらお尻洗い。時間は朝の5時過ぎ。

手伝ってもらったのはお尻を洗っているときの点滴袋持ちと寝ていたソファのうんこチェックとクリーニング。結局、私自身はあまり寝られなかった当直から帰ってから今日も朝はきちんと眠れたのは1時間程度でした。w

久しぶりに育児をしていた頃を思い出しました。そういえば、メリーランドに居た頃に5歳頃の息子が同じ様にひどい胃腸風邪で体重激減して命が危なかった時期があったのを思い出しました。

何時まで経っても親にとって子供は子供です。

 

2023年5月8日月曜日

分厚い垢に覆われた人

時々役所の依頼で路上生活者や汚部屋の住人を検査入院で調べることがあります。

多くの場合は特に若年者でない場合のお部屋の住人などは糞尿にまみれて生活されている方も少なくありません。その様な方々に役所の方が付き添ってきて今後の対応を考えることも多いのですが、実際にはバックグラウンドに深刻な疾病が潜んでいることも多々あります。

入院後に何らかの疾患を見つけても患者さんによく伺ってみると実は以前にもどこかの医者でそんな診断を受けて暫く薬を飲んでいたけど、通院が面倒くさくなって病院で貰っていた薬はもう何年も服んでいない、何ていうことはこれまた普通です。

ですから我々の側でも特段驚くことはないのですが、その数年の間にすっかりそれらの疾患が深刻になっていることがあって、「定期的に簡単な服薬を受けてさえいれば」とか「定期検査で年に一回くらいでいいから検査を受けていれば」ここまで酷くなっていなかったはずというような状況に陥っているのをよくみるのです。

そういう意味では「ケアの傘」がなかなかこのような表に出てこない人達をレスキュー出来ていない事も多々あって、時々連れてきて下さった役所の人達と悔しい思いをすることもあるのです。

しかし、半分くらいの人達は幸いにして何もない状態であることも普通でして、その様な人達はまずはお風呂に入っていただいて、一回の入浴程度では取れないミリ単位の厚さの垢を擦り取ることで「ああ、気持ち良い!」と言ってもらえるところから始めることで生活上の再起を始めてもらうことが出来るのでした。

何と言っても、こういう事を繰り返すことで疾病の予防を行って、最終的には重大な疾患に結びつくような基礎的な生理的な異常を払い除けていってあげることはどんな弱者に対しても大変に重要なことだと思っています。

意外でもなんでも無く、結局はそういった事の繰り返しのほうが国民健康医療費の削減にも繋がるのでだれにとってもwin-winなのでした。^^


2023年5月7日日曜日

「縮む日本」でより良く生きる

急減する日本の人口にカウンター・パンチを浴びせる方法は今の日本の政権では先ず無理だと思います。

既に、日本の数々の現場ではいろいろな意味で人口減に起因する人材の払底が起きているのは周知の事実。単純な労働力不足だけでなく、競争する人間の数の減少に伴って頂点から分布する人間のクオリティまで以前よりも低いプールから汲み上げなければ埋まらないようになっています。

その結果はこれまた御存知の如しで、いろいろな現場で昭和・平成の時代より競争力の低い人達が今までは選ばれなかった筈の現場で競争力の無さを発揮して現場を更に疲弊させている次第だと私は感じています。しかも、今の時代人口全体の老齢化に伴い再生産の為に労働力が使われるのではなく、介護などを中心とした「社会の折りたたみ」に向けたことに力が削がれているのが現状です。

しかし、これは一旦成熟した世界が必ず迎える一つの下り坂。どうこう言ってもこればかりは仕方がありません。どんな超大国も恐らく不可避。中国などもこれからは人口ボーナスではなくオーナスの時代を確実に迎えまてきすから今までのように右肩上がりの成長は続きません。

翻って我が日本。この前も横浜で水道管が破裂したニュースが出ていましたが、これなんかはインフラの老化ですよね。こんなニュースは大きくは報道されないレベルのものも含めて日本全体で加速しているはず。

ChatGPTで聞いてみても、名古屋市での水漏れ件数は公表されていないとの答えが返ってきていますが、水道料金に関する情報では「名古屋市の令和2年の二人以上の世帯の1世帯当たり1か月平均の上下水道料の支出金額は4,693円となっており、全国値の5,255円を562円下回っています。21大都市での比較では名古屋市は17番目で、千葉市の6,285円が最も高く大阪市の3,921円が最も低い金額でした。」とのこと。比較的恵まれている印象ですよね。

当にこの回答の中に次の段落に書こうとしたブログの内容が返ってきているのですが、税収の低い自治体はこれから水道料金の爆上げがやってくるという現実があります。要するに公共サービスの及ぶ範囲と質が次第に維持できなくなる場所が出てくるわけで、維持が不可能になった所に住み続ける人達は自然に国庫補助金なしでは生きる事も出来なくなってくるのではないかと思うのです。

その解決策としてはもう30年以上前から言われている「コンパクトシティー」を設定してそのエリア内に住んで公共サービスの維持を目指すのが最も効率が良くなると言う訳ですが、居住場所の選択の自由こそは憲法の基本であるため、これを間接的に実現するのは上にチョロっと書いたような「サービスの維持」に自然にかかるお金を住人に掛け続けてそのプレッシャーに悲鳴をあげさせるしか無いのでしょうが、果たしてそんな作戦が上手くいくのか。

変な補助金がそのエリア周辺の選挙区に住む政治家の手から出てきそうで予想の時点でゲンナリです。w

取り敢えずは行くところまで行って「無い袖は振れない」という現実に身を浸すまでは今の日本は終わらないのでしょう。まあ、その頃は日本の人口も今の半分も無いのでしょうけどね。


2023年5月6日土曜日

Netflixやるな!と思えた作品がでた。

本当にいろいろな映画を観る機会が増えた21世紀。

映画館に行くという行為に時間がなかなか取れない、というか取らない人間であっても映画自体は好きなのでアメリカに居た頃からめちゃくちゃ安い映画やビデオのメディアを買っては続けざまに鑑賞していたのですが、それがネットに置き換わっただけですね。

ただ、Walmartとかに言ってその棚を覗いていたのが今ではsuggest systemによって、いかにも私が観そうなものを次々提案してくることでエグい程の数の映画を強引に観ることになります。無論、観始めても「コレはないな」とか言って30分もせずに観なくなるのもあれば、最初の数分で終わりというものも沢山。

しかし、今回突然登場した「サンクチュアリ」(聖域)というNetflix Japan発の連続ドラマには久しぶりにグイグイと引き込まれてしまいました。

結局、一日で第1シーズンの全8話を全て見てしまいました。話の粗筋は例によって私自身がここで話すことはありませんが、基本的に角界でいろいろな経験を積んでいく中でまさに伸し上がっていく様を描いたドラマです。北九州の田舎から出てきたどうしようもない母と、人生失敗した父親を持つ極々強烈な不良少年。何を言っても世の中を舐め腐った態度で反抗。取り敢えず最初のうちはその恵まれたガタイで勝ちはするのですが、有る大きな壁が彼の眼の前に登場して…。

ここから先はもう書きません。しかし、これは実際にも或る力士を彷彿とさせる話ですし、いろいろな角界の似たような話を混ぜに混ぜて全ての具材を煮詰めて仕上がった作品だと思います。この作品もしかしなくとも、日本に興味ある外国人には日本を知るための物凄い教材になるような気がします。

内容は少々エグいのですが、これは本当に良い作品です。シーズン2以降がどうなるかというのは大きな問題でしょうが、きっと監督は良いものを出してくれることでしょう。

久々に期待大です!