2015年4月6日月曜日

緊張と恐怖のドライビング・レッスン

15歳の次女の仮免から本免への移行のために必要なドライビング・レッスンをしました。

しかも、通常は嫁さんと二人では行ったことのない高速道路とリッチモンド都心部での運転練習です。
前回のアメリカ帰国時の練習では、ほぼ外部のトラフィックとは隔絶されたいわゆるクローズドのパーキングで、直進やグルグル回るような周回走行、簡単なパーキングの方法の教習だけでしたので褒めて育てるという方法を使い好評だったようですが(嫁さんが間接的に教えてくれたところによれば!)、今回はそうはいきません。

クルマという便利な道具が本来持つ危険性がモロに出てくる高速道路と交通の量が半端ではない時間帯でのリッチモンドのメトロポリタンエリアでの走行はぼやっとした運転や先を読まない運転をしていてはアッという間に他の車輌からクラクションをホンクされたり、実際の事故になりますから「例え娘には不評でも」注意されたことが頭の中に残るように注意と説明をしていかなければなりません。

路上の変化はそれこそ万華鏡のようで、自分が如何に注意していても外的な要因で事故が自分に飛び込んでくることもあるし、ちょっとボンヤリしているだけでもアッという間に自分が大きな事故や大渋滞を作りかねない大元になり得るのだということを運転中に口を酸っぱくして繰り返し実例を説明しながら話しました。

レッスンでは(来なくても良いと言ったにも拘らず)嫁さんも息子も乗り込んできての走行で、高速道路の中に入って、助手席から、合流・加速・減速・車線変更・離脱・横風の影響・天候変化時の注意等を説明していきました。勿論一回や二回の説明と実習などで頭の中に入ってくれるとは全く思っていませので、説明には「繰り返し」を用いてのしつこいものになりましたが、高速はマア良いかな位の感じでした。

問題は街中に入ってからの走行。特に左からくる車輌を見ながらの右折のタイミングが、もう「全くダメ」で、これじゃあとても今の段階では交通がビジーな場所での運転は危険だと思われるレベルでした。
特に最悪だったのは、T字路で左右が其々に車輌が流れている状況での「向こう側車線」への左折でした。右折だけでも覚束ないのに、この左折はもう全く右左を確認するタイミングがトロくて、左からの流れがOKでも右側が確認できていない、右側OKの時には今度は左側の流れがもう既に「数秒間」お留守になっている状況で頭を突っ込んでいこうとします。

思わず「ダメ!!!!」と、大声でストップさせたりしました。道路上での数秒間がどれほど大きな時の流れであるかということが実感として「全く」知覚出来ていないというのが本当に初心者の初心者たるところ。将来にわたって痛い目にはあって欲しくないので、どんなに嫌な思いをしようが、頭にそれが厳しく鮮明な記憶となるようにココぞとばかりに言うべき事は言いました。

帰りの道すがらでの運転の時には、どうやら何度も涙を拭っていたようでした。w
家に帰ってコッソリ嫁さんが言うには、もう暫くはお父さんとのドライビングレッスンはしたくないとの事。それで大いに結構です。現実の世界での運転は重大な責任を伴うものであり、生半可な気持ちで路上に出たら自分の命も含めて他人の命も奪うことが十分にあり得る恐ろしい一面があるのだという事を理解していただければ、路上練習で「嫌な思い」をして学習効果を高めていただいたほうが親としては「断然」マシです。

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