2014年6月29日日曜日

アルコール事始め

多くの人は二十歳前後でお酒に初めて口をつけることと思います。(中には中学頃から飲む連中も一部いるとは聞きますが、、、。)大学デビューの人がほとんどかな?

それは今年も同じ。自分の娘も遂に日本であれば法的には問題ない年齢になりました。(アメリカでは21歳までダメ!)

この酒という飲み物、太古の昔から人類に愛されていたのは良く知られた事実ですが、これを百薬の長とするかキチガイ水とするかは実に各個人の摂取の仕方という「さじ加減次第」という難しさが有ります。
種類も濃度も味さえも作られた年度や場所、そして種々の偶然が重なってありとあらゆる異なった酒が世界中で生産され続けていますが、毎年毎年そのアルコールで幸せになる人、不幸せになる人が新たに出てきます。

病院に勤めているといわゆる「アルコール依存症」の方々と当然のごとく遭遇するわけですが、彼らの場合最悪の終着駅はアルコール性肝硬変そして死。最初のうちは酒を止めさえすればまだまだ全く普通の体に比較的素早く戻せるのですが、アルコール依存のある場合は本当に多くの場合一直線にアルコールが体をぶち壊していく過程を経験することが多いのです。
そしてその死は悲惨そのもの、、、。

私の友人の場合何と大学生の時に胃を全摘しなければならないような酷い依存になりましたし、遠い親戚の中にも元々全く酒が飲めなかったのに最終的には酒の飲み過ぎで肝硬変になり死んでしまったオジサンもいました。
こういった人達と話していてその多くの人達の口から出てきたのは「家にいてもすることがない」「寂しい」「酒なら一本百万円のシャンペンだろうとワンカップだろうと別に関係ない」などという言葉でした。

味は関係なく、その中にアルコールが入っていれば良いという凄まじさ。要するに依存というのはそういうことなんだなと感じる一瞬です。

今年日本にやってくる娘達も長女はどうやら酒を試すようですが、彼女の人生において酒がどのようなパートナーになるのか、それとも悪魔となるのかそれとも全く疎遠なものになるのか、、、。社会に出た時、日本でアメリカでそれぞれのソーシャル・シーンにおいて全く飲めないよりも嗜めたほうがいい、しかし、酒に呑まれては人生は破滅。

普段は飲まないけど、人が飲んでいる席ではそれに合わせて飲むことが出来しかも羽目を外さない、、、そういうふうになれれば「酒」に関しては達人なのでしょうが、、、。
かく言う私も学生の頃は何度も恥ずかしい思い出がありますので大きなことは言えません!

この夏休みには娘に少し飲酒に関して「教育」らしきものを施したいと考えています。
(まあ、アメリカで嫁さんの夕食時のビール一缶のパートナーになるくらいににまではなるのかな?少なくとも自分の娘が酒に対してどういう反応を示す人間であるのかは見届けて忠告することが出来るとは思っています。)

遠くアメリカを離れて日本に住んでいる親父がしてやれることといえばこれくらいのことですかね。

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