2013年10月28日月曜日

やっぱゴーンさんは凄いな

ニッサンGT-Rのプロダクション・ヒストリーのビデオをたまたまYoutubeで見ていろいろと思いました。

車としての完成度とNISSANという会社が回復を遂げた後、一旦その締めくくりとしてその姿を外の世界に物理的に形にして宣言したのがこの車なのだということ。
しかし、それ以上にこのナショナルジオグラフィックのドキュメンタリーで印象的だったのはNISSANの車内での議論の進め方とその役員会での討議でした。

ビデオで見せつけられたことは、ビジネスにおいても「英語は道具」だなとという単純な事実。いろんな国からNISSANにやってきて働いている人達の話す英語はみな発音もフレーズもそれぞれ特徴があるのですが、そんなことは誰も気にせず気にする必要もなし。
それはそれはもう早口でマシンガンのように喋るカルロス・ゴーン。彼の話し方はどっちかというとインド人の早口で話すタイプの人に似てます。

兎に角「理詰め」で話しまくるわけですから聞いていて面白いですね。
こんな人がNISSANを引っ張って「いろいろ内側では血しぶきが飛び散った」なんていう話も巷間伝え聞きますが、曲がりなりにも倒れかけた巨像を立てなおしてマンモスに作り直したのですからその頭のなかは素晴らしく頭脳明晰であることは間違いなし。

この人が基礎研究したらどんな事をしてどんな成果を出したのだろうというのも個人的には興味津々です。優れた成果を出すには一人だけが突出していてもなかなかそうはいかず、チーム・プレーを主導しなければならないのがこの世界。
こういったことに「もし」はありませんが、ゴーンさんがもし研究室のチームリーダーだったらかなりの確率で一廉のもの凄い業績をあげていたに違いありません。(まあ、下にいる者の受けるプレシャーは凄いでしょうが。w)

でも、この世界では頭脳明晰だけではなかなか大成功とはいかないんですよね、、、。泥臭いこと、失敗の連続に耐えるだけの別のタイプのタフさもそれと同時に持ち合わせないといけないのがいわゆる失敗を経験したことのないエリートには多分難しいところです。

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