2013年10月31日木曜日

久しぶりに良い講演でした

今日は昼にVanderbilt Universityからの演者がやってきて大変面白い講演をしてくれました。

たとえ講演内容をタイトルや添付CVから絞って参加していても、自分の興味とのコンパチビリティと言う意味では10回のうち七割方は、「(´ε`;)ウーン…ナントモハヤ」という感じなのですが、今日の講演はデータが納得のいくものばかりで、演者のストレート・フォワードな話し方と相俟って興味津々で気持よく聞けました。

ちょっとおたくっぽいコンテンツになって非バイオ系の読み手の方には申し訳無いのですが、epithelial cells(上皮細胞)が高い転移能を持つような癌細胞に変化した時に見られるEMTというある種の典型的変化のみならず、EMTが無い状況での上皮細胞の転移能獲得における大きな役者として、Par3が細胞極性の変化においてどのようなパスウェイからどういう仕事をしているのか色々と頭の中の整理が出来ました。

ここ数回の講演ではアジア系(中韓)のPI候補たちによる、(網羅的な、歯車の一部として仕事してる感がアリアリの)全く頭を使わない系の実験話に辟易していたので、今日のような「夢とストーリーがあるお話」にはやっぱり身を乗り出して聞き入ってしまいます。

私にとって本当に興味深い実験というのは、実験の規模の大小とかには全く無関係です。(多くの方にとってもそうだとは思いますが。)やっぱり圧倒的に面白いと思うのは「おいおい!そんなことあるんかい!!ウヒョ~」というようなコンテンツを持ったものです。
こういう話、たまにあるんですよね。そういう「激おもろ系」の講演というのは話を聞いた瞬間からムクムクといろんな質問が頭に次々湧いてきて、例え話の途中であっても、全てを理解したくなってくるので、話を質問で邪魔していいと言われている講演であっても、その欲求を押さえつけるのは大変です。(面白すぎるのに、その分子についてよく知らない時の講演の時は特に!)

しかし、今日の講演の内容は自分の分野にモロに関わってくることなので演者の論文を一通り読み直さないといけません。いい感じ!

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