2013年6月10日月曜日

死んでいる街

Petersburgという車で30分ほど南の古い街へ行ってきました。
理由は嫁さんのアンティーキングに付き合うためでした。この街には年に一回くらい行くか行かないかという頻度でしか訪れないのですが、いつ行ってもこの街に対して感じるのはただ一言「街が死んでいる」という感覚です。
デトロイトとかで街が死んで人が逃げだし、犯罪が犯罪を呼ぶようなエリアになってしまっている街の紹介とかがありますが、この街もそれに近い感じです。もう、人自身が居なくなってしまって、昼間に起きる犯罪自体がないような街に成り下がってしまっていますが、、、。
アメリカの街に関しては物凄い細かい情報が各所に関して得られますが、ここもそういった情報には事欠きません。このサイトを見れば全てが一目瞭然です。
解ることは、黒人が約四分の三を占め、所得が非常に低く貧困家庭が占める割合が高い、また当然のように失業率もかなり高くなっています。おまけに人口も直近の1980年頃をピークに約25%ほど下がっています。昔の歴史的写真集でこの街の様子を見たことがあるのですが、典型的な白人の住む中程度の規模の美しい都市だった歴史を持っていました。これはリッチモンドなんかでも同様ですね。
50年よりも昔のPetersburgの人口動態を知りませんが、多分白人だらけだった頃は全然違ったのだろうということが、そのうらぶれた中にも往時の面影を残す美しいレンガ造りの街並みから忍ばれます。
一旦こういった状態になってしまった街というのはもうよっぽどのイベントでも起きない限り二度ともとには帰らないのだろうなという気がします。やたらと目立つのは空き地、駐車場、そして誰も住んでいないしかし明らかに昔は豪邸だったのだろうと思われる空き家の数々です。
毎年毎年人口が減っていくこの街も、実は物凄く豊かな歴史に包まれているんですよね。特に南北戦争関係の歴史においては最重要拠点の一つとしてその包囲戦で名を残しています。今でも、この辺りを掘ればどこからでも砲弾や銃弾の欠片が出てきます。
きっと幽霊の話なんかもあっちこっちであるんだろうな、、、。
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