2011年12月9日金曜日

アメリカの病院は純粋な利潤追求企業です

日本ではTPP導入で医療が農業が、、、と喧(かまびす)しいようですが、アメリカは例によってニュースではTPPのTの字も流れてません。(笑)どっか探せば有るのでしょうが!日本は相変わらず何時もの一人上手状態ですかね。
さて、表題のような話、何処かで聞かれたり読まれたりした方もいらっしゃると思いますが、最近、身近に起きた有ることでそれを痛感することがあったので、記録用に書いておくことにしました。
実は一月程前に、娘が学校に友人の車に乗って登校途中、具合が悪くなって近くにある病院のER(エマージェンシールーム)を使うというようなことが起きました。まあ、そこら辺が女子高生と言うか子供同士の勝手気ままな判断で、親としても緊急と本人達が判断したのなら文句も言えないのですが、そこでは取り敢えず心電図をとって慌てて家からやってきた私とそこのドクターが取り留めもない話をして、結局は「過呼吸症候群」という感じで話はついたのです、しかし、二週間ほどして請求書を見てビックリ!
何と、ベッドに座って心電図をとっただけだったのですが、請求金額は驚きの$1,800!本当に眼を丸くしてしまいました。
体調に関すること、更には子供の健康に関連した彼ら自身の自発的な行為であったため、彼らにその驚きを伝えるのも差支えがあります。そこで、嫁さんと二人でガックリと落ち込みながら、「俺たち保険入ってるのにこの手のことはカバーされてないのかな?」ということで、心電図一枚でちょっと暗い気持ちになっていました。
さて、これに対してどういう行動を起こすべきかということですが、アメリカでは通常この「病院側からの請求」というのを先ずは受診者側に手紙で伝えてきます。これは予定されている歯の治療なんかでもそうです。これは全く「病院側の」言い分ですので、保険会社がそれに対してどう支払いをするかというのは更にこれとは別の次のステップがあるのです。ここら当たりは日本でも保険の請求者(通常病院側)と保険審査会との関係に似てます。しかし、アメリカの場合は保険会社がここをしてくれないと、恐ろしいことに一般には個人で病院に交渉するという手しか無いのです。ここが国民皆保険との違いです。
このシステムのため、多くの人が医療費で容易に破産をします。メディケイドという貧困者用の保険もあるのですが、今日のブログでは長くなるので話しません。(あくまで無保険という多くのアメリカ人の実態に基づいて今日の話しを進めます。)実際にその手の話しは「掃いて捨てるほど」あって、病院側も、患者さんが資産を売り払って、それでも「もうこれ以上は払えない」というような患者さんなどとは適当な所で手を打ってそれ以上は敢えて追求しないという事に落ちがつく事が事実上多いようです。
これにまつわるブラック・ジョーク的なカード会社のCMも昔ありました。エマージェンシールームに運び込まれた後、治療開始直前に患者のカードをスワイプして、青ランプが点くのを患者も医者も皆、固唾を飲んで見守り、それが青に変わった瞬間、患者もまた意識不明状態に戻るというものでしたが、これがこの国では全くジョークではありません。
国家にも、支えきれる限界は当然あるとは言え、適当な所で程々に手を打つ何らかのシステムを再構築しない限り、(医療に関しては)TPPをそのまま受け入れるということは今書いたような悲惨な世界を患者さんの治療の中に持ち込むリスクが高いのではないかと考えるのですが。
因みに、治療費請求の後日談、、、。
最初の手紙が届いて欝な状態で二週間経った頃、一通の請求書が我が家に届きました。orz
届いたその日はげんなりした状態で開ける気にもならず、棚の上に放っておきました。(意気地なしです。(笑))いずれにせよ払わないといけないので、2日ほどして諦めて開封しました。
結果は保険会社が交渉してくれており、全体の請求額は百数十ドルに圧縮されていた上に、我が家からの保険でカバーされない分の支払いは$39でした。これなら納得です。安堵の溜息が出ました。
結果オーライで「これならば常識の範囲」と納得しましたが、アメリカでは保険なしではおちおち病気にもなれないという恐ろしい「すぐそこにある」日常の話でした。(因みに四年ほど前、突然起きた僧帽弁の問題で自分が開心術を受けた時は病院からの請求額は驚きの$210,000でしたが、これは保険で全額負担されました。俺、これで一生分の払い込み分使いきったなと、正直思いました。)こんなの保険入ってなかったら「絶対」無理です。実際に手術受けずに退院していく貧困家庭の人達本当に一杯居ますから。TPP後の日本かもな、、、。杞憂だといいんですが。

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