2011年12月28日水曜日

アメリカ生活に向く人、向かない人

今日のタイトルに関してフルに真面目に書き出すと限(きり)がないので、ごく一面的な部分に関して書きます。私もメリーランドとバージニアで長く暮らしてきて、アメリカにやって来た周りの日本人や外国人を見る機会も多くあります。その中ではアメリカ暮らしには向かない人というのが非常に目立つ形で身の周りに存在することがあるのを何度も見てきました。
話を長々と書かないために日本人の場合に限って書きますが、こういう人達は別段アメリカに限らず、多分、どの国に行っても適応性という意味で低い人達なのかもしれません。例えば、日本にいてさえも生まれ育った土地以外で住むのは真っ平御免とか言うような?wそういう人を見ていて何となく共通項の様に思えるその人達のキャラクタ・行動を書いてみると、、、
  • 自分の習慣に合わない他所の土地での出来事に自分を合わせられない
  • 現地の言葉をいつまでも覚える気がないし、それを理解出来ない自分がコンプレックスになっている。挙句の果てはその裏返しで現地の人間のネガティブな面ばかりをあげつらうようになる。そのネガティブな経験を作り出しているのは多分自分のせいだという発想は皆無!
  • 現地のシステムに自分を馴染ませることが出来ない、これには食事、運転、細々したマナーなども含む
  • 何時まで経っても家から出ずに何とかして自分の周りに日本由来の物、人、話しを集めてそれを自分を外界から守る盾のようにする
(上の記述では敢えて駐在員の家族の方のことは考慮に入れてませんので、例えその中に自分がいると思われても悪しからず。)
研究者、そしてその付き添い家族の中には本当に精神異常のようになってしまう人も本当に男性と女性限らずに何人も居りまして、已む無く帰国に至った家族、若しくは家族が崩壊してしまった人などもいました。
アメリカに飛び込んでくるのはいいのですが、それに見合ったリスクの受け入れ準備や予備的な知識もなしでやって来て、様々な事に翻弄された挙句、現地の悪口を言って悶々とするとか、申し訳ないのですが一言「あんたアホちゃう?」と言う感じです。チャイナタウンに住む中国人じゃないんですから。w
自分の仕事が商売とは無縁の世界なので、NY等の一部上場企業のお金持ち駐在員の家族のコミュニティーで語り継がれる「まじですかそれ?」というような魑魅魍魎・怪力乱神の類の話は幸いにして聞く機会は今まで無いのですが(笑)、ミニジャパンの中でないと暮らせない人達は本当に旅行者主催のパックツアーで、添乗員さんの持つ旗に先導されながら安全な旅行だけに留めておくのが無難かと思います。
海外に過大な幻想を抱いた挙句、努力も何もせずに、自分の適性の有無も考えずに日本を飛び出せば何とかなるというのは、今も昔もただの幻想ですから、、、。大体、日本で上手くいかない人がアメリカでなら成功するというのは、限りなくレアな他人のサクセスストーリーを自分に都合よく解釈している人が多いのではないかと思います。
こっちの日本人を見ていても、成功している人は本当にきちんとした手順を踏み、前もって準備をし、こちらに来てからも自助努力を惜しまぬ人達ばかりです。
取り敢えず語学学校にでも行けば何とかしゃべれるようになって〜とか、現地に来さえすればとか、、、もうね、この21世紀に何を西部劇の金鉱掘りみたいなこと言ってる?と百万回訊きたいです。(聞くだけ無駄ですが)
しかし、これまでも、そしてこれからも「勘違いの自分探し」をする人達はいろいろなモノを犠牲にしながらこちらに来るのでしょう。自信と準備の無い方は帰りのチケット代だけはきちんとセーブした上でアメリカに来ましょうね。そうでないと、強制送還のお金(日本国民の税金)まで人に払わせて自分の泡沫(うたかた)の掃除を人にさせることになりますから、、、。自分のケツくらい自分で拭える大人になってから物事には挑戦しましょう。(ここで私の言うオトナの定義は年齢ではありません。為念!)

2 件のコメント:

norinori さんのコメント...

small Gさま

おひさしぶりです。今年も残すところあと2日となりました。でも、アメリカにはお正月って特別な感じはないですよね。

small Gさまのご意見、ごもっともです。
日本人ってどこに行っても「日本人」ですよね?どうして自分の殻に閉じこもるんでしょうか・・せっかく違う国で暮らせるチャンスを手に入れたのに。
まあ私もいわゆる「駐在員の妻」としてリッチモンドに赴任したわけですが、周りに日本人がいるわけもなく、アメリカ人がゆっくり話してくれる訳でもなく、今までの人生をすべて否定されたくらいの「人生最高の孤独感」を抱えてもう必死に子供を抱えて生活をしました。ほんとに辛かったです。でもその孤独感を味わったおかげで本当に強くなれたしポジティブになれました。。
だから今はどんな事があっても耐えられるし、ずっと前を向いていられます。

私も機会があればもう一度アメリカに渡って、もう一度自分を追い込みたいなぁ~って思います。

ではお体にはくれぐれも気をつけて、2012年がsmall Gさまにとってすばらしい年になりますように。

small G さんのコメント...

norinoriさん、お久しぶりです。年末お忙しい事と思いますが、いかがお過ごしでしょうか。norinoriさんのように、御主人のお仕事の都合で海外生活を余儀なくされる方で、全く自分では海外生活など夢想だにしなかった方で、突然辛い目に合われている方もたくさん見てきました。
しかし、ご自分の場合は兎にも角にもそれを乗り切られたのですからそれで十分ではないでしょうか。楽しめるかどうかというのはその先の話で、大いに性格なども関係してくると思いますので。
日本人は基本的に教養十分であるがゆえに却って「英語を話せない」というだけで周りに取り残されることに耐えられない方が沢山います。話したいことはたくさんあるのにね、、、という感じで。
人も年々歳々子育てや経験と共に成長していきます。norinoriさんも多分、いま来られたら腹も座って別人のように活動されるのではないでしょうか。(笑)