2017年6月4日日曜日

超人対超人

デュッセルドルフで世界卓球選手権をやっています。

夜中にもかかわらず思わず見てしまう大熱戦が続いていますが、何と言っても素晴らしいのは日本の快進撃でしょう。何時もなら精々ヨーロッパ対中国とか下手すると中国対中国などの我々日本人にとってはいわゆる”面白くない”勝負が続いた時代が長かったわけですが、ここ数年は日本人の若手の伸びが異常にでかくて十分にメダル圏内で”誰もが戦っている”という状態が出現しております。

女子はリオで大変目立ったし、男子も水谷がメダルをとるという時代になったのですが、今回はその水谷を打ち破る超若手、13歳のの張本君の登場など本当にこれが最近の日本とは思えない強さ。

ミックスダブルスの金メダルや男子ダブルスの銀メダルをみていると卓球というスポーツ自体が「進化」しているな〜って心の底から思います。道具の進化、戦術の進化、選手層の厚さ等どれを取ってももう私が中学の頃やっていた頃の世界卓球でさえ、もう完全にセピア色に見えるレベルの差。たいしたものです。やはり人は競ってこそ進化するものだなとよく理解できる話ですね。

男子の打ち合いのドライブの掛け合いも物凄いレベルで、見ていて素直に「かっこいい〜!」と思える感じ。しかしそれだけにとどまらず、女子も例えば16歳の早田ひな選手のような女子としては高身長で手足の長い選手の打ち合いはホンマに男子の試合と何の遜色もないダイナミックな殴り合い。見ていて鳥肌が立ちます。

こういう若い日本人の活躍を見て間違いなく更に次の世代が育ってくることでしょう。こういったことはJリーグが始まった後に急激に日本のサッカーがレベルの工場をしたのと同じ現象ではないでしょうか。本物を大量に金で先ず集め、それに則って理念通りに運営していくことで次の世代の注目を惹きつけながら、その中の金の卵を見つけつつ裾野の拡大を同時に目指すことで強いナショナルチームを作り上げていく。

歯車がうまく回っているのは体制を入れ替えたことが大きいのでしょうが、ちゃんとしたおおもとのビジョンがキチンと練られていたからに相違ありません。それに比べてバレーとバスケは・・・。特にバスケは目もあてられませんが。才能以上にシステムというものがまず成立していないような気がするんですが、中の詳しいことはよくわかりません。w

これじゃあ、背が高くて運動能力の有るやつは、陸上とバレー以外にはその行き場を失っちゃうよなぁ。

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