2013年9月20日金曜日

南海トラフ大地震が来たら

いつかは正確にはわからないけれども確実にやってくることが判っている東海から四国、南九州にかけての大地震「南海トラフ大地震」。単独で東海だけに起きるのか、それとも連続的に時差をおいて起きるのか、それともほとんど時差なしで一気に来るのかさえもわかりませんが、いつか来ることは確実。

しかも、それほど遠くないと未来にそういった大きな地震がこの何れかもしくは全てのエリアに来るということが予想されているようですし、この辺りには周期的に巨大な地震が発生しているという地質学的に確認された事実があります。まあ、日本列島というのは基本的に不安定な地盤の上に乗っかった巨大な船のようなものだと私自身は認識していますが、アメリカの様な古い地層に乗っかった地震の少ない大陸国と違って、かなり大きな地震が頻繁に列島を襲うがゆえに、他のいかなる国に比べても遥かにレベルの高い「耐震」や「耐火」の建築基準が設定されているわけです。
それでも、その努力や備えを嘲笑うかのような激烈な震災が日本には起きている現実が有りますし、今度来るであろう東海から先の地震も予想される被災レベルの規模はもし起きたら、(時間帯などにもよるのでしょうが)想像を絶する様な凄まじい災害図がひろがることが描かれています。
東京新聞が記載している政府発表に基づく以下の地図でも、思わず腕を組んで天を仰ぐような感じの数字が「死者」「被災者」共々記されていますが、これは原子力発電所からの二次災害等がなかったとしての数字でしょうから「もし」近隣にある原子力発電所が制御不能になるような事態が発生したらどうなってしまうのか私には想像すらできません。
他の原発はどうだか知りませんが、このマップを見る限りでは浜岡原発は最大震度の発生エリアに鎮座ましましているのがよく判って恐ろしいです。基本的に私は対自然災害という意味では人間の建築力の技術的限界は非常に低いものとしてしか評価していませんので、巨大地震が起きて、もし原発が制御不能になるようなことが起きたら静岡は勿論、豊田、名古屋、そして最悪、広い範囲で関東平野の大部分のエリアも放射性物質が拡散してしまうような事態が起こりはせんかとごく単純に心配してしまいます。

別にあの山本太郎のようなインチキ左翼でなくとも、これは私にとって素直に心配の種ですよ。ホント。原発の再開に関してはありとあらゆる観点から拙速な論議はあってはならないと思います。それは如何なる経済的代償を伴ってでも!という深い議論でなければならないと思います。

一度、先の東北大震災で原子力による二次的な大災害を経験した日本ですが、あの震災で亡くなられ、また未だに避難生活を余儀なくされていおられる多くの方々の悲惨な経験を無駄にしないためには日本は総力を上げて来るべき災害から目を背けず準備のレベルを日々淡々と上げるしかありません。
政府があてにならないのであれば、個人として家族が最低二週間は生きていけるような食料と水と電池の備えなどをしているのは、例えばこのエリアに住むのであれば、家長としては不可避の義務だろうなと思います。僕の田舎の方である九州もびっくりするような犠牲者数が書き込んでありますが、これは間違いなく津波から逃げきれなかった場合の犠牲者数と思いますが、平野部には両親は住んでいないので偶々平野部に出ていなくて、かつ、逃げきれなかった場合以外は多分命だけは大丈夫とは思いたいのですが、(東北大震災でも実際に起きた)日常の血圧の処方薬などの供給不足などの可能性を考慮すると、そういった場合の薬の確保先なども両親に近々尋ねておこうかななんて考えてしまいました。

やっぱり基本は自分の命は自分で守るしか無いということでしょう。そういう意味では備えあれば憂いなしという言葉と、天災は忘れた頃に、、、と言う格言は永遠に有用な真理ですよね。
それにしても、この前の震災で思ったのですが、巨大病院船を日本が持っていたら素晴らしい防災設備として使えると思うのですが、政府内に具体化案とか無いんでしょうか。カネがかかりすぎる?

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