ここふた月ほどの間は新しく来たディレクターが、今まで空いていたポジションに候補者を呼んでそれを埋める作業が始まっています。いわゆるリクルーティングというやつですね。
インド人、中国人、フランス人、スコットランド人、バックグラウンドは結構多様ですが、例によって日本人やアメリカ人は居ません。w
それぞれの研究者が其々の研究バックグラウンドを持ち寄って自分がやってきた研究のこれまでとこれからをNIHの予算獲得の話と結びつけて話していくのですが、、、なんというか、実際にインスティチュート移ったらここでは出来ませんよ、、、というような話ばっかり。
あることを仕上げるためにはそのやろうとするコンテンツに関して理解してくれる人が周りにいないと本当に孤立してしまいます。
実際にラボを移ることを決めたら実際には自分のやろうとしていることが出来る所、そしてその仕事が施設側からサポートされるような所に移らないと悲惨なことになるのは必定です。
多くの豊かな成果を出しているラボから出てくる人が最も忘れがちなのは、ボスが予算を持っていて、今まで研究に専念させてくれたという事実ともう一つは(多くの場合)自分の研究の遂行上で足りない部分をサッサとコラボなどで解決してくれる研究室が周囲に数多くあることです。
例えばNIH,例えばボストン界隈の大量の研究室や研究所。探せばいくらでも何がしか自分の研究をサポートしたり質問に行けば答えてくれるようなエリアに居ると、自分が太陽系の外に出ていった時にどうやって息をすればいいのかという方法論に関する準備を忘れてしまっているのではないでしょうか。
これからも後一周分くらい候補者探しは続くようですが、インスティチュートはこれからなかなか多難な時代を迎えるような嫌な予感がしてなりません。あんまりこういったネガティブな予想はしたくないのですが、中にいてその様子をつぶさにみていると総合的にそういった感触が皮膚感覚として感じられてしまうのでした、、、。
0 件のコメント:
コメントを投稿