巨大な組織のトップとして、危機管理の対応なんて全くできていないことがアリアリと判る一連の不味すぎる対応とコメント。もう哂っちゃいますよ。
バルサルタンに絡んだ調査委員会とノバルティスに関する一連の報道が出ていますが、何ていうか本当に保身、保身、保身の一点張り。びっくりするほどのロークオリティーです。防御モードと言う意味ではかなり稚拙で、アシアナ航空関係者の病的言い訳のことをあんまり笑えないなと言う感じでしょうか。
とにかく決定打は、調査委員会側が「何らかの操作が行われた疑いがある」という結論を出しているのにも関らず、ノバルティスはまるで昼行灯のように、「大学の報告からは、臨床研究の際の外部の委員会の判定記録との照合結果が示されていないので、恣意的(しいてき)なデータの操作があったとは確認できない。大学関係者の方々や患者様に対して、ご心配をおかけしていますことを申し訳なく思っています。今回、京都府立医科大学の報告においても、ディオバンの降圧効果に問題がないことが確認されました」という有りえないコメントを出していると言う有様。w
ホント、こいつらの誰もネットとかで会社の評判がズダボロになってサンドバッグのように叩かれまくっているのを確認してないんでしょうかね?それとも文盲か?それなら話はわかるが。
大体、公式コメントとしてこの期に及んで「未だ」最終の照合結果が揃っていないとかいういいわけをした上に、それが捏造されたことを確認できないとまで愚かにも駄目押ししちゃって、、、。
挙句の果てには怒りまくりの関係者に対してご心配をおかけしましてとか言ってる段階はとうの昔に過ぎたはずなんですけどね、、、。
最後には更に悪あがきと言うか内輪向けの言い訳にさえならないような降圧効果には問題が無い事が確認されましたとか、、、。もう、頭どこかで打ったか変な薬飲んでこんなコメント出したのかいとしか言いようが無いです。w
大体、この薬が一兆二千億円分も売れたのは先ず基本となる降圧作用は「当然」として脳卒中や狭心症などの重篤な疾患に対するリスクを下げると言う劇的な効能が謳われていたからこそ、この手の薬としては異例の稼ぎ頭としてチャンピオンの如くこの世界に君臨していたんでしょうが?
じゃあ、現時点で少なくともその最低限の基本作用は有ると確認された降圧作用自体は他の薬に対してアドバンテージはあったのかと言う疑問はどうやら無いらしいということが判明しているわけですから、こりゃ「詐欺」以外の何物でもないわけですよ。辞めたという元社員も含めて、京都府立医大をはじめ、多くの関係者が意図していたか否かに関らず、この大規模詐欺の片棒を担いでいたことが明白になっている今現在、こんな寝ぼけたコメントを出せるという神経がいかなる場面においても私としては想像がつかないんですよね。
さて最後に、あらぬ方向と繋がっていそうな以下のお話を書き込んでおきたいと思います。
柳田先生が、今回スイスに行かれた折に見つけた実に興味深い話です。この情報ギャップの件、最後はどうかたがつくのでしょうか。
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