偏差値が最低10違う高校(偏差値60以上の高い方の高校と低い50以下の高校)に通う生徒たちから集めたそれぞれの学習習慣の違いや問題解決に対する考え方の違いをベネッセが調べたものです。
例えば、わからない問題への対処法は偏差値60以上の高い方の高校をA、低い50以下の高校をBとすると、Aの学生は納得行くまで考えてから答えを見たのが約45%なのにBではその1/4の11%!しかないという惨状。また、
BではAに比べてやはり4倍の人間が解ける問題だけしか解かないという対処法をとっていたということ。要するに、自分が難しいと思う問題に対しては脳みその挑戦回路が「回避行動」をとるわけですね。
その他の細かい項目を見ても明らかにBのグループでは「難しいことへの挑戦」をしないことがわかります。その上、問題というものは考えるものではなく、テストを通過するための「点」に過ぎないということのようです。
そのことが更に明らかになるのは続いてなされた質問項目で明らかになりますが、4対3の比率で将来の自分の職業において今やっている学習が役に立つか否かを肯定的に捉える層が別れるのでした。(まあ、この差は意外と少ないといえば少ないのですが83:60と考えると、やっぱり実際の差は大きいかな。)
実際自分の高校生の時に話を戻すと、あの時やっていた数学や化学の計算、物理における考え方や知識はどう考えても日常の生活で頻繁に使いますし、他の研究者の話を体系的に理解するためにはあの時の努力は全くもってムダとは正反対のものだったなと思います。
系統的に「目的と夢」に向かって努力を続ける日常において、学習して無駄なことっていうのは「目的と夢」がそこにある限り、本当に数少ないと思うんですけどね。特に高校時代はなんでも砂が水が吸い込むように新しい知識との出会いを脳が喜びますから。
鉄は熱いうちにうて!というのは実に正しいおはなしです。
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