2025年6月30日月曜日

休みはきちんと取る時代!

明日から親父を名古屋に迎えての6日間が始まります。

久しぶりの来名ですが、前回も書いた如くそろそろ人生の最終段階になってきているオヤジをなんとかかんとかケアしつつ「湯の山温泉」をエンジョイして貰わなければなりません。

その為には仕事を暫く休まなければなりません。この点私は恵まれておりまして、きちんと休みを入れる時に仕事を頼める医師が居ります。その反対は私が受けるというパターンなのですが、とにかく信頼できる方が院内に居るというのは本当に助かります。

こうやって考えると「きちんとした休み」をとってリフレッシュする時間を導入するのは物凄く大事な事で、医師自身が疲れ切って患者さんを診る事が雑になるようであれば正に本末転倒と私は考えています。忙しい日々というのは医師にとっては有難い事とは考えるのですが、それも限界というものがあって「疲弊」という状況は望ましくありません。

昭和の時代から平成の頃にかけてはまさに「24時間働く」という感じの仕事をしていましたが、20代半ばの若かった私でさえソレは無理でした。次第に体の中から精神の力が抜けていき、最後は帯状疱疹が右脇腹に出現するという事になってしまいました。あれ以上無理に無理を重ねていたら、恐らくは抑うつ状態に陥っていたんだろうと思うのです。

仕事の質を保つためには休暇が必要。アメリカにいた時の仕事の事を思い出しても、詰めに詰めてやる瞬間というのも余りに長く続くと仕事の質が落ちるという事が間違いない事実でした。

私自身は替えの効かない歯車というものは本来システムの中にあってはいけないとずっと思います。大天才や神の如きスキルの持ち主…というのもその存在は貴重で、人類の運命を切りひらく能力を持っていると言えるでよしょうが、残りの殆どすべての人間には「代用」が効くようにシステムをセットアップしておくことが大切な事です。医療行為程度のことではスキルフルな人間や知識をふんだんに持った人間を複数用意しておいて、誰かが欠けてもこちらの代用が効くという事こそがシステム・セットアップの肝だと思います。

属人的なシステムは必ず崩壊する、そして崩壊する時には一瞬で崩壊すると思います。替えが効くシステムの中で人々が後退にきちんと休みを取りながら、少しでも長くシステムを支える事こそが現代の効率化というものでしょう。

そういう意味でブラック企業は潰れて当然のシステムだと思います。

2025年6月29日日曜日

H-IIAロケット有終の美

本日午前1時33分に、日本の国産ロケットH-IIAが最終機「50号」の打ち上げを成功裏に終えその仕事に終止符を打ちました。

初打ち上げの2001年から24年も経っている訳ですが、2001年なんていうのは私がアメリカ渡ってまだ三年目で、ヒーヒー言っていた頃です。この時期にH-IIから受け継いだ技術をベースに信頼性とコストと能力の三点を少しずつ磨き上げ続けたこのロケットは6号機の失敗以外は50回中49回もその仕事を成功させるという神の如き快挙を成し遂げました。

まさに日本の宇宙開発を世界レベルに押し上げた機体となったのですが、その役目を次世代機H3ロケットへとバトンを渡したことになります。もともと宇宙航空研究開発機構(JAXA)の前身である宇宙開発事業団(NASDA)と三菱重工業(MHI)が共同開発した全長53mの大型ロケットなんですが、その歴史の中で数多くの日本の人工衛星を軌道に乗せては世界的快挙を成し遂げてきました。

情報収集衛星、気象衛星「ひまわり」、地球観測衛星「だいち」、準天頂衛星「みちびき」等は工学系のお仕事に興味のある人ならほとんど聞いた事があるのではないかと思いますが、それらの地道且つ大切な仕事以外にも、2014年の小惑星探査機・はやぶさ2打ち上げの仕事も成し遂げています。リュウグウのサンプルを地球に持ち帰ることに成功して世界を熱狂させた事は記憶に新しいのではないでしょうか。更に最近は月面着陸のSLIMのニュースもありましたよね。

50号機もスムーズに打ち上げられさも当たり前の様に旅立っていった訳ですが、これほどの超高度の技術の塊と擦り合わせを更に磨きに磨いてモジュール化を発展させつつ低コスト・高信頼・高頻度の三拍子で国際市場に殴り込みをかけるH3へと夢は繋がれました。

日本が独立科学国家として打ち上げ輸送能力を強化するための次世代新型ロケットは2023年の1号機こそ打ち上げ失敗となりましたが、2号機から今年2月の5号機まで4機連続で打ち上げに成功しており新型ロケットとしての実績をガチッと固めています。

次の6号機は固体燃料ロケットブースター無し!の液体燃料ロケットエンジン3発での組み合わせで構成される「30型形態」で打ち上げるとの事。きっとやってくれる事でしょう。^^

確か、H-IIが一機200億、II-Aが100憶、3はその半分で行くという話。相乗りやロケットのモジュールの変化でいろいろと対応するとの事ですが、科学技術で負けないような国家であり続けて欲しいものです。

2001年以降のロケット打ち上げ成功率ランキングでは、日本が世界トップクラスの成功率を誇っています。特にH-IIAロケットは98%の成功率を記録し、世界で最も高い信頼性を持つロケットとして知られています。しかし、一体全体あんな凄い技術の塊をどうやったらこれだけ連続して組み合わせて連続して成功させ得るのか?その品質管理のレベルと精密さに脱帽するしかありません。

因みに以下は、各国の代表的なロケットの成功率(2019年末時点のデータ)

ロケット名 国 成功率
H-IIA/B 日本 98.0% (48/49)
アトラスV 米国 98.8% (82/83)
ファルコン9 米国 97.6% (80/82)
デルタIV 米国 97.5% (39/40)
アリアン5 欧州 96.3% (104/108)
長征3号 中国 95.1% (117/123)
ゼニット3 ロシア 91.3% (42/46)
プロトンM ロシア 89.8% (97/108)

頑張れニッポンの技術陣! 俺も打ち上げ見に行くぞ!

2025年6月28日土曜日

美人局の犯人がなんと!

ちょっと驚いたことがありました。

それは暫く前に名古屋で起きた若造の起こした美人局殺人事件の事でした。いったいこの事件は何なんだろうと思っていたら、なんと美人局事件に関連した殺人事件である事が判り、その犯人の一人が20歳の糞男だという事が判明したまでは良くある「クズ男とバカ女による」救いようのない事件という感じで頭の中に投げ捨てていたんですが…。

ある日、カルテに記録を書き込んでいる時に病棟師長から「先生衝撃のお話もう聞かれました?」と囁かれたのですが勿論私は何のことか解らず「ナニナニ?なんか不味い事でも起きたんかい?」とちょっとつついてみたんです。

すると、彼女曰く「あの、うちの病棟看護師のX君、この前の美人局殺人事件を起こした男と同じ学校で、彼の先輩にあたるらしいです」というお話。私はまさかそんな事件に彼のような善良の塊みたいな人間が1ミリでも関わっているとは思っていなかったので純粋に驚いてしまいました。

そのあと、そのX君と話す機会があったのですが、この犯人として捕まった殺人犯のクズは学校ではハンドボール部の幽霊部員みたいな状態だったらしく、クラブ活動などは実質していないような奴だったとの事。その上、学校でも窓ガラスを叩き割って回るようなしょうもない輩だったらしく、クズがクズのまま歳だけ食って馬鹿な女とつるんだ挙句に人まで殺しちゃったという話なんだとか。

学校というところも病院というところも数百人の人間が所属するシステムですから、何らかの犯罪を起こしたり、逆に犯罪に巻き込まれるような人間が居ても全くおかしく無い訳です。ましてやそういう連中が「知り合い」という範疇にまで広げると、当然「アイツ知ってる」という事は何時でもあり得る訳で、愛知のような人口も多く犯罪もそれに比例して多い所では特に珍しい訳でも無いという事になるのでしょう。

それにしても、何で一定のバカ女というのはこの手のクズ男に付いて行くもんなんでしょうね?世の昔からこういう共依存のようなバカと阿呆の絡み合いは存在しますが、21世紀だろうとそれは全く変わらない訳で、ほんまに男と女の関係性というのは洋の東西や時代を問わずおんなじ構図と風景ですな。w

しかも美人局とか…。何百年前からの話なんだ?って感じです。

2025年6月27日金曜日

田舎から爺さんが来る

7月の頭に宮崎の実家から親父が来ます。一人で。

87歳になろうとする爺様ですから結構足腰も弱っておるんですな当然ながら。今回は飛行機胃に載って来れるように手筈を整えましたが、コケさえしなければ大丈夫という感じで来ることを祈っていますが、笑ってしまうのは親父自身の説明で「俺は最近はこけん様になっとるぞ、月に一回くらいしか」というもの。コケとるんかい!orz

昔から田舎の方で何かあっても私には報告せずに随分後になっていろいろと落ち着いたりしてから私に「それとなく」話しかけ私を驚かせたり呆れさせたりする事が多い親父です。

今回の旅程ではまずは宮崎から飛行機で飛んできてもらって、飛行場に私が御迎えに行くという事になっています。その後は取りあえず我が家に来て貰って一泊し、翌日と翌々日は嫁さん達とどこかに外出予定。更に木曜と金曜はそれぞれ一泊ずつ異なった温泉宿での湯の山温泉旅行となっています。行く途中と帰ってくる途中ではそれぞれ桑名の焼き蛤と四日市のヒモノ食堂に連れていく予定です。

何と言っても87歳ですから何が起きてもおかしく無い歳。コケて大腿骨頸部骨折したり、頭部外傷、顔面外傷など幾らでも発生が有り得ます。とにかく荷物を持たせず、傍でそれなりに歩いて支えるのがベストかな?と考えるのですが、この前の下呂温泉でも明らかになったように親父は私が親父を年寄り扱いするのを非常に嫌いますので、嫁さんに頼んで手を繋いでもらおうかな等とも考えてるんですけどね。

湯の山温泉に行くのは寅さんで初めて知った温泉ではあったのですが、知り合いの形成外科の先生から「あそこは昭和が残るひなびた感じの良いとこですよ」と言われたから。

周りの看護師さん達に聞いても同じような感じでしたので、ソレなりに良いのでしょう。何か宿泊可能な奇麗なスパも出来たとの事なのですがあまり一度に欲張るのもなんですから、取り敢えずはいける所を絞って親父が余り疲れないようにしようとは思っています。

生きていたとしても来年88歳になって一人で名古屋に来るのも流石に大変な可能性が高いので、やっぱり今年くらいが最後なのかな…。まあ、誰にも答えはわからんのですが。

2025年6月26日木曜日

看護師で管理職って面白いか???

 病院に居るといろいろと疑問に思う事があるんですが、その一つに看護師さんの仕事があります。

我々医師の仕事と云うのは看護師さんやヘルパーさんの仕事無しには前には全く進みません。医師が出来る範囲の仕事と云うのは比較的かっちり区切られていますし、それを超えて作業をしようとすると本来しなければならない仕事自体が削られて逆に非効率になってしまいます。

患者さんのおむつ替えや移動補助、書類の搬送、物品の運搬、ちょっとした清掃なども含めてこの人達におんぶにだっこというような感じというのが正直なところです。

勿論、大学病院の様に高度に分業化されたところや税金や補助金がガッツリ突っ込まれている所ではこの限りではありませんが、じゃあこういう所で育った人達が市中の私立病院に来たらどうなるかとなると正直「最初はかなり厳しい」というのが私の本音です。

それは簡単な理由で、ある一種類の業務をシコシコとやってばかりいるタイプの看護師さんが多いからで、他の仕事は知識としては知っているけど実務としては全くやった事が無いという方が多いから。ただ、知識はあるし比較的難しい事も吸収が早い傾向があるのでおかしなプライドさえなければ市中病院でも多くの場合全く問題ないというのが答えでは無いでしょうか。

しかし、ここでも多くの例外?があって、大学から来た人ってなんか変なプライドある人が多いのです。私から言わせればそれはシステムがきちんと組み上げられているからであって、別にあんた自身が立派という訳では無いのよ~という話なんですが。

ところで「来る者は拒まず去る者は追わず」みたいな事を言っている私の勤める病院では「残って欲しい人」さえも去っていきます。本当はそれではダメで、そんなシステムだと悪貨は良貨を駆逐する事態になってしまう事が殆どなんですが!

さて、そんな看護師さん達の仕事の中でも私がつまらなさそうと思う仕事は管理職。看護師として仕事して管理職になるってどれほどつまらないんだろうと管理職の人達の日常を観察していてつくづく思います。

これは教職における教頭や校長等と同じ事なのかもしれません。そもそも、教える事自体に熱い情熱を持っている人は早くから教頭・校長の昇進試験に見向きもしないなんて言う人も沢山居るのをいとこから聞いています。まあ、そうだろうなと。^^

看護師になって患者さんと触れ合う事が好きな人がわざわざつまらないデスクワークを志向しようという事自体が私には( ゚Д゚)な感じしかしません。

実際にそういう仕事に就いている人達を見ていると、現場では評判の悪かった人達の多い事多い事。看護師さんになるひとがそもそもデスクワーク向きの人間なのかというのも非常に巨大な疑問で、病棟ではキチンと仕事が回せる人がデスクワーク、書類仕事等では驚くほどのポンコツであったりする事も稀ではありません。病棟でポンコツで、事務仕事も輪をかけてポンコツなんていうのはごく普通ですけど。w

仕事に何を求めるのか?大事な質問です。