プロデューサーの違いもあるのでしょうが、今回新しく始まった新ProjectXで放送された「H3ロケット宇宙への激闘 〜革命エンジンに挑んだ技術者たち〜」を視た時にやはり目頭が熱くなると同時に、自分にとってのリアル・ヒーローというのはスポーツ選手では無くてサイエンティスと技術者だなと再度確信。
勿論のこと大谷は神ですし、F1のフェルスタッペンやWRCのロバンペラやエヴァンスも神の領域の人々。また、Blue Impulseの隊長機をコントロールするような人々もやはり生まれ持ってきた「何か」がいろいろと揃っていないとなれないレベルの住人の住む世界の一員。こういうのは己のような凡人の努力云々では追いつけない所に住んでいる住人達。
それでも、これはやはり小さい頃からの擦り込みとか時代背景もあるのでしょうが…科学技術に関連したエリアの人々の異能や、苦闘の末に得られた素晴らしい結果に感動してしまう私が居ます。
今回のH3はH-IIからの引継ぎという形で打ち上げ能力の強化と価格の引き下げ、打ち上げ準備期間の短期化などという時代の要請に応じた能力の強化を果たしているのですが、その主要な開発課題の中心はLE7から新たに切り替わるLE9エンジンというお化けエンジン。
革新的な性能とコンセプトで登場し、世界のこのエリアの人間達から「出来る訳が無い」と言われていたものを、ここまでには打ち上げないといけないという時間との戦いの中で「許されない失敗」のプレッシャーと闘いながらも襲ってくる数々の大小のトラブル。
これでもかこれでもかと襲ってくるそれらの大小の波に対し、知恵の限りを尽くして対応策を考え、自分達を本当のギリギリのところまで追い込みながら対策を考え尽くす様子は涙なしでは見れない映像でした。家族の人達も最先端の技術の現場でこういうレベルの激闘をする技術者を持っていると大変だなと心から思いました。
結局のところ、どの世界でも先端のその先端で働く人達には働き方改革などという温(ぬる)い世界は全く無いんだなと再確認できたのが何か嬉しかったですね!^^
アメリカでも一緒。働いた人間にはそれだけの報酬が約束される世界。日本の場合は恐らくそんなに大きくは無いでしょうが、達成感と他の人に感謝・尊敬される仕事に就いている事自体が報酬ですよね。
素晴らしいものを見せて貰ったと改めて思いました。
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