2015年9月13日日曜日

シリア難民の受け入れは・・・

ヨーロッパのほうはシリア難民のことで大変なことになっているようです。

特にドイツは多くのシリア難民の最終目的地になっているようですが、人道的見地とか人権というのは拒否できない錦の御旗としてよく使われますが、実際はこれは大変に危ない言葉で、これを一方の人間が絶対的正義として使うとそれはそれは際限なき使用をされる可能性が濃厚です。

実際にそうやってヨーロッパではグイグイとそれで大量の人が各国に押し入ってきているわけです。
特に貧しい国と戦争に巻き込まれた宗教要因の避難民が。

私は貧しい国からの難民や戦争から逃れてきた難民というのは可愛そうだなと思うのですが、その人達を国家の構成員として受け容れるのは物凄い覚悟と準備がいると思います。安易な気持ちで難民受け容れを行うとそれこそ百年の禍根となるような事態が起きかねないと信じています。一時的な支援は容易に言い出せてもそれを永続させるのが移民政策。難民キャンプ支援とは話のレベルが違います。

成功した安定的国家は経済的に貧しい国の人間や戦争難民を無条件に受け容れなければならないというような法律を施行したらそれこそ国家は大乱の時代を迎えるでしょう。最初に書いたように緻密な受け容れ計画を作成したとしても、動物やペットを輸入するのとは全く次元が違うのですから。

最も大変なのは言語や人の肌の色なんかではなく、持ち込まれる生活習慣とその後ろ側にある宗教の違いでしょう。
生活習慣は、やがて慣れるとしても、日本のような「基本的に」多神教的な考え方、緩い宗教観を持つ宗教に対する受け入れスペクトルの広い国家であればこそ、一神教の信者が持つ他の宗教に対する、そして自分以外の属する宗教を信じるものに対する「一部の」狂信的な信者の存在は法的にも日本としては受け容れられない考え方ではないかと思うのですが。

信教の自由、思想発表の自由というものがテロという形で脅かされる可能性を高める要素を人間の集団として日本に移植するというのはどう考えても獅子身中の虫を望んで輸入するような行為で、子孫のために大きな災厄をもたらした世代として怨嗟の的になるのでしょうが、そのころはその世代はもう消え去ってますからね。多分。

人種、肌の色、言語、性別、思想、宗教、年齢等々は差別の対象としては存在してはいけないと思いますが、そのなかに潜む容認出来ない危険というのは宗教的排他性そのものだと思います。この特殊な排他性を持つ集団の移植を容認するということは、相手の神を信じないあなたを決して受け容れない隣人を永遠に容認するという覚悟が出来、しかも実際に容認するという日々が送れなければならないということに他なりません。
現代の日本社会は、排他的な行動と思想を信条とし、それを暴力という形で表明する者や集団は慎重にかつ厳粛に排除しなければならないと強く思います。移民政策における、移住者に対する際限無き権利の容認は「理想主義者の夢想」に留める義務が現実主義者には有るのではないかと。

移民を許容するのは慎重なスクリーニングと十分な準備があって初めて初めて成功といえるものになるでしょう。
しかし、実務上は「そうした十分な準備をして受け容れたとしても」実際に起こる融合・同化の過程と多様性の容認というイベントが国民的合意として普及する事には多大な困難を伴うものになることであろうことは間違いないでしょう。

シリア難民を受け容れるのはベトナム難民を受け容れるのとは全くワケが違うのです。

99%の人間が穏健な考えを持っていても、「神の名のもとに」という絶対正義を振りかざす極々少数の狂信的人間が何をしでかすかということを2001年にアメリカで見てかつ経験した私には、浅はかな見通しで自分の家族を危険に晒したくはないなと素直に思うのですが、私の考え方はヤバいですかね。

多様性大好きというのを信条に持つ私なのですが、宗教のもつ狂信性にだけはどうしても昔からアラジックなのでした。気分を害された方がいましたら申し訳ないです、申し訳ありません。ハイ。

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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

わたしも全く同じ気持ちでおりましたので、今回のエントリーに深く同意いたします。

small G さんのコメント...

御賛同まことにありがとうございます。
こういうことを書くと危険思想の持ち主とか思われそうですが、このクソブログでは、「その時思ったとりあえず書きたいこと」を書くというのを旨としておりますのでお許し下さい。w

「自分と同じ考えを持たない相手を認める気のない人間」はゼノフォビアと同様、実は21世紀的な世界での平和の元での多様性形成の最大の敵だと私は信じております。
違う考えを持つ人間を自分は認めるというのは「私の場合は」宗教的狂信者を除くという前提付きなのでした・・・。