2015年7月14日火曜日

SONYを殺した男たち

森健二という方が連載されているウェブ・ダイアモンドのリーダーシップに関するウェブ記事が非常に明快に、出井ソニーが始まってからの「ソニー」という組織の中の変質していく悲惨さを時系列、かつ詳細にまとめていて素晴らしいと思います。

何度も個人的な感想としてこのブログにソニーの変質と凋落のことを書いてきましたが、そういった私の個人的なソニーに対する一般人としての想いを綴った駄文とは違います。
このきちんとした連載は、特にリアルに「堕ちてしまったSONYという会社」をきちんとなぶり殺していった非エンジニア出身の「器に非ざる者達」が行っていった虐殺の手順が良く分かる素晴らしいコンテンツだと思います。特に今回出てきた記事は、ソニーの中に関する多くの記事を読み込んだ筆者がきちんと書き込んでいる外部の人間にとっての大変良いサマリーだと強く感じます。

出井という人物に間違えて王冠を被せて後で取り戻しのつかない大後悔することになる大賀さん、そして間違って王座に座ってしまった裸の王様「出井」、そしてその裸の王様が選んだ最悪の獅子身中の虫ストリンガーに対して選ぶ前にマードックに"I WARN!"と言われたにもかかわらずこの愚王を自分の王位を譲るに相応しいと考えてしまう節穴っぷりは本当にその電話でのやりとりの瞬間が浮かんでくるようで頭を抱えたくなるような記述です。

中の技術者達を盛田ソニーでは決して行われたリストラという名の人切りを行う度に変革という名のもとに本人さえも理解していない方向性不明のカタカナ標語を毎度掲げ続けた出井。
文章の向こう側からは、この王様が良かれと思って振り続ける牛刀がソニーを切り裂き続ける鈍い音と血飛沫の飛び散る暗いシーンが想起されて仕方有りません。

巨大な企業だからこそ多くの優秀な人達とその家族の生活がかかっている会社の運営。絶対に許されないのは会社を殺す人物をそのヘッドに選んでしまうこと何だなー、とこういった文章を読んで改めて感じました。(そういった意味で大賀さんの犯した罪は万死に値すると思いますが・・・。)
会社の瓦解において同じことはきっと潰れていった他の大企業にも当て嵌まるんでしょうね。シャープとかどうなんでしょうか。

愚かな船長の舵取りでアチラコチラをただただ場当たり的に移動させられる夢を消された技術者集団。本当に中の人達は堪らんでしょうな。優秀な人達はきっと他の企業に移っていったり自分の技術工房などを立ち上げて会社を去っていったんではないでしょうか。

次になった平井っていう人もとてもとても器では有りませんでしたな〜。早稲田、国際基督教大学、、、(日本の中だけでは)有名な私大ですが、中身のスッカラカン具合は某O博士と共通する何かがあるのか?w

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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

同期入社に、ソニー創業者のお一人、井深氏のお孫さんがいらっしゃいましたが
非常に頭の切れる女性でした。
いったいなぜソニーと無関係の、業種もぜんぜん違う会社に就職したのか
結局、聞けず終いでしたが。

small G さんのコメント...

なんという奇縁。

そういうことも広い世の中にはあるのですね〜!ウムー。
もしかしたら井深氏のDNA(スピリット)を受け継いでいる方だったら、その方がソニーを仕切っていたほうが文中の登場人物より遥かに今のソニーはマシだったのかもしれませんね・・・。

あくまで「もし」の、他愛もない夢想ですが。