2011年6月26日日曜日

競争をしない運動会

日本にいる義理の妹の学校の運動会の話を聞いて驚いた。
日本では常識なのかも知れないのだが、こっちに長く住んで居ると、自分の昔の運動会の感覚で今の学校もそういうものなのだろうと想像してしまう為に、最近の話を聞くと驚かされることになる。聞くところでは仲良く手を繋いでゴールというのは勿論、男の子と女の子は完全に混じって競争させる。そんなモンで驚いてはいけないというのは、走って遅い子の為にワープシステムというのがあって、ショートカットでゴールに突っ込むことが出来る方法まで準備されているというのだ。顎が落ちるというか、、、笑ってしもうた。一体何のために???
勝手に想像するに、差をつけないということがあらゆることの中で「最も大切なコト」になっているのだろう。まあ、どっかのイカレポンチ(死語w)共が考えそうなことではある。それに一体どんな教育的効果、目的があるのだろうかと考えるのだが、やっぱり俺のほうが古いんだろうか。女の子と男の子を小学生の時点で一緒には知らせるという点は未だいいかも知れない。中学生と違って、特に小学四、五年生前後では女の子のほうがでかかったりするから、時には男の子を負かすような子もいるだろうしそれは未だ許容範囲かも知れない。しかし、おてて繋いでのゴールって一体なんなんだ?順位をつけないことで変な劣等感などを「脚のノロイ子」に植えつけない?まさかね、もしそうだとしたら幾つもそれには問題があるだろう。まず、脚の早い子がそれを活かす機会を奪っているということ。そして脚の遅い子には単にその劣等感を感じさせるチャンスを数年後にズラしただけだという事。脚が遅い子には運動場以外では極めて大きなアドバンテージを持っている可能性だって普通に持っていること自体が極めて日常的なことだろう。勉強ができる、友達をたくさん持つ能力がある、面白い話が出来る、プラモを作るのが巧い、絵が巧い、何かを語らせたら抜群である等々、数えれば切りもない数々の「他の」ポテンシャルなど幾らでもある。そういった点での差異はどう埋めるの?全く浅はかの一言。ワープシステムに至っては何をか況んや。ズルすることをお子様にお薦めしてまで順位の差を消そうとするのかい。人生そんな甘いもんじゃありませんぜ。(まあ、大人になっても実生活でワープシステムをお金で買おうとする人達は後を絶ちませんが。笑)そんな運動会なら最初から止めちまえ。

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