しかもその声明に名を連ねているのは25人もの世界的数学者たちで全員がフィールズ賞の受賞者たちという驚くべきものです。私のような部外者でも知っている名前はずらずら出てきていて、日本の森重文先生のみならず、タオ、コンツェビッチ、スミルノフ、ショールズ、ゴ、ドリーニュ、バルガバ等の世界の数学の形を変えてきた数学の巨人達です。(私にはその凄さが理解の遠く及ばない分野ですので、その人達を語る他の人の文章で天才なんだなと認識する程度です。w)
その声明はココにありますが、大切なのは数学だけでなく、他の科学・創造的職業でも同様の問題が起きているということです。長年の訓練は「答えを出すため」だけでなく、理解、新しい問いの創出、そしてアイデアの発展
を目的としてきたにもかかわらず、AIは膨大な人類の成果を利用して、
訓練の成果物だけを直接生成できるようになり、目的と手段がずれてしまうという状況を作り出してしまっているという記述があります。
結局、今の状況は「問題を解くこと」だけが目的化されると、数学の本質的な理解が損なわれるという状態で、その解かれる迄の素晴らしい苦闘の過程とその周辺に派生していく豊饒なる新世界が構築されていく状況が一切ない状態だというのは大問題だという事。
その問題解決の途上に出来上がる数学者たちの繋がりと、数学の異分野が交差する過程で育っていく次世代の若い人々の出現こそが更なる進歩をもたらすというチャンスを奪っているし、問題解決に至ってもその途上で使用されたアイデアの剽窃や成果の帰属もウヤムヤ。
勿論、数学者達はAIを問題を解くための補助的な道具としてこれからも壁打ちの道具のように使っていく人が多くなるのでしょうが、次々と出されてくる謎の解とこれから数学者たちがどう取り組んでいくのか、化学や物理学も含めて人類の「知」を次の境地へと誘導させる加速剤なのか、それとも…。
5年、10年経った後の数学者達の反応を再び知りたい私です。
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