2026年10月19日月曜日

サプリメントとかやめとけ

最新の疫学的研究を読んでいると、生理的事実と加療による目標達成には大きなギャップがあることが良くわかります。

最近一番気になったのはやはり弱まっていく骨の組成を回復する為にビタミンDやカルシウム製剤を骨折予防の目的で使用する事にはほぼ意味が無いという事が明確になってきたというトピックでしょうか。

日本においては未だに骨粗粗鬆症の治療薬として漫然とビタミンやエルデ・カルシドール等を投与している人がいますけど、本当に必要なのはそれらの投与前に「まず強力な骨吸収抑制薬や骨形成促進薬を使う」という手順が重要視されてきています。

その一つであるビス・ホスホネートには時に恐ろしい副作用があり、きちんとしたモニタリングを行う事が大変重要ですし、年に一度の骨密度測定で骨密度の推移を追跡することの大切さも今さら敢えて言うまでもありません。(最近保険審査で骨密度の測定は年一回しか認められなくなったため、以前のように年二、三回とかいう事は出来なくなりました。)

今でもテレビのチャンネルによっては年寄りから金を巻き上げるためのサプリの宣伝が「毎日のように」流れていますよね。

曰く「このカルシウム・サプリ、今なら二個でなんと4,000円!更に、今回だけの特別企画でもう一本お付けします。これから30分間受付の人数を増やして対応いたします!ただし、商品がなくなり次第サービスは終了とさせていただきます。」なんて言う嘘をたっぷり含んだしょうもないCMがダラダラと流されて、爺さん婆さんの財布から金を抜き取っていっている訳です。

同じ事はコラーゲンなどでも一緒。コラーゲンが膝関節に分解されずに届く訳もなく…。一度必ず消化器で分解されてたんぱく質やアミノ酸として再度何かに合成されるだけの話。一体全体こんな医学的にインチキとしか思えない事にどうしたら厚生労働省は詐欺事件として鉄槌を下せないのか。

アメリカでも大問題になりましたけど、医療用に作られていない市販のサプリメントに含まれたPCB等の高濃度不純物の話は今では歴史の一ページに…と言いたいところですけど、絶対今も変わってないと思います。

騙すほうも悪い、騙されるほうも悪い。しかし我々は情報に接することでこういったインチキを是正していって「データと理論に裏打ちされた正しい常識」を普及させる必要があると強く思うのでした。

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