2011年4月4日月曜日

東電・保安院・政府の犯罪記録

最近は原発事故発生時の恐るべき低能レベルの対応状況を、きちんと時々刻々と再現する「隠しきれなかった」情報があちらこちらで漏れている。
今日の毎日はその一部。そのうちこの記事消えるだろうから(日本の新聞記事は、必ず過去の記事はリンクが消えます!(笑))ここにそのコピーを取っておく。

<福島第1原発>東電、ベント着手遅れ 首相「おれが話す」毎日新聞4月4日(月)2時33分配信
東日本大震災から一夜明けた3月12日午前6時すぎ。菅直人首相は陸自ヘリで官邸屋上を飛び立ち、被災地と東京電力福島第1原発の視察に向かった。秘書官らは「指揮官が官邸を不在にすると、後で批判される」と引き留めたが、決断は揺るがなかった。
「総理、原発は大丈夫なんです。構造上爆発しません」。機内の隣で班目(まだらめ)春樹・内閣府原子力安全委員会委員長が伝えた。原発の安全性をチェックする機関の最高責任者だ。第1原発は地震で自動停止したものの、原子炉内の圧力が異常に上昇した。東電は格納容器の弁を開放して水蒸気を逃がし、圧力を下げる作業(ベント)を前夜から迫られていた。班目委員長は「視察の前に、作業は当然行われていたと思っていたと振り返る。だが、着手は遅れた。首相は官邸に戻った後、周囲に「原発は爆発しないよ」と語った。1号機でようやくベントが始まったのは午前10時17分。しかし間に合わず、午後3時半すぎに原子炉建屋が水素爆発で吹き飛ぶ。「原発崩壊」の始まりだった。致命傷ともいえる対応の遅れは、なぜ起きたのか。
11日、東電の勝俣恒久会長は滞在先の北京で震災の一報を知る。心配する同行者に「情報がない」と漏らし顔をゆがめた。衛星携帯で本店と連絡を取り続けたが、帰国できたのは翌12日。清水正孝社長も出張先の関西から帰京できない。東電はトップ不在のまま対策本部を置く。一方、官邸の緊急災害対策本部。当初、直接東電とやりとりするのではなく経済産業省の原子力安全・保安院を窓口にした「原子炉は現状では大丈夫です」。保安院は東電の見立てを報告した。しかし、事態の悪化に官邸は東電への不信を募らせる。菅首相は11日夕、公邸にいる伸子夫人に電話で「東工大の名簿をすぐに探してくれ」と頼んだ。信頼できる母校の学者に助言を求めるためだった。
11日午後8時30分、2号機の隔離時冷却系の機能が失われたことが判明する。電源車を送り込み、復旧しなければならない。「電源車は何台あるのか」「自衛隊で運べないのか」。首相執務室にホワイトボードが持ち込まれ、自ら指揮を執った。官邸は東電役員を呼びつけた。原子炉の圧力が上がってきたことを説明され、ントを要請した。しかし東電は動かない。マニュアルにはあるが、日本の原発で前例はない放射性物質が一定程度、外部へまき散らされる可能性がある。「一企業には重すぎる決断だ」。東電側からそんな声が官邸にも聞こえてきた。復旧し、冷却機能が安定すればベントの必要もなくなる。翌12日午前1時30分、官邸は海江田万里経産相名で正式にベントの指示を出した。だが、保安院は実際に行うかどうかについて「一義的には東電が決めること」という姿勢を変えない。国が電力各社に文書で提出させている重大事故対策は「事業者の自主的な措置」と位置づけられている。
「東電はなぜ指示を聞かないのか」。官邸は困惑するばかりだった。首相は「東電の現地と直接、話をさせろ」といら立った。「ここにいても何も分からないじゃないか。行って原発の話ができるのは、おれ以外に誰がいるんだ」。午前2時、視察はこうして決まった。事故を防ぐための備えは考えられていた。しかし、それでも起きた時にどう対応できるか。班目委員長は取材に「自分の不明を恥じる」と言ったうえで、こう述べた。「その備えが足りなかった
東日本大震災から人も国も再び立ち上がるには何が必要なのか。教訓を得るというには重すぎる出来事を後世にどう伝えればいいのか。あらゆる現場を見つめ直し、長い時間をかけて考え続けなければならない。随時掲載する「検証大震災」の初回は、かつてない原発の大事故に政府や東電が当初どう対処したのかを報告する。【震災検証取材班】
いや~、突込みどころが多すぎて、、、。殺意さえ湧いてくる無能さ。こんなのが日本の中枢で指揮を執っているという恐怖。そしてこの政権が未だに一部の世論調査で30%もの支持を得ているというのだから、日本人というのは究極の飼い慣らされた羊ですかね。
そしてこの基地外首相はアメリカがそのオファーをしたホウ素入り冷却材を断っているのだ。何故か?当然廃炉にしたくないから。おかげで廃炉どころの騒ぎではなくなって、国難レベルまで問題が膨れ上がったのですから。究極のオメデタい節穴共というべきですが。自分の嫁さんに国難を切り抜ける人探しのために名簿をかき回せと?死んでください。
大村知事が首相批判 「米の冷却剤申し出断った」2011年3月20日
大村秀章知事は18日、豊田市で開かれた会合で「福島第1原発で1号機が爆発した時、米国が急速冷却剤を提供すると申し出たが、菅直人首相は断った。週刊誌などにも出ているが、これは事実だ」と発言し、「政治家に必要な決断ができていない」と菅政権の対応を批判した。大村知事は「冷却剤を使うと、1基5000億円の原子炉が利用できなくなる。企業論理では『もうちょっと待って』となる」とも述べ、菅首相は東京電力の主張に押されたとも指摘した。
このニュースはアメリカ側でも流れていたので、まあ客観的に見て間違いない情報でしょう。「当面大丈夫」で有名になった、弁護士枝野の言い訳で一応否定されては居ますが、これ位「臭い」と隠しきれんでしょうね。実際、この冷却材、米軍が全力で緊急輸送したとクリントン国務長官が言いましたから。お陰さまで、私の友人でシーバーフに属する予備役の人間が11月再任を待たずに日本に派遣されてしまいました。本人も、「勘弁してくれ」と唸ってましたよ。多分、自分が派遣されることになった理由がこういう馬鹿の連携プレーによるものだとは知らないままでしょうし、もし知ったら、、、どう思うでしょう。これらの記録を見て驚くのは、
  • 本人たちの責任感の驚くべき欠如及び当事者意識の欠如
  • どんな時だろうと「絶対に」自分に責任が回ってこないようにする前例踏襲主義
  • マニュアルは有って無きが如し(有っても有事には役に立たない)即応体制の完全欠如
  • そして極めつけは全てが希望的観測のもとに行われていること
実に美しい味噌と糞の驚異的ハーモニーです。命を賭けるという言葉はこういう下種には通じないんですね。男だったら、腹括って行けや!といってもまたお得意のジェンダーフリーと男女平等が出てきますか?wそれに比べて放水作業に当たっている消防隊の人間の職業意識はこいつら責任逃れに忙しいクズ共とは比較するのさえ汚らわしいですね。私はこういう点で永遠に男は率先して命を賭けるのが定めだと思っています。男は女、子供、年寄りの前に立って風を受ける。国を守る、そこに住む人を守る。どっかおかしいですかね。

明日は、東電の犯罪記録を記したあちこちの記事を「風化させないように」記録として貼っていきます。日記として書いてるブログですから本来の目的としては妥当かな。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

日本は上から下まで平和ボケ、有事の対応なんて
全く出来てない。

でもこんな日本に誰がしたの?
自民党はラッキー、阪神大震災の時は、村山さん、
今回は管さん、大きな責任は今まで政権を取ってきた
彼らにあると思うには私だけ?

今日の切り口素晴らしい、もう立ち直りましたね!

small G さんのコメント...

いや、立ち直っている振りをしているだけで
、実際は未だゲームの余韻を引きずっています。(笑)
何故か知りませんが、左翼政権の時には記録的な大災害が来ていますが、偶然でしょう。それにしても、実務能力のない政権の時に災害が来るとこれほど惨めなものなのかと。今や完全に人災です。