アメリカにいて気づくこと。
それは信じられないほどの金持ちの存在。まあ、ビックリするほどのスケールです。
ヨーロッパ的金持ちというのは、歴史の中で繋がった人的資産の豊富さと、自分の属するクラス、本物のシャトーとか何とかというものなのかもしれませんが、アメリカの金持ちは近代アメリカの形成途上で産み出された巨大な金が、極少数の人の手の中に保持されることで出来上がったもののような気がします。勿論この人達も、人的資源とか言うものは彼らのサークルの中で持っているんでしょうけど、本物の「クラス」というものとは未だヨーロッパの金持ちには認めてもらえていないのかもしれませんし、それだけが唯一彼らがアメリカの超資産家を差別できる方法かもしれませんので。
とはいえ、私の経験した数少ない何千億円クラス超の金持ち遭遇?経験はメリーランドでの経験です。自分が昔住んでいたロックビルから車で数分走ったところにある全米オープンが毎年開かられる有名なゴルフ場の横にそのゴルフ場を幾つでも呑み込んでしまうほどの巨大な芝生に覆われた牧場のようなところがありました。そこに一度何かの機会で入ったことがあったのですが、そこには何マイルか迷った挙句に見つかった家があったので「スゲーな~!アメリカの金持ちは」と思っていたら、園周辺で働く人に道を聞いて判ったことは、、、それは、その執事達の家で、御本尊は遥か彼方に未だ見えぬ森の奥ということでした。この人達は誰もが知る、ある世界的ホテルチェーンの一族です。(ヒルトンでは無い。)orz
もう一つはバージニアの海辺の方で、友人の歯科医の家に遊びに行ったときに案内された「あの」世界最大級の化学会社DU PONT(デュポン)個人の旧宅なんですが、その半島全体を全て買い込んでしまって、その上でその中に(と言ってもほとんど国立公園レベルの広さですが(笑))自分の使用人の家をゲート近くに配し、自分たちの家は遥か彼方という何時もの作りでした。
一般人の想像の遥か彼方を行く金持ちというのは桁が5つぐらい違うなという感じで、勿論羨ましくもないし、想像することも出来ない「何か別のもの」なんですね。金の力もここまで来ると、もう小国家という感じで、、、。
一方では、今日の夕飯に困る人達もワンサカ居るわけです。しかし、この信じられないほどの金持ちの前歴は今日の夕飯に困る人達だったというようなことが大いにあるというところがこの国の面白いところ。そうじゃなくちゃ人生面白くないではないですか。(笑)
嫉妬、妬みで一代の成り上がりを潰す暇があったら、自分がそれを乗り越えていけばいいではないですか。この国は大金持ちが、慈善(偽善?)事業ということを行って、そのパワーを貧困に一部還元し減税に使うのが大きな特徴。また、それが大学や研究などにも大いに還元されて国力を下支えしているのです。日本ももっと、大金持ちを排出させてしっかり税金を「寄付金」として吐き出させる仕組みを作ればいいのにね。
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