2010年8月11日水曜日

恥だらけの人生

鶴田浩二の「傷だらけの人生」という有名な演歌・映画がありますが、鶴田浩二のようなかっこいい男性が傷だらけの、、、というと絵になります。私のようにかっこ良さなどというものとは生まれてこのかた無縁の人生を送っているものには、そういう言葉を口にすることさえ憚られる気がします。
強いてそんな語呂で自分の人生を表現するならば「恥だらけの人生」という書き方ぐらいしか思い当たりません。本当に、本当に頭を抱えてしまいたくなるような思い出すだけで大声で「あ~~~~~~~~~~っ」と言いたくなるような、無数の、そして取り返しのつかないような失敗だらけの人生を送っている事を強く意識してしまいます。その失敗の一つ一つに、自分の人間性の未熟さ、愚かさ、浅はかさが綺羅星の如く描きこまれているように感じます。さらにそれらを構成している経験の不足、熟慮不足、能力不足などを挙げだしたら限がありません。
しかし、人というのは都合よくできているもので、通常はこの「穴があったら入りたい」というような失敗の履歴も、普通の日常生活レベルでは、都合よく自分の記憶の底に澱として沈めておくことが出来るのですが、、、。これらの防衛機制と言うべき作用も、ふとした時にその蓋を被せる機能が消え去って表面にパカッと顔を覗かせることがあります。そんな時は身じろぎもせず、頭の中でその記憶に後ろ脚で砂をかけるように努力するのですが、上手くいかない時も多く、自ら掘った大小様々の墓穴の多さと多彩さに呆然とするのでした。(笑)

0 件のコメント: