通常私達はアメリカで生活している人間は自分達の手でエッチラオッチラ税金の申告をしてその還付金を受け取ることを楽しみにしていますが、この作業自体はハッキリ言って実に単純明快に進みます。何をするかというと内国歳入庁というのかな?(通常IRSと呼んでますが)そこにウェブアクセスして必要なpdfをダウンロードするか、ウェブでturbotaxとかにアクセスして連邦および州の税金の支払いを済ませます。
方法は実に簡単で、名前の入力から始まって、必要事項を画面の指示に従ってドンドコドンドコと進めていくだけで、慣れてしまえば二つの書類併せてもまあ最大で二時間くらいで終了します。最後にファイリングに必要な代金をクレジットカードで払うのみ。途中わからないところはリンクをクリックして類似質問を捜すか、ウェブ上のチャットで生の人間とタイプで会話して解決するかです。更に特徴的なのは、問題ないレベルでファイリングが終了することが殆どなのですが、万一問題があるとauditといってIRSのほうから担当者が連絡してくるのです。しかし、これも三十ドルくらいのお金を余計にturbo tax側に払っておけば、「万一」そんなことが発生しても、turbotax(intuit)の準備してくれるtaxの専門家がこれを代行してくれて、一切の煩雑なことを本人が一切関知することなく処理してくれます。また、更には過去のファイリングデータは一切合切turbo taxのサーバに保存されているので、幾らでもさかのぼって過去のデータを自分のコンピュータ上に呼び出して比較検討することが出来ます。
アメリカで特徴的なのは寄付によって税金の減免も出来ることで、税金を払う代わりにそれを事前に役立てることが出来る仕組みがガチガチのシステムとして存在していることです。
このシーズンになると、フライヤーや当該関係のビルの壁などにIRS申告時の関連番号を掲示するボランティア機関が多数出てきます。そして自分のファイリングしたものの成否は数時間から一日前後でウェブ上で知らされて一旦それが通ると最大でも数日で税金は自分の銀行口座に戻ってくるというわけです。
と、まあ、ここまでは「アメリカの」日常なのですが、、、。
笑ったのは日本のファイリング。
ここをクリックするとお分かりなのですが、作成開始ボタンを押してことを進めていくと、下のような画面が。
こんなシステムが本当に通用するのか国税庁の人間は冗談抜きで考えているのだろうか。
私にはかなり悪質ないたずらなのではないかと思えるのだが、どうもアドレスからは本当に政府のページらしいし、、、。まずファイリングするための第一関門でこんなものを要求するというのはほとんど基地外沙汰の一言に尽きる。どうせお役人の作った馬鹿なインターフェースなのだろうから、その先に待っている「トンでも」ハプニングも凡そ予想がつくというもの。実際にウェブのあちこちではこのシステムに対する嘆き、怒り、諦観、嘲笑に満ちているようで。
カードリーダライタ?別に持ってないといけないの?ルート証明書はマック対応して無いでしょ?大体こんなシステムを使わせるためにはどのレベルのコンピュータリテラシーを持っている人に対しても紙と鉛筆が使えて、計算が出来る人ならば誰でも申告できるようにするのがまずは何をさておきしておくべき基本設計ではないですかね?
まあ、やってくれるわ国税庁。ファイルシェアリングシステムでのエロ写真流出だけでは気が済まなかったみたいですね。
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