2012年2月2日木曜日

ソニーの終末像

ソニーの凋落が起きて久しい。
出井さんが会長になってガタ落ち。ハワードストリンガーが社長になってからは電気屋さんでさえなくなったし。 一体この人達って今やってるのは金融会社?それとも保険会社?正直、アメリカにいる私は寡聞にして知りません。(笑)
ソニーといえば、小学生だった頃BCLというのが大はやりしました。若い人には解らないでしょうが、海外から届く短波放送を聞くことでした。当時小学五年生くらいだった私にとってはお金持ちでもないサラリーマン家庭の息子ですから、当時の金額で確か五万円以上もしたBCLラジオというのはもう文字通りの高嶺の花でした。唯一手に入れる可能性があるとしたら、お年玉+雀の涙の貯金攻撃です。何度も何度も小学校の帰りがけにあったソニーの専売店に入っては溜息が出るほどカッコイイそのソニーのBCLラジオ「スカイセンサー」というのを見て触って、いつの日にか手にしてやると決意していたのです。当時の対抗馬はナショナルのクーガー。
そんな写真持ってる人がいるのかなと、この脱線した話を書きながらネットを調べたらやっぱり居ますね凄い人達が、、、。例えば絵図屋LANというブログで、部屋さんという方は当時ソニーのマシンと人気を二分したナショナルのクーガーの解説と写真が、そして時田洸一さんの解説でなんとスカイセンサーの恐るべき充実した情報までが、、、。凄い!本当に凄いです!一気に40年弱の時間を飛び越えてあの頃の思い出が帰ってきました。
なんだかんだとやっとの思いで手に入れたあの「マシン」、私にとっては完全に秘密のアジトで使う高級通信機のような世界でしたね。あのマシンから流れてきた微かに聞こる外国の色々な言葉、強く聞こえるVOAでさえ電離層の動き次第でいろいろと強弱の出る始末。今そのVOAを流していた外国に住んでる自分のことを考えるとなんとなく不思議な気もします。
えらく話が脱線しましたが、世界のソニーも日本でさえ流行ることのない会社になってしまったような。一昔前は説明なしで「It's a SONY」というだけで水戸黄門の御印籠レベルの信頼感があったんですが、ネットが普及する頃にはソニータイマーという言葉が流行ると共に次第に民生レベルでの影が薄くなり、PSでガンガンやり始めたのはいいのに出井という変な人が会社を分解して、それをストリンガーとかいうアメリカ出身の「日本で数本の指に入る高給取り」の無能社長がその離断を完成させるに及んでソニーもおしまいという感じ。なんだか、この前見つけたリンクにソニーが駄目になっていくさまを書き綴った文章がありましたが、日本人が欲しいと思わなくなってしまった製品なんて外国人も時間が経てば同じように考えるのは必然だし、技術者を蹴り出して金融会社になるような会社の製品誰が買うか!w
お前の給料は技術者の意地が作りだした素敵な宝石のような製品によって支払われるべきで、決して損保やカード会社や金融商品で賄われるものではない。断じて。そんなに金が欲しいなら他の会社に逝け。昔はアップルのジョブスに一緒に仕事をしようとまで言われ、世界の皆に尊敬され、かつ盛田さんも井深さんも皆に愛されたのに、、、。ビジョン無き金の亡者に経営される二流ブランドの会社になった人達の居城ソニー。お雇い外国人が獅子身中の虫だったとはこの事か、、、。モノ造りの夢を忘れて眼の前の現金を掴もうとした元「超一流」現二流の大会社ソニー。精々金融とゲームで頑張って好決算に邁進して下さい。南無阿弥陀仏。(大笑)
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