2010年5月7日金曜日

サイエンスにおけるマフィアw

こんなタイトルだと?と思われる人もいるとおもうのだが、実際には科学の世界でも(半ば揶揄を込めていわれるのだが)マフィアと呼ばれる一群のグループがそれぞれの分野で当たり前のように存在している。私には医学生物学の世界だけでしかそういうことを見る機会は無いが、例えば頭頸部癌ではXX、乳癌ではVV,甲状腺ではCC,発生学では圧倒的にNN,だとかいう感じでそれらの世界の大御所という人がいるのである。信号伝達経路でもこの分子だったらあの人、この経路なら此の人とか。
免疫で此の人に睨まれたら厄介だとか、神経の世界ではこの人達がいわゆるXXだな、という感じで陰では皆、言っている、もしくは知っているのだ。(笑)
昔は科学が出来たけどもう今は政治家だよという人とか、今でも最前線で金を取り続けてかつ政治力も強い人とか、そのへんは他の社会と同じでゴチャ混ぜ。しかし、いわゆるその人達が作り出す弊害、効用もろもろを含めてNIHの予算はなるべくそれらのものを平準化しようとするのに最近は頑張っている。(未だに効率的に機能してないと根強い批判があるが、、、。)

悪いサイクルの場合、一度こういうお仲間同士(マフィア内)でカルテルのように論文作成が始まると残念なことに実際はいろいろな形でデータの怪しい論文や、下らない論文、人の先に出したデータを細胞だけ変えてやり直して急いで提出などということをやる連中も少なくないのが現実の世界だ。これは単にヒガミとかそういう問題ではなくて、この世界で飯を喰ってると誰でも知っていることで、驚きでも何でもない。
逆に驚異のサイクルではこの人たちの中で物凄い論文(アイデアが良いこともあるし恐ろしく労働力を要求したであろうものもあるし、金喰いまくってるな!というのもあるし)を次々に出してきてあっという間に年数十報をレジュメに出してくる人達もいるのだ。はっきりいって敵いません。しかしそれはそれ、自分は自分。生物のパズル解きに毎日知恵を絞る日々です。

サイエンスと言っても、実社会の縮図なんです。この世界に首を突っ込んでそのことは嫌というほど知らされましたが、そんなことにメゲる様ではこの世界では一年もやってられません。(笑)
鈍感さとしつこさとは私たちの良き同居人なのです。

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