参政党というのが非常に話題になっています。
しかし、連中の配っていたチラシを見てみたのですが、極左の連中を非難していながら、お前らの発言は真に極右そのもの。今の日本でこんな連中がチンドン屋として扱われず、議席獲得の有力候補としてもて囃されるんですから、如何に与党が不味い政治をしているかってことですよね。
ナチス政権の台頭は、まさに「言葉の力」が社会を揺るがした歴史的な事例です。ヒトラーや宣伝相だったゲッベルスが用いたアジ演説は、感情を刺激し、敵を明確化し、単純なスローガンを何度も何度もしつこく繰り返すことで愚かな大衆の支持を拡大し、熱狂の中で国民の思考力を奪っていきました。ナチのやり方は歴史的に良く研究されていますけど、結局は以下の四つにまとめられます。
このような手法は、今の時代だとSNSや街頭演説などで形を変えて出現してきています。たとえば、特定の集団(外国人、LGBTQ、共産主義者など)を「脅威」として語り、感情的な言葉で支持を集める政治家の言説は、ナチスの扇動と構造的に似ていると指摘されています。では振り返って参政党は何を言ってるんでしたかね?よく思い出してみると良く理解できるんでは無いでしょうか。今回はクルド人の一部や中国人、在日韓国人などがターゲットになるんでしょうけど。
上の四つのポイントのユダヤ人やドイツなどの言葉を中国人や日本等と置き換えてみると我々が進んでいる道の先に何が現れるのか恐ろしい様な気がします。
こういうポピュリストそのものであるアジテーター連中のやり口は何時の時代でも、どの国でも同じで、危機意識を煽ることで「敵」を作り出し、社会の分断を助長して、歴史修正主義や排外主義が「国家の伝統」や「民族の誇り」の名のもとに語られ、最後にはスローガンや陰謀論で思考停止を誘導し、冷静な議論を妨げるというもの。
ナチスのもたらしたあの時代の教訓は、「沈黙」や「無関心」が独裁を許す土壌になるということ。ハンナ・アーレントも『全体主義の起源』で、大衆が政治的関心を失うことの危険性を強く警告しています。我々はこういう時期の「どこにも投票する党の無い糞のような政治状況の中」でも考えて考えて考え抜いてこういう連中以外の「誰か」に投票する必要があると強く感じます。
「歴史を学ばない者は、歴史を繰り返す」というバークの言葉を世界は今一度冷静に噛みしめる時期になっているんでは無いでしょうか。日本だけじゃなく、アメリカもロシアも。
少なくともポピュリスト共の片棒だけは担ぎたくないと思うのでした。
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