2025年5月1日木曜日

コーヒーと紅茶とお茶

私はあまり嗜好品というのを体が求めない人です。

タバコは勿論、コーヒーも紅茶も人生の中に例え無くても「別に困らない」と言い切れる人だと言って良いと思います。しかしながら、世の中にはそれ等が無いと生きていけないというレベルの人も沢山居ます。

私にとってそれが(タバコ以外の嗜好品の話として)最も印象深く残っているのはヨーロッパを一人で放浪していた時に出会ったイギリス人男性のコーヒーの飲み方。当時の私にとって殆ど中毒と言って良い程のコーヒーの飲みっぷりで、少し歩いてはカフェに入ろうというし、また少し歩いてはまた「あそこのカフェ」に入ろうと言うのでした。

私は内心でビックリしながら、本物のコーヒー好きの顔をまじまじと眺めながら横でじっと軽食を食べたりする事が多かったのですが、彼とは数日で別れてそれっきりでした。彼は喫煙もしていましたが、当時はそんな事は周りが何も気にしない時代。とりあえず、コーヒーに関しては驚くほど依存する人が居るという事を知った第一の遭遇でした。

それから10年ほどしてアメリカへ渡って、今度はもとアルゼンチン人であったラブ・チーフの主催する研究室へ入った時の事。ヨーロッパや南米からも人が沢山来ていたのですが、その連中のコーヒーに対する種着ぶりは最初のイギリス人との印象的な出会いを遥かに凌駕する飲みっぷり。

眼の前でドサドサとフィルターにコーヒーの粉末を落とし、ドリップを繰り返します。まるで墨のようなコーヒーを美味そうに飲んでいたのですが、当時の私には到底飲めた代物ではなく、他のアメリカ人も「奴らの飲むコーヒーはオカシイ」と言って笑っていました。

ここで今日、そう言う話を書いたのは実は医学論文でのこういった嗜好品を飲むとどうなるかという研究モノをたくさん読んでみた後だったからです。

実はあの論文、この論文と結構な割合で体、特に寿命や各種疾病の発生率に対するコーヒー、紅茶、お茶(グリーン・ティー)に関する論文は多く存在し、且つ(困ったことに)結論も多彩。しかし、それらの多くの論文で言えているのは(私の印象では)緑茶はどの方向を向いても体に良さそうというもの。ただし、これらの効果は一日3—4杯が限度で、ネガティブな効果も無い代わりにそれ以上は効果にブーストがかからない印象。そこらあたりがコーヒーとは違う感じですが。(コーヒーは呑みすぎると顕著にネガティブな影響を見る感じだと論文では感じましたね。)

しかし、個人的には日本に住む私としてはどちらかというと緑茶が一番美味しいと思っています。昔、私の母親がデパートのお茶売り場で友人に頼まれてお茶の売り子をしていた時に家に何気に持って帰ってきてくれたお茶を飲んだ時に、余りの美味しさに目を丸くしたことがありました。

高校生くらいの時でしたが、正直な話「美味しい」と思える緑茶がある事に衝撃を受けたのですが、そのお茶がどこの何というお茶だったのかを記録していなかったことを未だに強く後悔しているオッサンになった今の私です。

さて、今後は少量多品種でいろいろなお茶を飲んでみますかね。体にも良い事ですし!どなた「これは!」と思えるお茶を御存じないでしょうか。

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