2018年3月3日土曜日

息子の就活が上手くいかずに元気のない看護師さん

今日は外来の看護主任さんに少し元気が無さそうな感じでした。

いつも元気な女性なのにと気になったので、「主任さん、ちょっと疲れてるようなきがするけど気のせいかな。なんかあった?」と伺ったところ「いやあ、実は息子の就活が上手くいってないみたいで・・・」とのこと。そう言えば、息子さんはある大学の工学部でクリーン・エネルギー関連の学部学生だとか以前私に話してくれていたのを思い出しました。

曰く「ホントに私の子なんですかねって思うことが多いです。最近は全然連絡くれなくて逆にこっちから就職の話なんかはとても聞ける雰囲気じゃないんですよ」と寂しそうに話してきました。

繰り返しいろいろな企業にチャレンジしているらしいのですが、口下手でなかなかうまく自分の思っていることを表現できないというのが子供さんを長い間育ててきたお母さんの見立て。
私自身は医師として医局にも属さず、自分の意志だけであちこち研究機関を選んでフラフラしてきた人間なので、就職活動ということとは無縁の人生を選んでいる状態ですからそういったことに対する知見も無ければアドバイスに活かせるような経験もありません。

ただただお母さんである主任さんの”心の疲れ”が外に滲み出てきているようで私からは何も言ってあげられませんでした。

もともと医者にならなければ、香港に渡って貿易商になってやろうと思っていた変人の言う事などバイアスがかかり過ぎていてとてもアドバイスにならないだろうし、何か私が言ったところでそれが遠くで孤軍奮闘している息子さんに何か影響をあたえる訳でもなし、という事で聞き役に徹するしかしてあげられることはありませんでした。

世の中では今の時点では就活は売り手市場だとかニュースでは言っておりますが、パーソナルのレベルでは全く違う景色が見えている人達が”たくさん”居ることを忘れてはならないと思います。

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