2017年10月10日火曜日

果たしてトランプを笑えるか?

アメリカの田舎者と低学歴だけがその進出を決めていたと今でも勘違いされているトランプの当選。

しかし、選んだ連中の一部はなった後に「勢い」で選んでしまった己のミスに気づきながらも時既に遅し・・・という状態の今のアメリカを我々日本人が対岸から驚き呆れて物笑いの種にしたりしていますが、果たして我々の多くに嗤う資格があったんでしょうか。

私がアメリカに居た頃に起きた民主党政権への交代は日本全体に100年では治らない傷跡を残しましたが、アメリカという、いつの時代でもあらゆる分野におけるトップ・コンテンダーが今ほど国全体で麻痺状態に陥っていることを考えれば”雰囲気”で選ばれた代表が国のヘッドになると如何に母体がデカかろうとこれほどの災厄をもたらすという事実を忘れてはならないでしょう。

伝え聞くニュースによると国務長官のティラーソンからアホ呼ばわりされた事を受けて「俺とIQテストをしよう。勝つのはどっちか分かってるが」などというこれまた馬鹿と呼ばれるに相応しい反応を示していますが、ティラーソンのミーティングにおける”トランプの理解力の無さ”に対する様々な彼のボディー・ランゲージををトランプが嫌っていたという仄聞もありますが、まあ、いかにもありそうな話ではありますな。w

日本ももうすぐ総選挙の投票日まで後十日余りですが、思った通りの希望の党の迷走ぶりはやはり馬脚を露したな〜っていう単純な感想しか持ちません。
党首からして、カイロ大学を出ただけの何のポリシーもないただのオバチャンですからね。世界レベルでは有能な女性政治家はあまたおりますが、少なくともこの人はそういった人物たちとはあらゆる意味で一線も二線も画す人。私の個人的なサマリーでは女性版の小沢一郎になって最後はアブクとして”そう言えばそんな人もいたな〜”となって終わる人物だと見立てています。

そう言えば小沢一郎の時代も遠くになったもんですなぁ。
一時期は(一瞬ですが)キング・メーカーなどと呼ばれていた頃もありましたが、結局は本物のトップになることも無く、今では消息知らずに近い人になってしまいました。

方丈記の一文はいかなる世においても常に真実ですな。ノーベル文学賞10回分くらい貰っても良いくらいの絶品です。

ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。
たましきの都の内に、棟を並べ、甍を争へる、高き、いやしき、人の住まひは、世々を経て尽きせぬものなれど、
これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。
あるいは去年焼けて今年作れり。あるいは大家滅びて小家となる。
住む人もこれに同じ。
所も変はらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二、三十人が中にわづかに一人二人なり。
朝に死に、夕べに生まるるならひ、ただ水の泡にぞ似たりける。
知らず、生まれ死ぬる人、いづ方より来たりて、いづ方へか去る。
また知らず、仮の宿り、たがためにか心を悩まし、何によりてか目を喜ばしむる。
その、あるじとすみかと、無常を争ふさま、いはば朝顔の露に異ならず。
あるいは露落ちて花残れり。残るといへども朝日に枯れぬ。
あるいは花しぼみて露なほ消えず。消えずといへども夕べを待つことなし。

投票後の結果はどうなるのでしょうか。日本の今後の”もう暫く”を占う良い機会になることでしょう。

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