2016年9月30日金曜日

親父達大丈夫か?

台風18号の影響ちょっとやばいかもです。

暫く前に、両親が名古屋に来たいということで、その時のためにいろいろとセットアップしなければならない・・・と言うようなことをここに書いたのですが、台風の進路予報を見る限りではあたかも狙ったような時間帯に私の両親の飛行機が名古屋に飛来するようで。

進路と時間の予測をみる限りでは、例え飛行機が欠航にならなかったとしても、ちょうど上陸後の台風が通り過ぎた後を追いかけるような感じで飛行機が名古屋へ接近せざるを得ないようです。

親父自身は良いのでしょうが、母親の方はメカなど全く信じておりませんし、車でちょっと加速するだけでも「オジー」(怖じー=怖い/宮崎弁)と叫ぶ人なので、スリリングな飛行を経験したくもないはず。
上下にガタガタ揺れるようなことがれば多分ビビってしまうのは勿論のこといつものように両脚を床から上げて(相対性理論とは縁のない人なので、、、)空中浮遊術を使って飛行機の揺れとは縁がないように体を持っていこうとするはず。何にしろ騒がしい婆さんです。w

台風の中に突っ込んでいくといえばアメリカのhurricane huntersが有名で、”わざわざ”ハリケーンの中にロッキードのP3シリーズ(最近はもっと進歩した大型機で突っ込んでいるようです)に科学的観測機器を満載して毎回突っ込んでいきますが、あの命知らずの飛行に比べれば今回の台風の進路の跡を飛んで行くのはそれこそそよ風レベルではないかとも思うのですが、そこはシロウト。80近い婆さんにはもうテンペストの世界でしょうな。

田舎に電話してみたら「もしもの時はまた時間合わせてくるわ」との事でしたので、どっちにしてもまあ問題ないかな。

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2016年9月29日木曜日

文化祭・運動会の季節

看護師さん達の子供さん達の話や周りの雰囲気から今が文化祭や体育祭の季節だと言うのを感じます。

多分、体育祭は雨風の影響を受けなかったところでは、10月の体育の日の前後に行われたところが多かったのだろうと推測されますが、他にも明らかに文化祭の準備をしているような様子を見せている子供達の姿も見かけましたので、この10月というのはそういった文科系の行事もブワッと盛り上がる時期のようです。

アメリカでもこの時期は親にもメールで通知が来ます。娘の学校では日本と同様に10月の頭から半ば頃がそういった”催し物”の時期で、結構気合の入った出し物を見せますね。前にもそういう記事のことはこのブログにも書きましたが。

実は今日ちょっと驚いたのは近所にある日本の高校であったことでした。通勤の通りしなに見える教室の窓にはいろいろなものがペタペタ貼られているのが見えていましたし、吹奏楽の練習の異様な盛り上がりや演劇部の人間ではないかと思われる人間が窓から変わった格好でチョコチョコと外を見ているのが見えましたので、内心で”やっとるな〜”って呟いてました。

自分も高校の頃にこういった行事で積極的に楽しむ方だったら良かったのですが、実際はそれ程のめり込んだりすることもなく、学校が何となくボヤッとしてゆるくなる雰囲気自体を愉しんで家に帰って寝たり本を呼んだりするほうが大きな喜びになっていました。

今考えると中学・高校というのは本当に行事が次から次に押し寄せてくるように組み立てられていて、学生が余りゆっくりするようにはなっていなかったですよね。授業と宿題でビッチリ絞られている間に小テストと大テストが繰り返されるのが私の通っていた田舎の県立の高校でして、当時は更にその合間を縫って友達と帰りがけの川べりでソフトボールをやったり買い食いをしたりというのがバカ学生の平均的な日常でした。その反動で、大学に行ってそのスケジュール感の無さに嬉しくなりましたし・・・。

しかし、ああいった時期も本当に遠くの思い出になってしまいましたね。記憶事態は脳内で昨日のことのように鮮明に覚えているものなのですが体と日常はもうとっくに無関係に。こうやって死ぬ間際までに良い思い出を重ねて消えていくことが出来れば人は幸せなのでしょうね。

若い皆さんには思いっきり弾けてもらって、想像しうる限りのいろいろなことに挑戦してもらいたいものです。結果として失敗や成功なんてどうでもいいことですな。むしろ失敗したほうがよっぽど成長すると思います。色々と考えて行動する過程こそが後々の凄い武器になりますのでね。

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2016年9月28日水曜日

医療行為の中に入り込む人殺し

どの国でも、何年経っても多分ずっと前から、そしてこれからも・・・。

大口病院で殺人事件と思われる大量殺人の可能性が指摘されていますが、いくら高齢者や終末医療の方がたくさん居る病院とは言えあの規模の病院で50人前後の患者さんが無くなるのは通常の感覚から言っても”強い違和感”を覚えます。
内部犯行説や、ツイッターを使って横浜市とその部局の怠惰を糾弾するおかしな日本語を使う人物が怪しいなどという噂もネット上では流れていますが、これも未だに真偽不明。時間がかかっても犯人は必ず割れると信じています。

戦後の日本でも数回に亘って看護師が絡んだ大量安楽死事件(安楽ではない可能性のほうが遥かに大!)が何度か表沙汰になっていますが、これはあくまで”表沙汰”になっただけですのでこれ意外にもなにかあるだろうと疑ってしまいます。

看護学校の同級生四人が起こした殺人事件や看護師の男性による連続殺人など日本でも起きているだけでなく、海外に目を向ければ看護師のみならず医師も加わって大量殺人が行われた国も幾つかデータベース上に出てきます。

それにしても思うのはなぜ人の命を救う立場の看護師が、金に関係ないときでさえ逆に患者さんの連続殺人を犯す側の人間に成り果ててしまうのかという謎。医療関連の日常業務の中では本当にちょっとした操作ミスが起こるだけで人の命の灯火が消え去ることなど幾らでも”リスク”として存在するわけで、実際に幾重にもそのような人為的ミスを避けるための行動規範が導入されているにも関わらずそれらを無視する輩が”やらかす”ことによって人命を事故で消し去ることは毎年毎年何処かで起きているわけです。

しかし、それを夜勤の間に人の目を盗んでセットアップするようなことをされたらどんなに厳重な監視システムを病院内に作ってもそれを乗り越えて人を殺すという行為は多分に可能です。実際に想像するだに恐ろしいことですが、他の多くの医療・看護関係者も同じ意見ではないかと正直思います。

まさに良心と倫理と規則の厳格な運用こそが事故や事件を未然に防ぐわけですが、病院の人間でなくとも”可能性”としてはこのような心胆寒からしむる行為を平然と行う人間が病院に侵入してきた場合には防ぐ手立てはかなり限定されてしまうような気がします。

犯人が一日も早く捕まり全容解明後に正義のもとに正しい審判がくだされることを心より願うのです。

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2016年9月27日火曜日

アマゾンでの評価の妥当性

アマゾンで買い物をする事が日常になった今、こういう事実の確認はしておいたほうが賢いかも?

ハーバード・ビジネス・レビュー(HBR)にこんな記事が載っていました。曰く、アマゾンのレビューがあてにならない訳・・・。読んでみると、なるほどなという記述が並べられています。そこに箇条書きにされているメインの理屈を書き出してみると以下の通り。
  • 統計上の問題
  • サンプリングの問題
  • 評価制度の問題
上の記述は”流石にHBR!”と言う感じできちんとした記述です。私の何も見ないで普段感じている事を書き散らすのとは違い”良く推敲された誰が読んでも納得しそうな原稿”って感じですよね。とはいえ、これとは別に私がいつも感じていたのは以下のような感じのことです。
  • 製品によってレビューの数の偏りが半端ない。(結局、目についたモノが更に選択されてその製品ばかりがレビューされていく”増幅”傾向にある)
  • 一度レビュー数がドコっと上がりだすと、レビューの星の数はかなり極端なものになる傾向がある感じ。
  • レビューのネガティブなものの多くは送ってきた業者のクレーム対応に対するネガティブ評価だったりすることが多く、製品そのものの評価を離れていることが多いような傾向を見出します。
  • ポジティブなものの多くはかなりの割合で初期評価の段階で止まってしまっている印象が強い。結局フォローアップのレビューを見てみると実はぶっ壊れてしまったとかのようなマイナス方向へと転換してしまうものも多い。(その逆もまたよく見受けられ、クレーム対応後、業者から送られてきた良品は凄く良かったりとか・・・。)
  • まず間違いなくレビューさえも全くついていないものの中に良品が大量に埋もれていそうだという事実。w
HBRのようなコンシュマーリポートとの比較などをしているわけではありませんが、結局のところはこれらはあくまで”購入者達の主観の集大成”を超えるものではないということでしょうかね。コンシュマーリポートはアメリカでは結構ものの購入基準に関しては堅いバイブルのようになってますし、読んだことがありますがその検査はガチで厳しく相当客観的だと思えます。

しかしながら、最終的には自分が色々なサイトでのいろいろなレビューを見た挙句、買って満足してしまえばそれで何も問題ないわけでして・・・。結局はよっぽどの大問題が潜んでも居ない限り、人が作って人に対して売られるものなどというものは安いものでも高いものでも満足してしまえばそれで終わりってことで、おあとがよろしいようで。w

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2016年9月26日月曜日

生死の交わる時

結局、昨日の夜は殆ど眠れませんでした。

あんなこと書いたのでそれがジンクスのようになってしまったのか・・・。書いた通りのことが起きてしまい内心「何じゃこの状況はorz」と言う感じ。白みゆく空の光を窓越しにガンガン感じながらも、一分でも長く寝て疲れを体から剥ぎ取ろうとするのですが、なにせ死亡診断書を書き終えて御遺体をお見送りしたのが朝の7時ですから、最初から”ムリ”っていうのは充分承知しておりました。

それでも何とかならんかとは考えたのですが、取り敢えず出来ることはサッサと朝の回診で病棟を周り、患者さん達の診察を終えて、検査のオーダーと処方を終了させてしまうことでした。
とは言え回診する病棟も7つあるとなんやかんやと日々新たな何かが起きてきます。皆、何らかの理由で入院しているわけですから、100人、200人の人の中には、当然熱を出したり、具合が悪くなったりと言う人がポロポロ出てくるのが普通です。

病気に休日はありませんので、私の体調や眠気などというものには関係なしに”病”はやってくるわけでして、こればっかしはどうしようもありません。

夏の間の問題は脱水傾向と基礎疾患の重なり合いでしたが、これからの季節は感冒や呼吸器へのウイルス感染症と基礎疾患の兼ね合いになりますので、要注意です。これからの季節、呼吸器の基礎疾患がある人達には特に呼吸器感染症が重なると文字通り”一気に”症状が悪化してしまい、高齢者などでは”取り返しのつかない事態”になることが頻繁に起きてきます。良かれと思ってお見舞いに来た家族などがその感染源だったりすることも有るのでイヤラシイです。

さて、今朝亡くなられた患者さん、夜中の早いうちに危篤をお知らせし”万一の可能性”が高いので最後をお看取りになられるのならば今来られたほうが良いということをお話した所、早速来たいのですが、今度は娘さんが出産予定日まで2−3日ということで、今はショックを与えたりすることも出来ず来られないという、これまた”当然”の理由で「万々一の時には覚悟しておりますので連絡をいただきたい」という事で受話器を置いたのですが、残念なことに上に書いたようなことになりましたので、御親族になるべく物理的負担をかけないように、病院には来られなくとも我々がお見送りをさせて頂き、直接、契約済みの葬儀会館の方へ御遺体を搬送する手はずを整えてからそちらでご面会いただくということに致しました。

90近くで亡くなられたこのお婆ちゃんが居なければ、あと数日で生まれる可能性のある赤ん坊も居なかったはずで、一緒に御遺体をお見送りした看護婦さんとともに、病棟へ戻りながら「生まれ変わりになるのかな・・・」等と話したのでした。

例え輪廻転生は無いとしても、こうやって遺伝子の方舟は運ばれていくんですね。

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2016年9月25日日曜日

当直の合間に

勉強していないときには寝てるかネットをしている私ですが、最近生活習慣の中に運動が入っていません。

良くないなと解ってはいても、日常の7000−10000歩の運動以外は特に何もしていないのですから世話ないです。当直のときなどは夜になると変な時間に起こされて変な時間まで引っ張られて変な時間に寝ると言う事になることがあります。

特に、ずっと状態が良くなかった患者さんの状態が”いよいよ”悪化し、患者さんの御家族の代表者に連絡して来院を願ったときなどに1、2時間ほど何もする事無く待っていることがあります。そういう時には病院のPHSの電波が入る範囲で外の空気を吸いながら”静寂”を愉しむ事にしています。

昼の喧騒というものが全く無くなり、夜の静寂のなかで空に瞬く星を眺めていると時々点滅しながら何の音も出さずにゆっくりと空を横切る飛行機が見えます。特に高いところを飛んでいるようなものは国際線でしょうからスマホのスカイスキャナー系統のソフトで調べると”A航空のB行きのCから飛んできたD便”だと判ります。

また、空の星もスマホのソフトで星座や星の名前までほぼ有名所は全部出てきます。完全にARの初期応用ものの一つです。これがなかなか楽しい。星座なんかの知識は殆ど小中学生のときのレベルで止まっている私ですので、画面の中に出てくる各種情報は(例え覚えることなど叶わなくとも)楽しいものです。

これからは空気も”冷えた”と言うレベルから”寒い”に移行し、やがては”出たくない”というレベルの切れそうな寒さにまで変わってくると後は部屋での活動のみですが・・・。

そろそろメチャ暑という日が無くなってきて残暑とも縁がなくなってきた感じです。

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ググッと冷えてきた?

やっぱり確実に夜は涼しくなってきましたね。

ちょっと前の涼しさは気持ち涼しくなって良い感じだな、というものだったんですけど、多分寒がりの人の中には既に夜間は薄手のカーディガンを羽織っている人が居るのは間違い無しでしょうね。
アメリカの嫁さんに聞いても、バージニアの方もやっぱり同様とのことで、この前から涼しいって言ってたのが次第に寒い方へ傾いているようで。

そんななか、嫁さんが1枚の写真を送ってきました。それは鹿の写真でして、鹿が現れること自体はアメリカの我が家の近所では全く普通のことで、時には玄関の前に親子二匹とか、裏庭に親子で三匹なんちゅう事も極普通です。ところが今回の写真、ちょっと文字通り”毛色”が違う。w
上の鹿の写真はピンボケ物なのですが、よ〜く見てみると体全体が白いアルビノらしいのですね。これ、コミュニティーの中のエリアなんですが、嫁さん曰く実は家の裏庭でもこのアルビノらしい鹿を見たことが有るんだということで、ここら辺りに生息域を持っているみたいです。

アルビノは基本的に生物として弱い上に、目立つので捕食や捕獲の対象になりやすく長生きできないものが多いのですが、この鹿はここまで立派に大きくなっていますので、立派にこのエリアで静かな人生(鹿生?w)を送ってもらいたいものです。

秋の夜長にコンニャクのぶつ切りを八丁味噌で食べてブログを書いているオジサンでした。

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2016年9月23日金曜日

ビッグデータでらくらくポケモンGO

ビッグデータが商売や基礎科学で大いに活用されている昨今ですが、ゲームも当然その流れに。

ポケモンGOやってる人には当然使っている人も多く、一時期ガジェット系のニュースでちょっとした騒ぎにもなったポケモンGO関連の”チート”としてそのソフトと繋がるデータベースが乗っかったサーバが使えなくなったり、それを使っている人のアカウントがBANされたりと言った噂も・・・。

ところが、そんなことは全くお構いなしに幾つものソフトが次々に現れて主導権を握っていきます。ウェブブラウザーに詳細情報をガンガンあげ続けるタイプのものやスマホのみで純粋に働くタイプのものなど様々。

幾つか有る中でこれは良いなと思ったのは以下の2つか?

これらを見ていると、ビッグデータっていうのは”凄いな”って素直に思います。勿論これらのデータを更に解析すればもっと効率的なポケモン収集が出来るのでしょうが、このような一次情報だけでも物凄く便利ですね。なんといってもこれらのデータの肝は経時的にこれらのポケモンの出現場所を示すテント、その”経時的”表示にもう一つ上を行く「後何分何秒この出現時間が続くか」ということを示してくれることですね。

おまけにこれが完全にかつ当然のようにグーグルマップと繋がっているので、その出現場所への移動時間次第でそこまで車や歩行でリーチ出来るか否かまで一瞬で判るというスグレモノ。やっぱりデータというのは三次元的に繋げるだけでなく、経時という第四番目の次元を加えてデータを繋げることで素晴らしいものになるんだということをこのゲームのソフトを通じて実感する次第です。


やっぱり自分の実現したいアイデアをソフトの制作を通じて実現する能力が有るとデカイ金になる可能性があるな〜、と強く実感した次第です。

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2016年9月22日木曜日

警察も進化している

この前少し驚いたことがありました。

あるイオンモールに本を買いに行った帰り道のことです、川沿いを車で走っていた時に何故かなんでもないところで車が少し滞留したような状態になったところがありました。例え小さなものであっても、通常は渋滞が起きるようなところではありません。

頭の中でクエスチョンマークが点滅しつつも、ゆっくりとクリーピングしながらその渋滞の原因のもとに少しづつ近づいていってその理由が判明しました。

原因は爺さんでした。倒れている訳でもなく、道に飛び出しているわけでもなかったのですがガードレールの”道路側”で車の流れをボーッと眺めながら只々突っ立っているのでした。一見すると”飛び込み志願の自殺者”にも見えます。普通の感覚を持っている運転者であれば、間違いなく何かを感じて徐行や迂回をするでしょう。そしてそれが実際に起きているせいでこの小渋滞が発生しているのでした。

しかし私が感じたのは少し違っていて、日常の臨床でみる認知症患者の観察と対比しても実に認知症で方向がわからなくなっている確率の高そうな爺さんに見えました。

爺さんは小脇に薄汚れたジャケットを小脇に抱えて本当にボーッと立っていました。時々ピクピクと位置を変えるのですが、明らかに怪しい・・・。

十秒ほど悩みました。ほんのちょっと前このブログにも書いたように、自分がどこにいるか誰なのか理解できずに疾走状態になってしまう認知症の人は日本中にゴマンと居ます。もちろん毎日発生しているわけでもしかしたらという気持ちと、ただの散歩かもという気持ちが8対2位の感じで揺れ動きましたが、結局110番通報をして警察に確認してもらうことにしました。

まず、コールの最初に聞かれたのは「事件ですか事故ですか」という男性の声。すぐに手短に事情を説明したあと、万一用の電話番号(当然警察側には私の携帯番号は表示されているはずですが)をもう一度言って更にその発生場所の説明をすると驚いたことに「今あなたが移動しているところの後方ですね?」と確認してきました。

内心で”ああ、電話の位置情報を示すGPS信号が警察側のマップにもリアルタイムで出てるんだ”と思いつつ、更に詳しく爺さんの身なりの説明や状況を説明すると「わーかりました、今から署員を向かわせて一度チェックしますね」との返答がありました。
間違いなら申し訳ないのですが、一度手間をかけていただいても良い案件だと考えましたので、逆に間違いであって欲しいと考えた夜でした。

認知症と徘徊、実はいつでも遭遇しうる出来事だと思います。自分の両親が何時かそうやってお世話になるかもしれませんしね。日頃から気をつけていると意外とそういう方って身の回りに居るのかもしれません。

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卑しい発想

久しぶりにムッとしました。

週末からの数人の重症患者さんへの懸命の応対が明けて疲れが溜まっているところで、その日の当直に備えるために病棟日誌の当直医氏名欄に自分の名前を書いていたとき、日勤入りで朝やって来た看護師から一言。
センセイ、儲けてますね〜!
一瞬血がたぎりました。間違いなく血圧は上がってアドレナリンは出まくりだったと思うのですが、頭の中で”バカは相手にするな”という、心を落ち着けるときのいつもの呪文が出てきて何とかその場をしのぎました。

一言だけ「冗談でもそういったことは言わんでくれるかな?」とだけは努めて静かに言いましたが、頭の中ではバーチャル”幻の右”で壁際までぶっ飛ばしておりました。w やっぱ、人の命がかかっていて、疲れている時にはこんな人間でも相手にしてしまうとか、私もマダマダ人間が出来ておりませんな。

こういう愚かなことをしばしば言う人間がこの手のことを言ってきたとしてどう対処するか。教育的指導を行ったり多くの同僚の面前で静かに諭して赤っ恥をかかせる手もありはしますが、それは有る一定以上の知性が有る若手のときのみであって、効果のない人間には効きません。むしろ逆恨みされるだけ。こんな人間でも人の母親だったりするわけですが、こんなのを育てた親の顔が見てみたいなとフト思ったりもします。

貧しく育っても人に妬みを感じずむしろ自分の逆境を肥やしにする人間もいれば、徹頭徹尾、己が及ばない物や事に対して妬みの感情をぶつけて来るこの手の人間も居ることに残念感というか暗澹たる気持ちを抱くこと暫しです。

この人、自分のご主人が高級腕時計をつけていることを聞かれもしないのに大声で話しているのを聞いたことが有るのですが、その”高級”というのが30万円だと聞いて脱力しそうになりました。なんとも中途半端なお値段で・・・。
今時の時計なんて言うのはそれこそ千円でもキチンと動きますが、30万位の値段のものは、時計好きの間ではまだまだ日常つけることが出来る”普通”のお洒落時計の一種です。

高級腕時計と”自慢して”言うからにはパテック・フィリップとかヴァシュロン・コンスタンチンみたいなもんかと思えば・・・。そんな世界の話をしたらまた”藪蛇”ですのでしませんし、私自身は時計をはめないアンド時計のデザインにお金をかけようとは思わない人ですので、間違いなく話は合いませんが。(そんなもんつけても、値段を気にして使っているよ言うな状態では自分が惨めなだけですので。年収も100億あったらパテック・フィリップも臆せず身につけられるかな?w)

大人になって最も惨めで卑しい発想は”人を妬む”という感情だなと思います。多くのモノの本には「妬みは人の本性である」という書き方がしてありますが、私はそうだとしか思えない人による記述が、それがあたかもそういった感情が”すべての人”の根本に有るという発想になってるんだと心から思います。

家族五人で年収200万円で過ごしていた長い長い初期ポスドクの時期も、少しは給与に余裕が出てきた今もハッキリ言って全く金に対するものの見方に変化はありません。あればあったほうが良いけど、だからといって金の有り無しで人の質が決まるなどと言うことは全く思いませんし。この歳でよくわかることは、金があろうとなかろうと屑は屑ですわ。w

暗愚としか思えない人間に何かされた時どう対応するか・・・キリストのごとく哀れみを掛けるか、シヴァの如く対応するか。私はその中間として以前NYに人種差別を公言する投手が試合に乗り込んできたときに、それに対してコメントしていたパキスタン人のニューヨーカーのニュースでの発言を金言としています。

曰く「狂犬が君に噛み付いてきたとしても君がその狂犬に噛み返すかい?

狂犬は行政の力で殺処分とすることも出来るけどな〜って呟いたのは私でしたが。それ以来これは頭の中でトマス・ジェファーソンの言葉とともに怒りを鎮める言葉の一つとして大切に記憶しています。

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2016年9月20日火曜日

久しぶりに大雨

本当に久しぶりの大雨でした。

名古屋では夕方から雨の勢いが強烈になった数時間が続きましたが、この間は車に乗り込むほんのちょっとのアクションだけで体も車内も濡れてしまう始末でした。雨好きの私にしてもこれは”珍しいな”と思えるレベルの雨でしたね。

今年は日本に向かってくる台風は久しぶりにバンバンやってくるという感じで、いわゆる”当たり年”なんでしょうか。例年の台風発生数と接近数と実際の上陸数等の数値を比べれば答えは出るのでしょうが、例によって感覚的には間違いなく多い年だと思えますので”当たり年”だとしておきましょうか?何の責任もないこのブログのことですので。w

実際に、接近して大きな被疑を及ぼしても上陸はしないものもありますし、横断して北上などをしていく過程で外れていってまた再上陸などというはた迷惑な台風も時々おりますので、カウントするのは結構面倒な気もするのですが、16個しか発生していないのにこれほどまでに立て続けに日本に激甚災害レベルの記録を作るというのはやはり上に書いたような当たり年なんでしょうかね、と思いたくもなるわけです。

数年前にスパコンで予測する日本近郊の気象の未来予測みたいなのをネットで見た記憶があるのですが、それによると平均気温の上昇に伴って起きることは台風の発生数自体は減るものの、その一個一個の規模自体は大きくなり、より大きな被害を及ぼすというものでした。

近年の台風によく修辞として「近年稀に見る」とか「観測史上初の」とか「猛烈な」とか言う文言が付いているのはそういう意味では、このスパコンの計算があっている結果なのかもしれませんね。何れにしてもそういった災害がなるべくのことなら人の命を運び去るようなことをしないで欲しいとは思うのですが、巨大な力の前には人間の抵抗も虚しいことは沢山あります。

われわれに出来ることは近づく意味の無い危険に”自分からは”近づかないことだけではないかと思います。

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DAISOで買っていいものいけないもの

久しぶりにダイソーに行きました。

100円のカッターを手に入れるのが主目的で、おまけの目的は病棟で看護師さんが持ってきていたのをたまたま見た100円のお手頃サイズの綺麗なタッパーウェアを手に入れることでした。
日本版のいわゆるダラーショップですが、こう言った店は目的もなく入ると際限なくつまらないものを買ってしまいそうなので、なるべく早くササッと観察して、目的のだけ買ったら帰るというのが一番。

今までダイソーで買ってよかったと思ってかつその中からアメリカに持っていったりするものは実に少数で、その週数のものと言えば、黒い綿棒・黒い軽石・カッターの替刃・有名な会社の名前の入ったノック式のサインペン・ポチ袋と香典袋くらいでしょうか。

あとはもうね、これはいかんかったという後悔の連続。
思い出すだけでも挙げてみると、まずはボールペン。これはもうね・・・使い物にならんですわ。w 次は荷物梱包用のガムテープ。これも、目も当てられんというくらいのレベルで、特に透明のタイプのものはベリベリ剥がして使おうとする度にプチプチと切れてこちらの堪忍袋の尾まで切れそうです。w 
あと意外と費用対効果という意味で騙されてはいけないのがレジ周辺に並んでいるお菓子でしょうか。これ、出る直前にちょこっと掴みそうですが、お菓子鑑定士の私から言わせると値段も駄目ならサイズも駄目。実は売り物の中にはどう見ても通常サイズじゃないでしょうというモノが多々紛れ込んでおりまする!

お菓子は量販店で狙いを定めて大量買いをするか、スーパーの特売日にチラシに載るレベルのものを買うがヨロシと先生が申しておりますぞ。w

個人個人でこれはマズったと言うものが皆さんにはそれぞれあるのでしょうが、取り敢えずはこんなところでしょうか。
最近は、ダイソーでなくともセリアとか300円ショップとかもありますので、ダイソーもウカウカしてるとアメリカのダラーショップ戦争みたいな状態に巻き込まれますぞって言っても、既になってるか。

タッパーウェアの方は各種買ってみました。これは良さそう。しかし、タッパーの壁が少し薄めかな〜。まあ、100円だから冷蔵庫での保存用とかには良いかな。

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2016年9月18日日曜日

日本のシステムの危なさの一つ

病院という大きなシステムで働いていると、システムの構築という課題はいろいろな面で難しいものだなと言う事態に遭遇します。

申し訳ないのですが、こういう場面では経営コンサルタントなどというのは恐らく”無能”としか言いようのない助言をするのではないかと考えています。私の考える理由は簡単で、コンサルはその現場におけるシステムの実態、特に人的ネットワークの相互関係について余りにも”ブラインド”の状況で理想的構造を考えさせられるが故に現場におけるフィードバックではかなり役に立たない助言をしていくものと推測します。(ウェブで読むことの出来るコンサル達の独白録なんかも実に酷い内容を淡々と語っていることからもそんなもんだろうというのを推測させるネタにはなっているのですが。w)

実際の所、コンサルが全員に聞き取りをしていったところで、それぞれの職能の長であっても”本当のこと”をどれだけ言うのか実に疑わしいものですしね。

システム構築に関する最も大きな問題は日本のシステム設定が負荷分散型になっていないことでしょうか。
一人ひとりの”ベスト・エフォート”に過剰に頼っていることでしょう。これは本当に前回の大東亜戦争以来全く進歩なし。”各個人”の能力に過剰に期待して、上から下までの厚生院の中の誰かに大きな負荷をかけつつ、その人の頑張り無しでは組織がうまく回らないようなセッティングにした挙句、結局はどこかでそれに綻びが出てきて終わりというパターン。(まるでメインフレー頼りのシステムとでも言いますか・・・。)

「それでは組織は長続きしないよ!」というのが前回の大戦で多くの貴重な命と引き換えに導き出された教訓だったはずですが、全然日本は学んでいない。働き蟻の遺伝子は、誰かが死んでも誰か新しい担い手が次々に現れては組織を次の目的地へと”間違いなく”移動させてくれるというあり得ない幻想のもとに運営されています。

アメリカは個人のスキルや知識という意味では正直それ程高いと思いません。しかし”上の人間”がよく考えたシステムにそれぞれ比較的単能の人がキチンと割り振られ”こんな人でも??”と日本では言われそうな人が、それでもその仕事がそこそこには出来るようにセットアップされていると私は思います。

誰かが居なくなったり、最悪の場合は死んだりした時にその組織はどう立ち回っていくのか・・・。それが顕著に差として現れたのは前回の大戦の結果であったはずなのですが。単一の人に頼りすぎる組織はその人の寿命を以て瓦解することになりかねません。

ソフトバンク、日本電産、ユニクロ、下手したら京セラの様なところであっても、”旗手が特別”だからこそ、危険を孕むという逆説的な一面をよく検討しておくべきだと思います。そう言えばソニーというエクセレント・カンパニーでさえその軛からは逃れられなかったという事実はきちんと思い出すべき歴史ではないでしょうか。

病院で働きながら、中に居る仕事のできる人の様子を見ながらふと考えた一日でした。

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2016年9月17日土曜日

土曜日とは思えない忙しい当直

通常は土曜日の当直って比較的のんびり出来るんですけどね。

今日の土曜当直はちょっと今までにない忙しさでした。しかも、患者は全員が精神科病棟の方々でしたので拘束指示の継続や介助等の兼ね合いもあり、精神科の先生と連携しながらの作業でしたので、イロイロ大変でした。

一人目の方はある種の癌の末期の方のケアで、疼痛コントロールに麻薬を使用しながら穏やかな最期を望まれておられる方ですが、やはり呼吸不全が強くなってきたこともありこの方の苦痛緩和の手段を様々に追加していました。これがお昼前。

二人目の方は薬剤の離脱症状の発生中に起きた横紋筋融解症疑いの方。数値的には緊急の腎臓透析を行うレベルの方でしたので、キーパーソンとその他の御家族の方々を呼んで、今後の対応と一般的な予後の話とリスクなどをお話するとともに、脱水も強烈でしたのでそれとの兼ね合いで電解質の計算等をしつつ、橋中心髄鞘崩壊症という現象の発生を予防するための輸液速度と濃度の計算を行って一息つけるかと思ったところで次のコール。

三人目の方はある部位の癌が増大し、その結果として食道静脈瘤が出来たため、吐血をし始めたということでこれもアレコレと緊急対応。ゆっくり横になろうかと思っていたところでのこのイベント発生でしたので、それに対応終了した時点でもう頭の中が”ガソリン切れ”モードになっておりました。w

上記の病棟はそれぞれ別病棟でしたので、振り子のように走り回らなければならなかったのもきつかった原因なのですが、処置を施し指示を出した後も、各病棟の看護師さん達に指示を出しつつ数回患者さん達を診なければならなかったこともキツさの原因でした。幸いにして、その他の病棟は比較的静かだったのでマア良かったのですが、50過ぎのオッサンにはチトきつい。w

皆さんがこの連休は快方に向かい状態が安定しますように!

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2016年9月16日金曜日

依存症と家族

精神科の患者さんには様々な依存症の患者さんがおります。

当然ですが、ありとあらゆるものに対する依存症が存在するわけですが、中でもわれわれ内科医がよく診療の中で出会うのはアルコールと薬物の依存です。特に私の場合はアルコール依存の結果として起きてくる肝障害や脳症、神経症状また離脱症状に伴う種々の疾患に対処するのが日常となっています。

診療する度に毎度毎度考えることの多いこのアルコール依存症。家族や周囲の人達に信じられないほどの迷惑をかけ続けた挙句に兄弟や親にまで縁を切られたり、嫁さんや子供達に逃げられたりしている人達は実にザラにおります。
また、司法のお世話になる人達も・・・そのお世話になるレベルは人により様々ですがヒストリーには傷を持つ人もおりますし、実際に警察から入院前後の時期に治療の状態や患者さんの今後に対する質問書が回ってくることも稀ではありません。

第三者の私がこんなことを言っても”詮無きこと”とはわかっていても「なんで酒に嵌るよ?」という質問を一体何度心のなかで患者さんに問いかけたでしょう。実際に患者さんの腹水を抜くときなどに少しそばに立ってお話をしたりすることがありますが、お話では毎度のこと「酒など値段も質も何も関係ない、酒だったら100円でも10万円でも酒で酔えば良い。」というのと「止められない。家に戻ったらまた酒呑むよ。」と言うようなことと似たり寄ったりの発言。

治療をしながら実に強い無力感に襲われることもありますが、もう最近は淡々とプロトコールに沿って治療していくことにしています。

抗酒剤や断酒補助薬というような薬、断酒会というようなシステムもありますが、再度戻ってくる人は何をやっても戻ってきて、それこそ「死ぬまで」止めません。それこそ酒が入っていないときは人に一言も言葉を発せないような気の弱い人だったり、周りの人も「酒さえ入らなければあんなに良い人なのに」・・・何ていうのはこれまたごく普通で。

家族や兄弟に愛想を尽かされてもやはり止められない酒という魔物。酒は飲んでも飲まれるな、というのは真に至言です。

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2016年9月15日木曜日

金美齢の講演会

愛知の精神科協会の主宰で行われた金美齢の講演会に参加してきました。(私は内科医ですが・・・。)

場所はヒルトンだったのですが、会場には沢山の椅子がおいてありました。実質的に6時から始まった話なのですが実物を目の前で見るのは初めてです。登壇したのは82歳とはとても思えない元気なオバちゃんでした。きれいな白髪と張りのある声・・・。知的にアクティブな人間というのはこんな歳になっても?と思えるような、明らかに健康な長寿者の一人ですね。

冒頭でイキナリ安倍総理の金さんへのビデオメッセージが映し出された時にはオオと驚きましたが、これはうちの病院の理事長が東京で安倍さんに会ったときに頼んで撮ったメッセージだったとか。

話は昔の台湾での経験、自身の来歴と思想の原点、精神科医療に携わるものへの希望、外国人参政権への批判、蓮舫への批判などあちこちに飛びましたが、話の殆どはアメリカで日本人として、グリーンカードホルダーとして長い日々を過ごした私にしてみればどちらかと言うと”当たり前”の話ばかりで少し退屈でした。

それでも、これ程闊達とした82歳というのは一種驚異的な人物であることは間違いないですね。

話の中にはいわゆる裏話のようなものもいくつか混ざっていたのですが、それからすると来年の稲田朋美は靖国参拝ありそうですね・・・。w
安倍さんの前回の総裁選参加に関する話もあったのですが、これはちょっと話さずにおいといたほうが良いのかな・・・。

その後12時過ぎまで病院の人間で飲み会。講演会の前から寝不足でしたので、正直疲れました。

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2016年9月14日水曜日

日本では責任を取る人は誰も居ない

誰が詰め腹を切らされるのかと言うのは極端な物言いですが、日本では大きな問題が発生したときにそのプロジェクトの責任者が誰であって誰が責任を持つべきかに関して曖昧であることが非常に多いと感じます。

翻って私自身の周囲はどうか。

私が勤めている病院では、幸いにして少なくとも医療行為に関してはトップの人間とその責任を取る人間というのは自ずと決まっており、何らかの判断を行った後の行為と責任は誰が取る果実にきちんとしております。特に危急の課題に対しては直ぐに理事長と私の上司がその対応を決定し秒速で物事を決めていきます。まあ、これも能力がありかつ胆力の有る人間がトップに立っているからでしょうが。

ではそれは全病院に行き渡っているのか?これがところがどっこいと言うやつでして、看護サイドのシステムはどうかと言いますと・・・。残念な能力レベルの人が残念な発言を繰り返すばかり。究極の責任dilutionをやってくれますので、下の意欲あるひとや若い人たちがリスクを犯して挑戦していくということを始めるためにはその若い人たちが自ら詰め腹を切る覚悟で事態に乗り出していかねばならないことが多いのです。

若い人が取り切れない大きな責任を、トップの人間がアイデアや助言を出しつつリスクヘッジしてやることが出来ない部署は必ず駄目になります。

今回の築地市場の移転に関するニュースや議論の中で、三代の知事に亘って報告が隠匿されていたようなことが話の中に出てきますが、コレこそまさに隠匿された不味い事実を隠し通すために、歴代に亘って都の官僚たちが隠し事を歴代引き継いできたという事実そのもの。

ただし、これもいつものようにどの世代のどの人間がそれを指示して隠したかということを含めて時間と書類の闇の中にこれらの事実を隠し通した挙句に、イワユル”うやむや”状態で幕引きされるのではないかといういつもの感覚を抱いています。

小池さん、果たしてどこまで隠された責任の所在と真実を暴けるのかな・・・。私は都の人間ではありませんが、今回の件をじっと見つめておきたいと思います。

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2016年9月13日火曜日

パスポートの強さ比較サイト

蓮舫の二重国籍問題に絡んで国籍とダイレクトに関係のあるパスポート関連の面白いウェブサイトが有ることを知りました。

それはPASSPORTINDEXというサイトでして、このサイトに辿り着いてからは30分ほどあれやこれやと各国のパスポートとそれに関連した様々な情報や提供されるニュースを読み耽りました。世界の国の多様性というのは本当に面白い。

ビザ無しで行ける国の数を以てその国のパスポートの”強さ”を単純比較すると日本のパスポートは四カ国差でドイツなどに次ぐ代後グループに属しているようです。(一カ国経るごとに数か国の群に抜かれますので!)全世界で159カ国のビザを要する国々がありますが、そのうちの158カ国でビザ無しで行けるトップの国々と154カ国の日本の属する群ということになります。

逆に行けない国はと調べると・・・アフガニスタンとか旧共産主義国家とか”あの手の国々”が出てくるのですが、トップとの差の数か国はどこかとこのサイトで比較して見てみても有り体に言ってしまえば”マア交流自体が個人的なレベルでは全く要らんな〜”というような国ばかり。(ただ一つ挙げるとすればビザ無しで行きたい国の一つにCUBAを入れるかな?)

右上の比較サイトで見てみると、面白いのは日本とアメリカの比較。アメリカは日本より一つ多い155カ国でビザ無しで入国できますが、アメリカと日本の”違いだけ”を抜き出して比較してみると、以下のようになっていて、かなりの好対照をなしております。こう見てみると、我が家の次女などは両方共パスポートを持っておりますので、世界中で行けない国は殆ど無いことになってしまいます。正直羨ましい。
国境などというものがある限りはどうしても必要なパスポートとビザ。これが無くなることって遠い未来にこの地球上で実現することが有るのでしょうかね。

このサイトのニュースの中に私の知らないことが書いてありました。それは日本が2019年までに葛飾北斎の富嶽三十六景をベースにしたスタンプ頁を背景に印刷した、よりセキュリティレベルの高いPASSPORTを印刷するというニュースでした。私、全く知りませんでしたよ。ほんまかいな?

ともあれ、日本に生まれるというのは旅に関しては実に幸せなことでありますな・・・。

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2016年9月12日月曜日

アメリカの車が調子悪い

数日前から嫁さんがLINEである報告をしてきておりました。

アメリカにおいている2台の車のうちの一台であるfitの加速が変だというのです。この車2008年製で嫁さんの誕生日に”お祝い”ということでサプライズプレゼントしたものですが、8年経って少し問題が出ましたか。

基本的にはこれは嫁さんがずっと日常の足として使っているもので、私が一年に二回のオイル交換と水回りタイヤ周りのチェックと定期的なブレーキパッドの交換などをしておりましたし、ATオイルもホンダ純正の物をアマゾンで注文して4年程前に交換しておりましたので、取り敢えずは血液サラサラ状態を可能な限り維持していたのですが・・・。

やはりそこはそれ、日曜日の空いた時間にちょこちょこっとするメンテナンスは私がアメリカを去って以来激減したわけで、車のちょっとした異変などを検知するチャンスは嫁さん任せになっていたわけです。今回は丁度車のインスペクションをするチャンスで発生し、インスペクションを終わって合格が出た直後に警告ランプという形で正式にセンサーが反応して今回の件が正式調査となりました。

車の加速に段付きが大きいという話を聞いた瞬間から、推定したのはオイルの劣化やギヤの欠けた部品の混ざり込み、ATオイルフィルタの劣化が進んでの問題発覚とかオイルの汚れセンサの不調などでしたが、まずは順々に調べていく必要もあり、オイルを換えただけで症状消失などというものも有り得るわけです。

嫁さんのLINEをホンダのディーラーの人と繋いでもらって、取り敢えずのインスペクションと精査代を聞いたところ$175ということでしたので、”Go for it, Please.”ということでお願いしたのですが、果たして最終的にどれほどかかりますやら。幸運を祈りたいものです。

取り敢えずはもう一台シビックがありますので、そちらで何とか日常は過ごせますが、娘との間で取り合いかも?w
インスペクションは通過して”書類上は”使える車ですからこれから一年は私がアメリカに行きさえすればなんとかなるもとは思いますが、AT関連のプレートやギアの問題だと、スグに修理代が実働時間+部品代で4−5000ドルになるのでゲンナリという可能性もあります。

その時は塩漬けにしてガラージに置くか修理してしまうか、はたまた売るか?未だ結論は出ておりません。

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映画館のチケット

映画のチケットの購入や予約はもう電子式というのは映画館に行っても既に既成事実ですが、まさかここまでとは。

日曜日にモールに行ったついでにそれに接続したシネコンを覗いてみました。もう、ビックリ。昨日のレイトショーでは全くそんな事はなかったのですが、驚くほどの人出でチケットなどはほぼ全く買えない状態。各ラインには大量の人が並んでおり、列は遅々として進んでいそうにもありませんでした。団子の塊のような数百人規模の人々が入り乱れている状態。しかもほぼ9割以上が若い?と言うか子供。

逆にe-ticketの列のほうは殆どスカスカで、皆なんでそっちを使わないかは私には謎です。これだとスマホで日付も席もあっという間ですし、物理的な入場券の発行もそのスカスカのブースで電子的に二次元のコードをかざすだけなのでアッというまなので、精神的にも肉体的にも楽。

ちょこっと見ていた感じですが、列を作っている人のメインは女子中学生かな?って言う感じでしたので、多分「君の名は」を観に来たんじゃないだろうかと勝手に推測しました。

この「君の名は」は、現在、何だか凄い興行記録を作っているとネット上では噂で、アンチと擁護派が2チャンネル上でよく叩き合ってますので嫌でも目立ちます。時間があれば観てみたいなとも思うのですが、観る中心層がこの感じの激若女性陣だと映画館にオジサンが入って観るのにはちょっと心理的にも抵抗感が強いですかね。w

それにしてももともとの「君の名は」を知らない世代にとってはこの新しい同名の「君の名は」が世代を大きく分け隔てる新たなキーワードになるんでしょうな。我々50絡みの人間は古い「君の名は」もよく知らないし、新しい方の「君の名は」も感情移入が出来ていない、ちょうど狭間の世代ということになるのかな・・・。

そのうちアマゾンのビデオでも出てくるのでしょうが、随分先になりそうな予感がします。

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2016年9月10日土曜日

シン・ゴジラ

観てまいりました、シン・ゴジラ。ミッドランドスクエアシネマで、夜に突然思い立って車飛ばして一人で鑑賞。

既に御覧になられた方も沢山いらっしゃるとは思いますが、皆様の感想は?(ここから下はネタバレ込みですので、近々御覧になる方はスキップされてください。)

巷間既に大量のレビューが出回っておりますので、私が何を述べようがそれらのレビューの一つと同一もしくは幾つかのレビューの混ざり合ったようなものと同一でしょうが・・・。私的にはこの映画はあくまでも国内向けのもしくは日本の政治体制というものをよく知っている人達向けの映画だな、って感じました。

未知の巨大生物が東京・横浜沖に出現し、チョロっと移動しただけで見るも無残に大都会が兆単位の損失を重ねていき首都のシステムが麻痺していく様子は、まあ、実際に同様の事象が起きてもこんなもんだろうと思いましたよ。CGのレベルは高いし、ありとあらゆる関係各位が映画の制作に絡んできていて有り得んくらいの物凄い手間隙や折衝に時間がかかってるなって思いました。

その上でこの映画の主題は実際に”予想を超えた大災害が起きた時に日本政府というのはどう動くのか”という実験を映画の中でかなり微細にシュミレートしているという。しかも笑ってしまうほど細かく。自衛権と法と”ジンケン(人権)”の狭間で揺れ動く”決められない首相”を演じた大杉漣は福島の時のバカ総理に結構近いもんだったし(コッチのほうがまだましでしたが)、今現在自体が次々と進行しているのに、情報を得ているのはそこらの民放の画面からというのもこの前の大震災そのもの。

日本の即応体制のレベルと、情報収集力の低さ、機動力の無さ、物事の決められない様を実にコレデモカと見せてくれて有り難い映画でした。私個人的にはいつも思っているんですけど、自衛隊の実働能力は別として、本当に有事が起きたら政府の情報処理能力が問題となって、尖閣や北朝鮮からのミサイルの実際の攻撃には対応できないだろうなと思っています。残念ですが・・・。

しかし、映画の中で総理大臣を載せたヘリが攻撃シーンの中のゴジラの光線の一撃でそれこそモノの見事に消え去った瞬間は思わずニヤリとしてしまいました。そしてその後に、政府の臨時代理を誰にするかも含めて実際に右往左往するところも極めて日本らしい。

シミュレーションの為のシミュレーションをするのが日本。最悪を超えた想定外が起きたらどうするのかをいつも”希望的観測”でモノの見事に駄目にするお役所仕事が日本を動かしている様は実にリアルな映画でした。中で繰り返し出てきた若手の能吏達も、出世のゲームを繰り返すうちに駄目になっていくのでしょうか。

人材の育成という意味も含めて日本が抱えるいろいろな問題と希望を見せてくれたのがこのシン・ゴジラではなかったかというのが私の感想です。

しかし、中に出てきた超タカ派の女性防衛相はありゃ間違いなく稲田さんの想定だな。w

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髪切る時の注文の出し方

髪を切るときに何と言うか・・・これは私にとって毎度毎度、結構なプレッシャーです。w

お店の人から「今日はどうされますか?」と問われ、こちらからのアイディアを切り出すときにそもそも、尋ねられる瞬間まで実際は”何も考えてなかった”というのがほぼ正直な実態です。そもそも、おのれの髪の切り方ごときで男子たるもの人にとやかく言うのは恥だというのが心の底には”確実に”ありますので、そのテの質問には準備自体が無いと言うのが私の常。

仕方がないので、小さな声で「え〜、ちょっとだけバリカン当てて後は全体に短めで・・・」と答えると、店の人から引き続き「もみあげはどうされます?」と追加の質問が来るので「普通で・・・」となります。一体全体、何が普通なのか良くわからないのですが・・・。

そこはそれ、店の人も同じ質問を何千回もして同じように答える人達が居るのでしょうから慣れたもので、通常は「はい、わかりました」と答えて終了です。後は黙々と作業をこなされるのですが、そもそも仕上がったところで己の頭を見るなどというナルシストのような恥ずかしい行為ができるわけもなく、終了の合図が出たらサクッと席を立ちメガネを掛けてササッと金を払って終わります。

なんちゅうか、、、自分の髪型に関してアレコレ注文をつけたり、鏡にじっと見入って顔の角度を変えて自分の髪型を見たりするような恥ずかしいことはまっぴら御免という感覚です。男は清潔だけに気をつけていればいいという感じですからオッサンはお洒落に関してはアカンのですかな〜。

女性のように二、三センチ髪を切っただけで「あ〜失敗した〜!」とか職場でわーわー言っているのを見ると「やっぱり男とは違う生物だよな」って思うだけで、女性陣達を”見もしないし、何のコメントも出しませんが”強く思います。そもそも、髪の問題じゃなくて・・・などという最大級の危険なジョークはオッサンの口から出したが最後、ゴジラ並みの紅蓮の炎が天から落ちてきて自らを焼きつくし、職場における自らの選手生命を断つ事120%間違いない危険行為ですので、それは顔には勿論出さず脳味噌の中でだけ笑いを噛み殺しておるのであります。w

それでも、中には髪型あってるよね〜!って言う女性もおられますので、それに関しては朝の速い時間帯で人が少ない時などには気付く範囲で賛辞のコメントをだしますが、これも直近の日に髪を切っているのに気付かれなかった可能性のある同僚看護師さんが付近に居たりすると「あいつ、彼女には気付いて私には・・・(#^ω^)」という可能性も有りますので実は要注意です。(実際、ちょっとしたカットでの変化に私が気付かず嫁さんに呆れられる事が無数にありますので・・・。しかし、娘達はなぜか見た瞬間に気付くんですよね〜。男と女は見ているポイントが違うんだろうなと思います。はい。)

何はともあれ、私自身は床屋(言い方が既にオッサンですが)に行ってほぼ何も言わずにカットを任せるというのは今後も死ぬまで続きそうです。

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2016年9月8日木曜日

新しいiPhone

またまた出ましたね、新しいiPhone.

今度のiPhoneはiPhone7シリーズと呼ばれるようですが、ナードウェア上の進化は、まあ思ったよりは大した事なかったようです。カメラの数や性能の大幅強化やチップの高機能化、防水性能、半導体型のセンサーボタンの組み込みなどですが、既にアンドロイド電話の世界との比較では数値的にはそれ程感動を呼ぶものではありません。むしろ、噂にのぼっていた物理ボタンの廃止ではなくてコッチのセンサーボタンを入れてきたことに哲学を感じましたね。

ただ、ここがちょこっと違うのですが、ディティールの作りこみがやっぱり病的なくらいmeticulousというのがやはりアップルらしいですね。

今回の噂の中で実現されなかったハード的な機能として最大なものはやはり有機ディスプレイでしょうか。それと、それを応用した曲面ディスプレイ。まあ、これはたしかに美しいのでしょうが、正直言って私が消費者として”待ち焦がれていた”機能ではないので全く問題無いです。

実際のところはバッテリーの長時間化と表面ガラスの更なる強化、金属筐体の耐衝撃、耐スクラッチのほうが私にとっては日常生活では重要です。まあ、明るい屋外でもしっかり見えるようになるであろう有機ディスプレイの話は非常に興味を誘うものではありますが、明らかに優先順位一位ではないという感じ。

実は今回のアップデートで最も実際の生活に影響をあたえると予想しているのはApple payです。これはクレジットカードを持ち歩かないで済む生活を実現させてくれますので(無論、対応機器がないところでは無効ですので未だ十年は物理的なカードも予備として一、二枚は持ち歩かないといけないのでしょうが・・・。)今後はもう1−2ミリは財布が薄くなるかも?

後残念なのはsuicaには対応したのに他の交通系ICカードへの対応は未だってことです。名古屋だとManacaというカードを使うのがメインなんですが、どうやら今回のSuicaのiPhone対応はアップルとJR東日本の個別協業の成果ということですので、他のカードに適応が拡がるのはどう考えても次回以降です。(対応すればの話ですが!)しかも、これらの機能の対応はiPhone6以降の保有者で、かつソフトウェアアップデートに依る10月下旬以降の対応ですので。

わざわざSuicaを買ってそれで移動っていうのも何だか個人的にはそこまでやる?って感じですので、多分待つ方を選びます。

とは言え・・・結論としては次回のiphone7s?での(大きいと噂される)アップデートの時期に予定される春の嫁さんの帰国までは自分自身の電話は買わないでしょうな〜。

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2016年9月7日水曜日

100年経てば・・・

いつも患者さんを治療していて考えることがあります。

”いま治療している患者さんをもっと的確にスマートに直す治療法はないのか”という事。ヒポクラテスに時代から比べると人間が知る人間の体の謎に対する理解、疾病に対する治療法等はそれこそ何光年も先まだ進歩しました。取れる方法論も手段もヒポクラテスの時代とはそれこそ比較になりません。

血液を数cc採血し検査機器に通すだけで何十種類もの検査データがアッという間にはじき出されて目の前に展開されますし、CTやMRIの中に入ってもらい、数十秒から数十分の間に開頭や開腹などせずとも無血の状態で体の中の臓器や病変の状態を目視で理解できる状態に画像が再構成される時代。

まさに、100年前のドクターにでさえ今の医学機器で得られるデータの量と速度と質は神のレベルです。それを見て我々は判断を行い、治療方針を決定し無数の薬剤の中から最適と思われるものをピックアップして治療していくわけですが、それでも誤診は無くならず、薬や手技がバッチリあたって現代の医学の知識からして適切と思われる治療がなされても治らない病気はゴマンとあり、ベストの治療が尽くされても年齢の壁は押し戻せず・・・。

今から更に100年後には21世紀の”今”やっている最新の治療というのが、必ずや後のドクターに「あり得ない」というように言われる日が来ることでしょうし、実際そうでなければならないと思います。

しかし永遠に変わらない事実がどの時代にあってもただ一つだけ有るとすれば、それは病気は患者さんの体と心が治すものだということ。やはり、病気が治る手助けをしているのは医師であっても、体の本来持つ巧妙な自然の仕組みを使う、もしくはそれは使った拡張した手技を使って病を治すのが自然でベストのやり方でしょう。医学の進歩が副作用の少ない、体本来の免疫力や分子の仕組みを使って癌や痛みや病気を治す方法が、種々の学際を超えた領域とスパコンとのコンビネーションを使って津波のように芽吹いてきている時代です。

待てば海路の日和あり。昨日まで治らなかった病が明日には治る日が来ることもこの世界では稀ではありません。

それでも尚、病を治すのは医師ではなく患者さん自身だということを忘れず、我々はその回復をお手伝いするメンバーだということを肝に銘じて日々研鑽するしかないと常々思う藪医者でした。

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