2016年8月12日金曜日

ANA危険かも?

ANAは最近どうなっちゃってるんですかね?

金曜日の朝に羽田のベルトコンベアの故障によって発生した”荷物無しでの出発”事件。明らかに事故で済むだものが事件になってしまってます。ベルトコンベアの故障で荷物が積み込めないことは、本当に滅多にないという事態であっても、それはそれでアクシデントですから有りでしょう。そこは皆の怒りがあっても、コンベア回復まで未だ次の便を待つという”選択枝”があります。

無論、荷物の運搬における冗長性の確保をまず手始めに、万一それでも乗り越えられない故障が二重に発生した時の対応マニュアルというものを準備しておくべきで、それが有ったはずなのに全く働かないというミスも”安全に早く人と荷物を運ぶ”というのが存在理由の全てである組織としてはダメダメですが。(万一マニュアルがあればの話ですが・・・あることを信じたいものです。)

更に最悪なのは飛行機を荷物無しで出発させてしまうというANAの指揮系統のトチ狂い具合。これが国内便だから良いとでも思ったのでしょうか?国際便だったら?まる一日以上完全に荷物の送配は遅れますが、それでも同じ判断を下したのでしょうか。

その飛行機に乗っている人達がそこに詰めていた荷物を使って、到着した土地から、更に目的地へ向かって移動していくことで混乱が無限に増大することを考えなかったのでしょうか。

荷物の中には目的地で直ちに使う服や資料、おみやげその他のものが沢山入っていたはず。また、今の時代はペットも当然運搬荷物の中に入ってきますからそれらの体調の管理などを考えても持ち主に対して、”留まって待つ”という選択の余地を与えぬばかりか、到着まで黙っているという最悪の選択の積み重ね。

全くもって自分の頭で”考える”という能力が退化してしまっているとしか思えません。そういう言い方でないとしたら”想像力の欠如”とでも言いますかね。その指示を出してしまえば現地に到着以降その乗客たちがどういった反応を出してくるのか賢い中学生でもわかりそうなものですが・・・。

この指揮を最終判断として出した人間って、もしかして時間に押されてパニックになっちゃったんでしょうかね?当然内部での処罰は御身釣りに行われるのでしょうが、その数人の人間、もしくは一人?の人間の一生分の給料を持っても到底償いきれないだけの一発の選択ミスをやってしまったわけで、この人は航空運送というような手堅さが全ての世界ではもう上には行けないでしょうね。

飛行機を飛ばしていない地上職の人間による、今回のパニック的最終判断は、これが雲の上だったとしたらゾッとするようなものだったに違いありません。

最近のANAは何だか不祥事続きです。私は日航嫌いでANAばかり使ってきている人間ですが、何だか成功に胡座をかいて増上慢になっていませんかね?こう言った連続したミスの先に悲劇が待っていなければよいのですが・・・。

そして、このアクシデントの後に出されたANAの小さな小さなお詫びのリンク先にあった何も伝えていない手短なお詫び?文章。(下にあります。)少なくともANAの頭脳と危機対応能力は腐ってきているようです。

【お詫び】8月12日 東京羽田空港における手荷物搬送施設不具合について

この情報は、2016年8月12日23:00現在のものです。

2016年8月12日(金)午前7時頃、東京羽田空港の手荷物搬送に関わる施設に不具合が発生したため、遅延ならびに一部の便でお預かりした手荷物をご利用便に搭載できない事象が発生いたしました。
当便にご搭乗のお客様をはじめ関係者の皆様に対し、大変ご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。

2016年8月12日  全日本空輸株式会社

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3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ANAの盆ミス事件、最小限の被害で乗り切った大規模ロストバゲージの危機対応に称賛の声
http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65871776.html

匿名 さんのコメント...

日航ジャンボ機の事故も8月12日でしたが、
8月12日って日本の航空業界にとって厄日なんですかね…
(「本当に今迄は幸せな人生だったと感謝している」
 という言葉を遺された方は、学校の大先輩なんですよ)

今回は荷物の積み忘れで、乗客の安全とは直接関係ありませんが
気の緩みから起きたことだとすると
なんだか心配になってしまいますよね。

small G さんのコメント...


上のリンクの”まとめ”ですが、マトメが恣意的過ぎて・・・。
「依らしむべし、知らしむべからず」という前近代的な方法を使ったところに批判の矛先が行っているのに、まあよくやったんじゃないの?という編集された”賞賛のまとめ”リンクを見せられても、正直「関係者の方ですか?w」って感じます。

今回のコンベアの件にしても、ビル自体は別会社なんでしょうけど、そのビルをオキュパイしているのはANAであって、その管理会社とは日常の安全運行や業務に関して表裏一体の運営をしていて「当然」であって、ビルの管理会社の責任などとは口が裂けても言えません。じゃあ「ビルの運営会社の責任ですから、我々はあなた方を取り敢えず目的地まで送りまして、あとはその事故の結果起きた諸々の損害はビルの運営会社にご請求下さい。とりあえず、我々からはスミマセンということで5000円各人にお配りいたします。」って言われてニコニコしてますかね。そう思っているなら、あくまでこれは”会社側の人間”のメセンで御座います。w

あと、ロスト・バゲージが約款に書いてある云々だから、飛行機の運行会社には・・・と言う下りはもうお笑いの世界で、どうぞ、その”青年の主張”を通されてくださいという感じ。二度と戻らぬお客さん、もしくは可能な限りANAを忌避するお客さんをどれだけ作っても良いという覚悟の上での発言なのでしょうから。実際に、日航機には”一度たりとも”乗っていない私のような変人も居ます。w
http://chesterfield-va.blogspot.jp/2012/07/jal.html
たまたまですが、上記の記事にはANAの奢りを危惧する記事を書き込んでおりました。

人の命を預かる仕事は本当にどの方面の仕事であっても、言い訳が効かないという点では共通しています。
こういうインシデントを見る度に「もって他山の石」としなければならないと肝に銘じるしかありません。

医療業界でも、ヒヤリハットというインシデントのレポートフォームを軽んじた挙句に重大事案が発生することがあります。
決して小さなミスを「乗り切った」とせずに、徹底的に解析して次回の同種事例に適応する努力を怠ってはならないとおもいます

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そうなんですか!
大阪商船三井の河口さんですね。
http://www.goennet.ne.jp/~hohri/n-isyo.htm
私は日航機墜落事故の本、トータルしたら10冊は下らない量を読んできましたが、何れの本にも出てくる遺書の部分になると、家族を思う働き盛りの父の気持ちが自分と重なって、毎回慟哭を抑えきれません。
運送業、特に航空は「ミス=死」となることが重々にあり得るので、整備や保守に関する緊張感と責任の重さは船舶や地上移送の比ではないと思います。起きるインシデントは明らかに地上のほうが多いのでしょうが、一旦起きた時の悲惨さはやっぱり陸上との高低差というものがあるだけに、大変ですよね。