2015年3月11日水曜日

睡眠障害

最近疲れていてもなかなか寝られないことが多くなりました。

やっぱ最近歳とってきたのかなと素直に思ってしまうのですが、まあ初老という年齢に入って既に十年経ちましたので、そういうことがあっても全くおかしくはありません。w
睡眠の科学というのはこの十年で本当に素晴らしい進歩を見せていますが、なかなか現実の不眠に悩む全ての患者さんに快適な睡眠を約束するというところまではいっていません。

実際に臨床の場に戻ってきて医師として悩まされるのは、長期入院中の患者さんの中に数多く居る睡眠障害の方々です。
病院にいると、どうしても体を使って体を疲れさせるようなイベントが沢山あるわけではないので、どうしても昼間の退屈な時に寝入ってしまい夜寝たい時に全く眠れないとか極普通に訴えられます。

また他には看護師さん達が病棟を巡回してその様子をチェックしているとスヤスヤと寝息を立てているのに、御本人曰く「眠れない」と訴えられるパターン。実際このパターンも多くいわゆる「不眠感」が強い方ですね。

実際、不眠を訴えられる方々の中には睡眠時無呼吸(SAS)等の隠れた疾患があることも多くCPAPを装着することによって嘘のように不眠の訴えが解消したり、高血圧が消えていく方もいらっしゃるので不眠の訴えは全く馬鹿にできません。

私も、不眠のスペシャリストである諸先輩方のいろいろな処方を参考にしながらトライアル・アンド・エラーと言う状態で処方を出して患者さん達の不眠の訴えを解消しようとするのですが、長年にわたって眠剤を使用し、かつ不眠があるという方の不眠解消は本当にアイガー北壁を登頂するより難しい感じがします。orz

さて、私自身の不眠に話を戻すのですが、、、一度もいわゆる眠剤というものを使ったことがないので、薬で眠くなるというのは抗アレルギー剤を使った時に時々あるか、以前アメリカで処方されたインプラント後の鎮痛剤(日本では未認可)で抗し難い睡魔に襲われたという経験のみです。

あんまり眠れない時には眠剤使って患者さんの気持ちを経験してみるのも有りかな〜?

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