2014年6月7日土曜日

宅件の資格があるのに、、、

ある人から資格と仕事の話を聞いてちょっと愕然となった。

未だ30代の彼が語るところによると、宅建の資格を取得して勢い良くその手の有資格者採用をしているところに飛び込んだ所、「経験がないとネ〜、、、」と言って断られたそうな。
本人は「教えてもらえれば石に噛じりついてでも頑張りますから」と言ったらしいのですが、面接相手の方は「経験者」という一線から一歩も引かなかったとのことだそうです。宅建というものに関しては良く聞きはするのですがどんなものかはおおよそのことしか知りませんでしたが、その合格率は約15%とのことですが、毎年20万人ほど受けるので全数に直すと約3万人もの宅建合格者が輩出(排出!?)されるので、業者の方は言ってみれば「選び放題」ということで買い手市場だとのことで、資格だけ持ってて実務を知らない人なんか要らない、と言うように強気に出られるんだそうです、、、。

彼には気の毒ですが、確かに毎年三万人が取得する資格というのは売り手としては何となく過剰に多いような気もしないでもないです。しかも、彼が続けて言うには業者の面接の人が言ったこととして「資格を持っているのは全従業員の四分の一か六分の一?」あれば、業務としては支障がない上に、業者としてはそんなものよりも仕事(契約)を取ってくるバリバリの人間であれば宅建なんて全然なくても構わないと言うふうに冷徹に言われてしまったそうなんですね、、、。

この宅建取得には彼の場合長い伏線があって、一度自衛隊を辞める時に就職斡旋会に行った折、マンションや土地家屋の売買をする人間を探している業者がいたということでその業界に関心を持って話を聞いた所「宅建の資格が取れたら、、、話はそれからだね」みたいに言われたんだそうです。
それじゃあということで頑張ったのに今度は取ってみたら上に書いたような仕打ちを受けたということで、まあ彼にとって見れば踏んだり蹴ったりというところです。

しかし、良く考えると幾ら資格をとったところでその資格がどれほど「食える資格か」という点を精査しなかったのは彼自身の失点であることも明らかなんですよね。今の時代はやはり資格を取ったその先にある就職口ということに関しても良く考えておかないと、「労多くして実り少なし」という冷徹な事実が待ち受けていることも忘れてはなりません。

その点、看護師の資格なんてどうなんでしょうか。これからは厚労省が「在宅看護がメインの時代である」と舵を大きく切った事が確認された訳ですが、今から看護資格をとることがどれほどのメリットを生むか、そしてそれは正看でなければいけないのか否かについても厳しく考えておかなければならないのでしょうね。

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