2014年6月27日金曜日

うつ病とその定義とは何だ!?

私は精神科医ではないので精神科疾患の事は詳しくは知りません。

しかし、親戚には長年「うつ病と言われている」親戚(男)がおります。
彼は既に7-8年にわたって仕事場に行ったり行かなかったりを繰り返しておりまして、職場の産業医の診断はとりあえずの所「うつ病」なんだそうです。会社としては労災にしては大変なので会社には出てこなくていいからと腫れ物にさわるような取り扱いなのだそうで、、、。

家族で遠出すると疲れ、職場に行くのも億劫でという風になっていて、育児も嫁さんに任せっぱなしで自分は二階に引きこもりっぱなし。朝は当然出勤はせず夜は二階でPCに向かってエッサエッサとPC関連のガジェット等の買い物を続けているんだそうです。
幸いにして彼の就職した企業は日本有数の大企業でしたので、彼のような人間が少しくらいいたところで痛くも痒くもないらしく、数ヶ月に一回だけ午前中にしたりするだけでそのまま会社に出勤したという形になってまた就業を継続するという「形」になるんだそうです。

私のような医師は実質的に自営業ですから、自分の体がダメに成ったら終わり、自分が精神的に折れたら終わりというところで「戦って」おります。というか、いくら辛かろうと疲れていようと家族が生きていくためには勉強と研鑽を続けて仕事をしていくしかありません。それは全国の医師や研究者とて皆同じ。彼のような状態だったら今頃おまんまは食えてませんし家族は確実に路頭に迷っています。

仕事に疲れた時は家族や嫁さんと話しをすることでその疲れを癒やし、何をやっても上手くいかない時には大の字になって布団の上で「は~~~〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」と言ってみたり、なんていう実にいろいろなダサい方法を使ってストレスから逃げたり、逃したりを繰り返しつつ挑戦をすることはやめません(やめられません)。
私が実際にアメリカでケアせざるを得なかったウツの人々は心にガソリンが無くて体も心も動かす事ができず大変な目にあっているというのが(私が以前ブログでも書いたように)身近で見てきた本物のウツの患者さんだと理解しているんですが、彼の場合は診断はいわゆる「新型うつ」というもっともらしい名前がついたものなんだそうです。

最近、SSRIの日本導入の経緯と「ウツは我慢しなくてもいい」という木の実ナナ?とかの有名人を使ったキャンペーンとともに「一気に激増」した日本のウツ患者の数の話をしていたのですが、「SSRIなんて、通電治療法の効果を1としたら精々0.3程度のもんです。オマケに薬屋とツルンだ大学のお偉いさんが通電時に麻酔の導入を必須にして敷居を上げたせいで、通電に至る前にSSRIを使うことばかり増えて薬屋さんは大儲け」という構図を説明してくれました。
どこまで本当かは別として、欧米の製薬会社の人間が「使命感にかられて」これらの薬を布教して各国で鬱の診断の基準を下げ続けているのは間違いない事実ですし。

本当に体も動かず、過食や過眠とともに自死の念慮や止まらない涙に掻き暮れる等のイベントが一つもなく、楽しい行事には出かけては行っても家族の義務や仕事は果たさないって単なる「子供」のまんま大人になってしまった人間じゃないんですかね?
夜PCに向かって買い物に勤しんで家族に必要な金を消費する暇が有ったらサッサと寝て少しでもリズムを元に戻してハヨ働きに行けや!!と内心いつも思います。
彼の息子たちも父性というものを完全に見失っていて、実質的には彼の嫁さんが一人で育てているような感じですし、私がたまに田舎に帰ってチビ共と遊ぶと離れなくなるようなことが何度もありましたし、本当に見ていて不憫。

義理の妹には何度も「さっさと別れた方が良いんじゃないか」と言ってるんですが、父の存在自体を子供たちから取り上げるのは何らかのネガティブな影響があるんじゃないかと考えた上で踏ん張っているようで、、、。orz

困難に立ち向かうことはカッコ悪く、岩をも穿つような信念でゴソゴソのた打ち回る様な努力は既に多くのシーンから消えてきているんでしょうか?昔から物事の進展には必ず困難が伴い、悩み抜いた末にそれを克服する!という過程があったと思うんですがそれは既に薬によって解決をするしか無い時代になったんでしょう。
精神的にも肉体的にも「辛いことに耐える」という行為自体が既にある種のクラスの人々には全く受け容れられなくなっているようです。
そんな時代にはゲーテやニーチェのような人間は当然出てくるわけもないのですが。精々ラノベ、携帯小説(小説とはとても思えませんが)程度の軽さが受ける今の時代らしいといえばらしいですね。

まあ、何れにしても今の時代の普通の生活に適応できない人々はいろいろな形で辛い未来が待ち構えていそうです。
それが良いか悪いかなどという議論は全く関係ない話ですが、、、。

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