2014年2月20日木曜日

病院当直と検食

普通、医者にでもならない限り病院で緊急対応をする要因として待機当直するのは医師くらいしか居ないと思います。

看護師さん達は基本的に一晩中大忙しで、投薬、検温、血圧計測、血糖計測、喀痰吸引、その他諸々の患者さんからのコールに加え、いつ起こるかわからない患者さんの不測の事態にも緊張を解く暇もなかなかありません。医師は医師で三次救急病院だと一晩中地域の中核救急病院としてそこに当直する医師たちは寝る暇なく一晩中病院内を駆けまわる事も度々になります。

これが二次、一次となるとだんだんそういう「医師側の」忙しさは希釈されて来て、だんだんとネーベンと呼ばれる寝当直の様相を帯びてきます。研修医の頃はもうハラハラ・ドキドキ、なにか変なこと、対応できないことが起こりませんようにと祈りながら研修医マニュアルを読みつつ寝付いたりするものでした。

研修医というのは中央の病院や大学病院、その他医師同士で忙しいから代わりに行ってくれとかいう感じでの当直割り当てが来たりします。当直は受けるもよし受けぬもよしなのですが、病院側としては「当直無し」では患者さんを守るという義務を果たせませんので当直者は必須です。

そしてこの当直について来るのが夕食や朝食です。ところがこの食事が実に病院病院で様々違っていて面白い。多くの病院ではこれを患者さんに出す標準食の「検食」と言う形で提供してきます。その感想や結果を当直日誌に書くように依頼してある病院もあれば、何もそういった義務の無いところも。しかし、検食とは全く切り離して地元の海の幸や山の幸を出してくる病院まで有ります。(特に田舎や離島はほんとうに美味しいのを出してくれる病院が多いです。)

御想像の通り「残念ながら」病院標準食は美味しくないのがほとんどで、たま〜に美味しいのが出たりするとビックリ!ということのほうが多い感じです。それほど確率的には美味しい検食が出る可能性は低い感じ。w
しかし私にとって頭の上がらぬ先輩が厳かに一言「患者さんの気持ちを理解し、患者さんがどんなものを口に入れて日々を過ごしているのかを知るためには必ず食すべし!」と言われました。この先輩、エンシュアリキッドから始まり様々な病院食を次々に口に入れ糖尿検査用の75gOGTTの砂糖水まで、、、。(ウェッ。不味そ〜〜〜。)orz それを聞いて途方に暮れた私です。

そういう私は時々この教えが守れずに、近場の安いストアで予め買い込んでおいた菓子パンなどを時々買ってしまう意志の弱い男です。w

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