2013年12月2日月曜日

救急車の濫用

今日はfacebookで友人の医師たちが投稿した話題で興味深いものがありました。

それは夜中に入ってきた患者さんのことに関する投稿でした。やってきたのは小児科で、「嘔吐して緑色の便が出た」ということで救急車を呼んで病院に来たらしいのですが、、、。orz
更に問題なのはこの救急車で搬送してくれた救急隊の方が搬送用紙も残さず緊急として分類しなかったんだそうです。おまけに緊急でないと考えサイレンも鳴らさずに来たと、、、。それってタクシー?
だったら使わせるなよと言いたいところでしょうが、救急隊の方を責めても何も解決しません。

私見なんですが、こういった人達に共通するのは「判断力の無さ」ではないでしょうか。周りに冷静になって我が子が緊急を要する状態か否か判断できない、判断の手助けができる年寄りが周りに居ない等、判断力が養われていない要因はいろいろとあるとは思うんですが、多分こういった人達は子供のことを冷静に見れるほど常日頃から客観的な観察が出来ていないんじゃないかなという事を考えてしまいます。

そういった判断力を養うためには子供に関する正常や異常という事に関する親として知っておかなければならない最低限の知識というものが涵養されていないんでしょうね。救急車を呼ぶということは本当の緊急事態に対応できるリソースを自分達が「消費する」という事実には全く考えが及んでいないのもまず間違いないでしょうし。

残念なことに、三次救急病院などのハイレベルの緊急事態に対応できる病院にさえ昼は混んでいるからわざと通常診療終了後にやってきて風邪の診察を受けるような不逞の輩が跡を絶ちません。
また、救急車は只だからといってそれをタクシー代わりに使って来る連中も少なからずいるのです。まあ、戦後の権利第一教育が育てたモンスターなんでしょうが、、、。

(私の個人的な体験なんですが、緊急夜間外来といえば一番酷かったのは夜中の二時過ぎに「ケツが痒い」といって来た17歳のクソガキ青年でしたね。唐辛子塗った杭でも打ち込んでやろうかと思いましたが。後で念の為に調べたら、古い教科書に「肛門掻痒症」というのがあって、若年男性に多い、とは書いてありましたが、それにしても夜中の二時過ぎに青年のケツをシゲシゲと眺めさせられるのは因果な仕事だとしみじみ感じました。。。)

アメリカ並みに救急車の使用は自己負担にすべきだと強く思います。
時間外「救急」を行っている病院が時間外「診療」を行っているわけではないことをもっとアピールしていくことと、時間外「非緊急」診療の自己負担を激烈に増加させれば「本当の」緊急事態の患者さん達の命を救うためのリソースを全てその緊急事態につぎ込めると考えます。

無論、前提として「何を持って緊急とするか」を一次判断する相談のホットラインをインフラとして設けておくことは自治体として大事なことだとは思いますが、、、。

こうやって救急当直医の夜は今日も明けていきます。

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