2013年11月10日日曜日

金・金・金

私の隣の共同研究者はスコットランド出身。

イギリスでは三本の指に入るくらい古い大学にある歯学部の出身なんですが、歯医者なのに癌の研究者をしているという歯医者としてはちょっと毛色の変わった友人です。その友人が最近つくづくこの大学の歯学部の上層部が嫌になったと言って頭を抱えています。

曰く、研究というものに対する理解が全く無いと。しかし、私にしてみればそれは今に始まったことではないので「また上が何か碌でもないことしてることに関しての何らかの情報を手に入れたんかな?」位に思っていました。しかし、最近の彼の悩み方は深刻なようです。

コンスタントに論文も書いているし仕事もこなしています、しかしグラントがなかなか取れない。本当に山のように積み上がった過去に提出したグラントを目の前にして最近は弱音を吐くことが多くなりました。昔はありとあらゆる方法で意欲的にグラントを攻めていたんですが、最近では準備している時も「ああ、また無駄な時間を過ごしてるんじゃないかなと思って、準備していても虚しいよ~!」なんて言うことが多いんです。
おまけに彼の場合、テニュアとして入ってきているので多くの雑務に関する折衝をこなさなければならないということもストレスですし、筋だった理屈が通らないことも非情に大きな不満になっています。

更には研究をサポートすべき学長を含む上の人間の研究に対する理解力の無さと言ったらそれはそれはロシア人に日本人が自分が習ったこともないベトナム語を使って聞いたこともない哲学の説明をするが如き困難さ。w まあ、永遠に無理というやつです。

こういう「政治的に」上の人間が興味を持っているのは「如何に歯学部としてキャッシュを稼ぐか」というこの一点に限ります。本当に歯磨き粉の会社から小銭をもらったことしかないようなアホが学部長をしているとこんなことになるんかなと思いたいのですが、これは前任者の学部長も同じでたね。ほんとに話すことといえば金のことだけ。たくさん稼ぐ矯正とかは偉くて、稼がない他の部門は文句をネチネチと言われっぱなし、、、。

大学の存在意義というのは知識、技術、倫理において何れも優れた医師、歯科医師、研究者を輩出していくというのが「本来の」存在意義のはずなんですが、ここアメリカではそんなことは月の裏の世界の話のようですよ。しかも、事もあろうに皆が認める馬鹿の学部長(多分そう言われてるのを知らないのは本人だけ)は学生を長時間沢山面倒見ているディビジョンは金を稼ぐ効率が悪い!と言って怒っているというのですから開いた口も塞がらずと言うやつですか。w

そんなに金が欲しいなら他のビジネスせえや?と、学生も含めてみんな影で言ってます。

上述したスコットランド出身の友人も最近はもうロンドンに戻って他の仕事をしようかなって言うことが増えました、、、。しかもかなり真剣ですね、、、。どうなるのかな。

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