2013年7月16日火曜日

奨学金という名前の学生ローン

現在では日本育英会とは言わず、日本学生支援機構という名前に衣替えされたらしいですが相変わらず人を騙すような言葉を使った事業をしてますね。
奨学金と言うのは通常、何の断りを入れなくとも給付されるものであって貸与されるものではありません。貸与されるものはローンもしくは貸付金と言って明確に区別されるべきものです。官僚の作文の一環だか何だか知りませんが、最初からローンと言い切って貸すべきなのです。じゃないとこれからも大学を巣立つ多くの若者に明確な自覚のないまま巨額の借金をさせ、卒業と同時に変な紐付き人生をスタートさせるせることになるでしょう。

先進国で奨学金といえば給付金というのは常識。
例えば、私の娘はスカラーシップを貰ってます。親も実際に大金無いし、成績もきちんと必要なGPA以上のものをとっているので給付の対象になっていて、一年間で必要な62,000ドルの学費のうち85%は大学が給付してくれます。(年間62,000ドルとか毎年メルセデスのE-class買うようなもの。絶対無理!w)無論、返還義務など有るわけ無し。ただし、スカラーシップという名前のついたものを受け取るにはそれなりの資格審査を経て、それらに問題なければ大学側の資金に余裕がある限りは通常何の問題もなく給付されるものです。
そして多くの大学では大なり小なりそれらのスカラーシップを受け取っている学生達の割合は約8割前後。それがアメリカではごく普通です。おまけに有名大学ほど通常資金は潤沢ですので、こういった行為を通じて「能力や意志はあっても大学に貧乏だから来られない」というような事態を極力無くしていくわけです。
この資格審査は毎年毎年のコンピューターへの情報入力によって確認、審査、更新の手続きを経て支給され続けます。ですから頑張って成績を維持することは非常に重要な要素・モチベーションとして存在し続けることになります。
日本でやってるのはほとんどが奨学金ではなくて貸付金いい加減に公的機関が嘘をつき続けるのは止めて最初から学生達にはその事実を「貸与前に」認識させておくべきでしょう。
それにしても、日本における真のスカラーシップの唖然とするほどの少なさよ、、、。先進国を名乗っておきながら実に恥ずかしいかしいことで、日本が金のある国なんて言うのは実に真っ赤な嘘です。w ODAで中国に感謝もされない金を回す前に自分の国の若者たちに対してしてやることがいくらでも有るだろう?と。

人材が全ての国家で人材に金を直接投資しなくてどうするんでしょう?
成績さえ良ければ金を支給するべし!(勿論、給付金です)そんなベーシックなシステムもない、教育への支援がまるっきしスッカスカの国家に先進国を名乗り続けることの出来る未来なんて絶対に有るわけが無いです。
こういうのは結局、いま巷間に言われる如く、育児支援や出産する人間への支援のクオリティーの低さなんかにもそのまま同じ根っこで繋がっているんでしょうね。カネが無くとも能力さえあれば上に登れるというシステムこそが日本の近代を形成してきたと私の中では認識してますが、それも最近のように上に登るための教育の方法論がシステム化されてくると、金を使って勉強の方法を体系的に習ったソコソコの人間のほうが、ポテンシャルはより高くてもそういったシステムに組み込まれるチャンスのなかった人間より上に行く割合が高くなっているような気がします。巨額のカネをファミリーで投入してキチガイを東大に押し込んだ鳩山家。そこから出てきたバカ鳩なんていう国難製造機なんかはそのいい例でしょう。(ちょっとエクストリーム過ぎましたか、、、。)
しかし、そんな極端な例は別として、一般論として、人生のスタートでのハンディを乗り越えて大学へのゴールに辿り着いた人間くらい政府は紐の付いてない金で助けるべしという考えが間違いとは決して思いません。
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4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

62000ドルの学費で85%しか貰えないなら
結局日本の私立と同じくらいは必要な件。
(まあ、寮費とかも含んでいるのかもしれませんが。)
元々の学費設定が異常なので、奨学金だろうとローンだろうと、日本の大学のが貧乏人にはやさしいですね。学費免除もありますし。
上の場合も大学が払っているものは、奨学金ではなく実質免除みたいなものでしょう。無駄に高い金額をふっかけて、一部お金を持ってるけど頭の悪い層からは寄付金感覚で全額をもらい、他へは奨学金と言う名で大部分を免除してあげてる、という恩を売ってる様な感じもします。ほとんどの学生が大学から"奨学金"を貰えるなら、元々その金額で運営出来るわけですから。
"Scholarship"という名で再分配することで国や州からお金を入れて貰える制度だったりするのかもしれませんが。

small G さんのコメント...

学費設定ほんとに異常ですよね。
不況下でも唯一毎年数%以上の上昇続いてましたし、今後もある程度まではそれが続くと思います。
{書き足しておきますと、62000の内、12000は寮費(食費込)、教科書代込です。}
本当にどれくらいが運営費があれば大学が回るのかという意味で金が必要なのかは窺い知ることも出来ないのですが、間違い無くマージン込みでふっかけてますよね。ただ、こちらは税金減免が可能となる寄付金の総額が冗談にならないくらいでかくて、、、。下々の想像を「遥かに」絶する額を毎年叩きこむ超富裕層が居るのも確かで、それを再配分してもらっているというのも事実です。ある卒業生は、卒後のトータルで既に一億”ドル”の寄付を行ったことが昨年報じられました。しかもそんな人が一人二人ではないところがまた驚きなんですが、、、。

匿名 さんのコメント...

Small G様、匿名で失礼します。
 ガジェット通信のリンクをたどって参りました。
 私と同様の事を考えておられる方が、ここまではっきりと表現されていて嬉しく思います。それから「とらすとみー」でいろんなところをハチャメチャにしてくれた某山さん(伏せてないか…)については、おかげで目が覚めた国民が結構いるのではないでしょうか。まぁ、先日の選挙での投票率を見ると、諦めに拍車をかけてもくれたので「功罪」と言ったところでしょうね。
 さて、ウチにも大学に通う娘がおりますが、進学先を決定する際、米国の大学と日本の大学で進学をてんびんにかけました。そのときの印象では、我が家の家計にとって米国の大学の学費はどうしようもないくらい、異常に高いと感じました。興味を持てなかったらしく、私立大をリストに加えなかったのが良くないのですが、正価とは言え4年分で家一件分はさすがにムリです。合格を頂いた某州立大からは留学生向け最高額の年間$6000の奨学金のオファーを頂きましたが、同時に合格した日本の私立大の費用と将来やりたいことへの「距離」を比較した結果、日本の大学に進学しました。
 しかし、Small Gさんが仰るように、学生の能力と財政環境に合わせて給付型の奨学金が補助する米国の奨学金システムはよくできており、いわゆる「noblesse oblige」の類いだと思っています。米国の貪欲ながらも貧者を救済する(見せかけの)姿勢、よく言えば貧困から這い上がる機会を提供するシステムは、(破産宣言できない教育ローンの存在やアジア系に偏り始めた学生構成比などの裏事情はよく知りませんが)すばらしいものだと思います。
ウチの場合は結果的に利用しなかったのですが、FAFSAやCSSは申請が面倒ですがよくできていると思います。また、大学による学費減免型奨学金の他、企業が発行する賞金型奨学金は単純に学生の才能と将来性に対する褒賞で、米国の企業体質のよい一面だと思います。高校生のウチにこの褒賞金だけで大学の学費の大半を稼ぐツワモノもいると聞いたことがあります。
ただし、このような奨学金の大多数は米国市民や永住権取得者、もっと絞れば各州民に限定されることが多く、当たり前ですが特に留学生には限定的です。その点、私立大の場合は各大学のアドミッション委員の一存と言ってもいいくらいに偏った(ように感じる)学費免除型奨学金は、見事なまでに巨額の資金で運営(運用)されており、長年育んできた卒業生の愛校精神(と名誉欲…)で成り立っているのは本当にすごいと思います。例に出しても仕方がないですが、イェールやハーバードの運用額は、小国の国家予算をしのぐと聞きます。
 日本の大学の卒業生も、そのような精神で後輩の育成に興味を持てればいいのですが、そんな余裕は今のところあまりなさそうですね。民間卒業生で支えるのがムリならば、膨大にふくれあがった日本の私立大学補助を見直し、メリハリを付けて大学間を競争させれば、何億もの予算を突っ込むようなムリな留学生誘致策をとらなくても、優良な学生や大学が頭角を現すと思うのですが、今の文科省・財務省の考え方ではムリなんでしょうかね。
 河合塾が東京学館高校だったかを買収し、運営に乗り出すそうです。主に海外大学への留学を視野に入れた教育方針をとるそうで、「東大は選択肢のウチの一つ」だと認識しているそうです。このような潮流ができつつある現在、政府が考え方を変えなければ本当に凋落が止められなくなるかも知れません。
あ…、教育ローンの話題でしたっけ。かなり脱線しました。
長々と駄文を連ねて失礼しました。またおじゃまします。

small G さんのコメント...

匿名様、
有難うございました。アメリカ側にいるせいで、海外からアメリカを見た時に当然行旅すべき「見落としていた視点や事実」を改めて炙りだして頂き本当に感謝、感謝です。
お嬢様は既に大学に進学されているということですが、外国人としてアプライして6000ドルのオファーを出してもらえるという事自体が「間違いなく」その優秀さの直接証明だと思います。もし興味のある進学先が米にあるのであれば大学院からのアメリカ進学を考えられても宜しいのでは??その後の就職先の幅という意味では考えられないほど日米双方において有利になると僕は思うのですが、如何でしょうか。
さて、破産できない学生ローンとかホントにそうなんですよね、、、。これは正直キツイ!それとアジア系の学生のことなんですが、これはまた時間のある時に改めて書こうと思っていることでした。
もし、この万一、このブログのことを覚えていて下さっていて、今度私が書いてみた時に御存知の事実が有りましたらご教示くださると幸いです。
河合塾の件、ちょっと私自身もネット検索で勉強してみたいと思います。日本の教育の潮目も国内外の双方に向き始めたということなのでしょうか。
お嬢様の今後の成功を心よりお祈りしております。もし、私の娘が情報源として必要でしたら娘に内部事情等友人経由その他でピンポイントで集めさせることが出来ると思いますので、御遠慮なくメール頂ければ日本人として微力なりともお助け出来るかとは思います。ではでは。