2012年10月18日木曜日

ポスター発表

今日は朝早くから年に一回のCancer research retreat ということで、講演が午前中、そして午後からは学生とポスドクのポスター発表が行われました。
今年の講演のハイライトは”あの”Carl Wu博士!それを直接研究していない私でもその轟く名声は知っているほどの超有名研究者で、今日のコンテンツはヒストン間の距離を同定する仕事に関する純粋に生化学的なガチの実験で、まさしく生化学の教科書に載るような探求の記録でした。
見たところ、CELLに載るようなコンテンツだなと思ってみていたら案の定最後のクレジットではそれがCELLに掲載されていることが判明、、、というかそこしかこれだけのクオリティーのコンテンツを「勿体無い」と言わせず、過不足感無く載せられるような雑誌はちょっとないかなという感じでしたね。
しかし、あの仕事を興味を持って自分がやりたいかと言われれば、それはNOで、あまりにも自分の興味のターゲットとしては分野も違いすぎと思いました。まあ、クオリティーは当然十分以上のものでしたので、面白くは聞けたのですが、その前の自分たちの大学から出されていたレクチャーの一つはちょっと意外なほどダメなものが一つ混ざっていて、一つのネガティブな意味での驚きがあり、残念でした。あの人もう少し出来る人だと思っていたのですが、完全にある大ボスの指揮下で仕事をし始めて以来仕事の方向性と結論の関連付けに強引で無理なギャップがあり、それは最近埋めがたいほどの論理的飛躍を産み始めたような感じがしていたのですが、今日のはちょっと「ヤバイな」というレベルにまで達していた気がしました。
大ボスへの忠誠心を示すことで自分の愉しい研究の節を曲げるくらいなら実験なんぞ止めてしまえば良いのに、、、とちょっと思ったんですが、それでグラントを獲得する可能性が高まるということで生活防衛的に「ブラウン・ノーズ」をする人もいるのでしょうということで溜息を付いて終わりです。
昼からのポスターセッションは僕のラボからは二人が出して、きちんと仕事を終えていたようです。ヤレヤレでした。
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